【転職者支援の成功の「裏側」を紹介①】転職活動は最初が肝心。初回面談では、求職者の希望や考えをとことん聞きます。
CA笠原×RA吉田 求職者:緒方さん
430社を超える転職エージェントの中で1位を獲得する(※)ほど、高い顧客満足度を誇るhapeエージェント。満足度が高い理由を探るべく、普段求職者の面談や面接対策を行っているCA(キャリアアドバイザー)と、企業へのヒアリングや調整・交渉を行っているRA(リクルーティングアドバイザー)で対談を行いました。
今回登場するのは、以前転職者インタビューでお話を伺った緒方さん(https://agent.hape.co.jp/interview/interview-815/)の転職支援を担当したCAの笠原とRAの吉田。2人はどのような考えや思いを持って求職者をサポートしていたのでしょうか。当時について振り返ってもらいました。
(※)「全国430社を超える転職エージェントのランキング調査」2019年12月 リクナビNEXT調べ
1時間半かけて、求職者のことを深く知り、想いを浮かび上がらせる。
――初回面談では、緒方さんとどんな話をしましたか?
CA笠原:
緒方さんは初回面談のときには既に前職を退職していて、転職活動を行っている最中でした。それまで緒方さんが受けていたのは、音楽やイベントなど趣味を活かした業界。よく話を聞くと、ちゃんとした自己分析を行わないまま、ただ「好きな業界に行けば楽しいのでは?」という考えで選考を受けていたようでした。しかし、それだと目的が定まらずダラダラと転職活動が続いてしまうものです。そこで、私から「次の転職で何を得たいのか改めて一緒に考えましょう」と提案し、そこから1時間半ほどじっくり話をしました。
その中で緒方さんから出てきたのが、「お客様が困っていることを解決できたときにやりがいを感じる」「休日も仕事に打ち込んでいる友人の姿を見て、自分も誰かのために一生懸命になりたいと思った」というお話。この2つが緒方さんが仕事に求めていることだと分かり、最終的には課題解決に奔走できる「無形商材のコンサルティング営業」がマッチしているのでは?という結論に至りました。
――今回のように、求職者の「転職の軸」を定めるためのノウハウやコツはありますか?
CA笠原:
正直、ノウハウやコツと言えるものはありませんね。CA(キャリアアドバイザー)と名乗っている以上、「求職者のことは何でもお見通しなんでしょ?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。なぜなら、人の考えは誰にも分からないものだから。だからこそ、面談でじっくり話を聞くんです。「仕事していてどんなときにテンションが上がるのか」「仕事していて楽しいのは、お客さんがどうなっているときか」「上司にどう褒められるのが嬉しいか」…と。その喜びや楽しさを感じる瞬間が最も多そうな仕事を、ご紹介させていただくことが多いです。
――話をじっくり聞きながら、求職者の考えや思いを顕在化させていくのですね。
CA笠原:
そうですね。CAの仕事は、求職者に何かを提案することでも、教えることでもなく「求職者が自分の考えを省みるサポートをすること」だと思います。そのため、私が求職者のキャリアプランや人生の方向性をイチから考えることはありません。あくまで求職者の思いを浮かび上がらせるために、相手を深く知ることを大切にしています。
求職者の意向に沿った求人を、CA・RA双方からご提案します。
――RAとして、どんなことをサポートをしましたか?
RA吉田:
選考企業の面接対策サポートを担当したのですが、私からも緒方さんにマッチしそうな求人企業を1社提案させてもらいました。緒方さんは最終的に2社から内定を獲得しているのですが、そのうち1社は私がオススメした企業でした。
CA笠原:
RAは、その企業が求める人物像や面接のコツなどをよく理解しているので、選考に進んでからはかなり密にCAと連携を取ります。私と緒方さんで決めた応募先を見て、「この企業もいいのでは?」とRAの立場から再提案してくれたんですよね。
――なぜその企業をオススメしたのでしょうか?
RA吉田:
エントリーしようと考えられていた企業ラインナップを見て、その転職の軸にピッタリだと思った企業があったためです。より多くの選択肢があった方が、最終的な決断にも納得感が出ると考えました。
CA笠原:
最終的に緒方さんが入社承諾したのは私が提案した企業でしたが、RAからオススメされた企業があったからこそ、2社をじっくり比較した上で決断できたんだろうなと思います。緒方さんの中で、より行きたい企業が明確になったんじゃないかなと思います。
RA吉田:
とはいえ、その企業はかなりラフな感じでオススメしたんです。緒方さんがその選考を受けようと決められたのは、CAのサポートがあったからこそ。CA・RAの連携がうまく行った結果ですね。
求職者のために、企業からの情報収集は妥協をしない。
――2社から内定獲得した後、緒方さんはどちらに入社するか迷われたのでは?
RA吉田:
いえ、緒方さんは最終面接の時点でもう入社先を決めていたようでした。そこは笠原さんとしっかり話して、前もって方向性を決めていたんだろうなと。
CA笠原:
私の場合、求職者を終盤で悩ませるようなことはしたくないんです。「あの企業も受けてみたかったな」とか「本当にこの企業でいいんだろうか」とか。内定が出ているのに、もし悩んでいる状態のままであれば、求職者にも必ず後悔が残ります。内定先に入っても、モヤモヤが続くかもしれません。このような結末にならないためにも、転職活動は最初が肝心なんです。初回面談で相手の希望や考えをじっくり聞くこと、そして意向に沿った企業を紹介すること、その企業をしっかりプレゼンすることが大切なんです。もし手を抜いて数に任せた紹介の仕方をしてしまうと、後半で求職者の気が変わることも避けられません。特にあまり名の知られていない中小企業だと、一層離脱が起こりやすくなります。
このことに気づいたのは、私がhapeに入社してからのことです。hapeはどの企業であっても事前に入念なヒアリングを行っていて、いつでも求職者に情報提供や魅力づけができるような体制になっているんです。求職者が自分の選択に納得できるよう、前工程にとにかく力を入れているんですね。それが、高い入社決定率や満足度に繋がっているのだと思います。
――企業の魅力や情報を深くヒアリングできている点が、hapeの強みなのですね。
RA吉田:
そうですね。まず初回訪問の際は、hape独自のヒアリングシートをもとにいろいろなお話を聞きます。企業の魅力をより多く求職者に伝えられるよう、質問の引き出しをたくさん準備しておくんです。その後も、選考の途中で確認を入れたり、求職者が気になっていることがあればその都度聞きに行ったり…と情報を集めます。分からないことがあれば何でも聞きに行ける関係性を企業と築いていることも、hapeの強みの一つだと思います。
CA笠原:
hapeが企業にする質問は、どれもすごく細かいんです。おそらく企業側は「なぜそんなことまで聞くの?」と疑問に思っているはず。でも実は、その小さな疑問こそ、求職者が気になっている部分だったりするんですよね。そしてその僅かな差が企業選びの決定打になることもあります。だからこそ、とことん情報を掴みに行くんです。自社なので少し恥ずかしいですが、その姿勢はなかなか他社に真似できない、素晴らしい部分だと思います。
担当よりひとこと
:キャリアアドバイザー/笠原 :リクルーティングアドバイザー/吉田
【hapeエージェントより、メッセージ】 求職者の中には、「どんな基準で転職先を選べばいいか分からない」「自分の行きたい会社がよく分からない」といった悩みを持つ方もとても多いと思います。今回ご紹介した緒方さんもその一人でした。hapeでは、そんな方のために初回面談をたっぷり60分以上確保。あなたが内に秘めた想いや考えを引き出して、本質的にマッチする企業をご紹介します。営業への転職をお考えの方は、ぜひ一度hapeエージェントにご相談ください。