2023-08-25
面接で好印象を与える営業職の転職理由とは?例文や考え方のコツをご紹介。

中途採用の場合、面接で必ず聞かれるのが「転職理由」。転職を考えている方には何らかの転職理由があると思いますが、いざ面接で話す場合、なかなか難しいもの。「正直に話していいものなのか?」「好印象を与えられる転職理由を新たに考えるべきでは?」と考えてしまいますよね。そこで今回は、面接で良い印象を与える営業職の転職理由について徹底解説。考え方のコツや転職理由の回答例を詳しくご紹介いたします。
第1章 面接官が転職理由を聞くのはなぜ?
面接官は、転職理由を聞くことで「自社にマッチするか」を見極める。
面接官が必ず転職理由を聞いてくるのは、端的に言うと「自社とマッチする人材か」を見極めたいため。企業には一社一社違ったカラーがあり、活躍する人材もそれぞれ異なります。転職理由を聞くことで、あなたの考えや人となりを知ろうとしているのです。具体的にどのような意図があるのか、以下で詳しく説明します。
■長く活躍できそうかを見極めるため
転職は、前職での不満を解消するために行うものですよね。にも関わらず「転職したものの、結局前職と状況が変わらない」なんてことがあれば転職した意味がなく、結果的に早期離職に繋がってしまうでしょう。このような事態を招かないように、面接の段階で転職理由を聞いて「あなたが転職先に何を求めているのか」企業としてその願望を実現できるか」を確認しようとしているのです。
上記の観点から、偽りの転職理由を用意するのはやめましょう。正直な気持ちを伝えつつポジティブな印象を与えるコツは、第2章で解説します。
■仕事に対するスタンスを知るため
当然ながら、企業は意欲的に仕事をする人材を採用したいと思うもの。そこで面接官は、あなたの意欲度や積極性を測るために、転職を考えたきっかけや理由を探ります。そのため、面接ではできるだけポジティブかつ具体的な転職理由を話すことをおすすめします。
また前述のとおり、企業はそれぞれカラーや社風が異なります。業務効率化を進めて残業ゼロを目指している企業もあれば、ある程度残業することが前提となっている企業もある。企業側は転職理由を通して「あなたが仕事において何を重視しているか」「どんなスタンスで仕事をしているか」を把握し、自社の雰囲気に合った人材かを見極めています。
第2章 転職理由を考えるためのステップ
①自分のホンネを探る
②前職の状況を振り返る
③ポジティブに言い換える
④志望動機と矛盾がないかチェックする
ではここからは、面接に向けて転職理由を考えていきましょう。完成度の高い転職理由にするためには、「自分のホンネを探る」→「前職の状況を振り返る」→「ポジティブに言い換える」→「志望動機と矛盾がないかチェックする」という手順を踏むのが最適。以下で具体的に説明します。
①自分のホンネを探る
まずは、転職を考えるようになったきっかけを思い出します。そこに、あなたが転職先に最も求めたいことが表れているはずです。またきっかけを振り返る際に大切なのが、建前ではなくホンネを赤裸々にすること。「給与が低い」「休みが少ない」などネガティブな理由である方も多いと思いますが、そのままで構わないので正直な気持ちを整理してみましょう。
②当時の状況・行動を振り返る
次に、転職を決めた当時の状況を具体的に振り返りましょう。たとえば転職のきっかけが給与面にある方は「会社の給与制度がどのような仕組みだったのか」「異動や昇進などの選択肢もあった中で、なぜ転職という決断に至ったか」などを考えてみてください。これを行うことで、転職理由がより具体的になります。
また、その不満を解消するために取った行動を振り返るのも大切です。たとえば給与アップを望んでいる方は「売上向上を目指して営業スキルを高めた」「早期のキャリアアップを目指して能動的に後輩育成を行った」「給与制度の改善を上司に持ちかけた」など。このようなアピールができると「軽い気持ちで転職に踏み切ったのではなく、最善を尽くしての結果だった」という印象を与えることができるでしょう。
③ポジティブに言い換える
①で考えた転職のきっかけがネガティブな方は、ポジティブな内容に変換しましょう。変換するコツは「どのような状況になったら不満が満足に変わるか」を考えること。
例を挙げると、「給与が低い→自分の成果を正当に評価してもらえる環境で働きたい」「残業が多い→業務効率化に積極的な会社で働きたい、スキル向上のための時間を確保したい」「仕事がつまらない→もっと成長実感がわく、責任ある仕事がしたい」「人間関係に悩みがある→積極的に意見を交わせる風通しのいい環境で働きたい」…など。過去の不満ではなく未来への期待を込めた内容にすることで、前向きな印象を与えることができます。
④志望動機と矛盾がないかチェックする
転職理由と志望動機の内容には一貫性をもたせましょう。たとえば転職理由が「会社経営に不安があった」であるのに対し、志望動機が「仕事内容が魅力的だから」と辻褄があわない内容になっていると、なぜその会社を志望したのか理由が分からず疑問が残ります。転職理由と志望動機は、必ずセットで考えるようにしてください。
第3章 【回答例】好印象を与える営業職の転職理由
転職理由は、「次の仕事に対する意欲」を示すことがポイント。
第1章・第2章を踏まえて、転職理由の回答例をケース別でご紹介します。転職理由はポジティブかつ嘘のない内容にすることがポイント。素直な気持ちを打ち明けつつも、前職の不満ではなく次の仕事への意欲が伝わるよう心がけましょう。
・給与面に不満がある場合
「前職にはインセンティブのような制度がなく、営業成績を高める努力をしても正当に評価してもらえないという悔しさを抱えていました。より自分自身を成長させるためにも、実力主義の企業で力を試したいと考え、転職を決断いたしました」
・休日日数や残業時間に不満がある場合
「前職はIT化や仕組み化があまり進んでおらず、非効率な業務で勤務時間が圧迫されている状態でした。よりスムーズな業務の進め方を自ら考えて提案しましたが、上司に受け入れられなかったため転職を決意しました。今後は効率的に働ける環境に身を置き、空いた時間で資格取得や営業スキルの向上を目指したいと考えています」
・仕事内容に不満がある場合
「前職でアパレルの販売員として働いており、お客様一人ひとりに対する接客時間は短めでした。しかしある時、常連の方とじっくりお話しする機会があり、お客様の悩みや不安に寄り添うことの面白さに気づきました。接客業で培った人当たりの良さを活かし、今後は顧客の課題に深く向き合う仕事をしたいと考えています」
・人間関係に悩んでいる場合
「これまでいた企業は年功序列の色合いが強い社風だったため、若手の私が何かを意見しても、なかなか受け入れてもらえない状況にありました。視座を高めていくという意味でも、今後は社長や役員とも対等に意見を交わせるような環境に身を置きたいと考え、転職を決意しました」
まとめ
今回は、面接で良い印象を与える営業職の転職理由について解説しました。転職理由は人によって千差万別なため、面接で何をどう伝えるべきか迷う方も多いと思います。もし「転職理由をどう伝えていいか分からない」「転職理由を添削してほしい」とお悩みなら、一人で悩まずに「hape Agent」へご相談ください。
hape Agentは営業職に特化した転職エージェント。営業職を熟知したアドバイザーが専任でつき、じっくりアドバイスを行います。初回ヒアリングはたっぷり60分を確保していますので、「まずは相談だけ乗って欲しい」という方にもピッタリです。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。