2024年10月31日
【プロ直伝】転職におすすめの時期3選! 具体的なタイミングと理由を解説
「転職のタイミングっていつがいいの?」
「転職におすすめの時期はあるの?」
転職活動を始めようと思っても、具体的に何月を目処に進めればいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
転職活動は中途採用の多い1月〜3月がおすすめといえますが、目的や業界によっておすすめの時期は異なります。
それぞれの時期が転職活動でどのような特性をもっているか知っておくことで、転職活動を有利に進められるでしょう。
本記事では転職活動におすすめの時期を、業界や転職の目的なども交えながら解説していきます。
しかし、記事を読むだけでは自身にとっていつ転職するべきなのかがわからない方や不安な方がいると思います。hape agentでは営業職への転職を検討されている方や、営業職から転職される方の転職支援をしていますので、営業職の転職時期を知りたい・相談したい方はぜひ下記よりご相談ください。
転職は何月がベスト?転職活動におすすめの時期3つ
結論、転職活動の行いやすさ・行いにくさは「求人数の増減」に左右されます。
ここでは、転職活動におすすめの時期を求人数に注目しながら、以下3つご紹介していきます。
- 1月〜3月
- 7月〜9月
- 4月〜5月
順番に詳しく見ていきましょう。
①1月〜3月|中途採用されやすい時期
1〜3月は求人数が多くなるため、転職活動におすすめの時期です。
企業は年度始めの4月に向けて組織や事業を一新するため、年始から3月末にかけての時期は求人が増える傾向にあります。
求人数が増えれば増えるほど、希望する条件にマッチしやすくなり、転職活動も成功しやすくなります。
また、求人数が増えることでさまざまな企業をみることができ、転職の経験や知見も蓄積されるでしょう。
少ない求人の中から、納得しづらい求人へ妥協して応募することなく、多くの企業からじっくりと自身に適した会社を選べます。
②7月〜9月|1〜3月に次いで求人数の多い時期
次に求人数が多くなる、7〜9月もおすすめです。
7〜9月は下半期が始まる10月に向けて、求人が増える傾向にあります。場合によっては、第1位の1月〜3月とあまり変わらない数の求人が掲載されることもあるでしょう。
もうお気付きかもしれませんが、求人数は“期の区切り目”に向かって増加しやすいです。
「さまざまな企業を見たうえで自分にあう転職先を厳選したい」と考えている方は、期末にスタートするとよいでしょう。
③4月〜5月|ライバルが少なく求人数のピークが過ぎた時期
意外とおすすめな“穴場な時期”なのが、求人数のピークが過ぎた4〜5月です。
求人数が増える期末の時期は「区切りのいい期末付で退職したい」と考える求職者、つまりライバルも増えてしまう時期です。
一方で、求人数が少ない時期は転職者の数も減り、必然的にライバルも減ります。
そのため人気の業界や企業へ進みたいとお考えの方には、ライバルが少ない4〜5月の転職活動がおすすめです。
また、この時期は欠員補充など緊急度の高い求人が出やすいタイミングでもあります。
スキルや適性より「できるだけすぐに入社してほしい」意向が優先され、選考が進みやすくなるケースも多いです。
とはいえ、期末の時期よりは求人数が少なくなるため、選択肢の幅は多少狭まってしまうことは念頭に置いておく必要があるでしょう。
【タイプ別】目的に沿ったおすすめの転職時期3選
転職活動を決める理由には、求人数以外にもさまざまな事情があるでしょう。
そこでこの章では、以下3つのタイプ別におすすめの転職活動時期を紹介します。
- ボーナスをもらってから退職したい方
- 現職が多忙で転職活動に時間を割きづらい方
- 気候のよい時期に転職活動をしたい方
自身のケースと当てはまる場合はぜひ参考にしてみてください。
3月・9月|ボーナスを貰ってから転職したい方におすすめ
ボーナスをもらってから転職したい方は、3月と9月がおすすめです。
一般的に賞与(ボーナス)が支給されるのは6月・12月のため、転職活動の平均的な準備期間である3ヵ月を逆算した3月と9月が目安になります。
ただし、この時期は同様の考えから退職者が多くなることも考えられます。仕事の引き継ぎを入念に行うなど周囲への配慮を大切にしましょう。
また、同じ理由で転職者が増える可能性もあるため、ライバルに負けない転職活動も重要です。
5月・8月・12〜1月|現職が多忙で転職活動に時間を割きづらい方におすすめ
転職活動に時間を割きづらい方は、長期休暇のある5月・8月・12〜1月がおすすめです。
転職活動を行う場合、平均で3ヵ月、毎日1.5時間の時間が必要と言われています。仕事が忙しくて、転職活動が疎かになってしまうと、希望する企業へ転職できなかったり、内定がもらえなかったりする恐れもあります。
まずは長期休暇に自分の転職の軸や価値観を整理したり、利用する転職エージェントを選定したりと転職活動の事前準備を行いましょう。
まとまった時間に詰め込んで進めることで、より効率的に企業選びや選考を進められるかもしれません。
5月・10月|気候のよい時期に転職活動をしたい方におすすめ
気候のよい時期に転職活動をしたい方は、5月や10月を目処に転職活動をスタートするとよいです。
5月・10月は暑くなく、寒くもない時期のため、体調的にも快適に臨めます。
また、冬の時期は風邪やインフルエンザなどに感染しやすい時期のため、急な予定変更が必要となる可能性もでてきます。
イレギュラーによって転職活動に支障を出したくない方は、5月・10月が適していると言えます。
花粉症の方にとっても、スギ・ヒノキ花粉のピークに被りにくい5月〜6月や10月〜11月が最適と言えそうです。
【業界別】各業態の転職しやすいおすすめの時期4選
続いては、業界別にみた転職活動におすすめの時期を、以下の4つに分けて紹介していきます。
- ①IT系、運送系、不動産系、飲食系|1年中採用ニーズが高い
- ②旅行業界|6月・10月頃
- ③教育業界|12月~1月頃
- ④サービス業界|1年を通してニーズあり
興味のある業界の半上記がいつなのか把握しておくことで、求人が出やすいタイミングを予想できるかもしれません。
それぞれ詳しくみていきます。
①IT系、運送系、不動産系、飲食系|1年中採用ニーズが高い
IT、運送、不動産、飲食といった業界では、1年中採用ニーズが高いです。
いずれも、慢性的に人材不足に陥っている業界であり、上記に属している企業はどこも人手を欲しがっている傾向にあります。
飲食や運送は接客やドライバーなどの求人も多いですが、マネジメントや管理職の求人が掲載されていることも多いです。
業界経験のある方は、希望する条件の求人が出ていないかこまめにチェックしてみるとよいでしょう。
②旅行業界|6月・10月頃
旅行業界の転職が活発になる時期は、6月や10月です。
6月や10月は、夏休みや冬休みなど長期休暇前であり、観光ツアーや旅行プランの販売、宿泊施設の手配などが増えるためです。
緊急性の高いポジションの求人も掲載されやすいため、経験者の方であれば好条件での転職のチャンスもあります。
旅行業界に転職したい方は6月や10月を目標に転職活動を進めてみましょう。
③教育業界|12月~1月頃
教育業界を希望する方は、12月〜1月に転職活動を始めるとよいです。
なぜなら教育業界は、年度ごとに業務がひと区切りとなり、4月に向けて採用活動が集中するためです。この傾向は教師に限らず塾や学校の事務など、教育業界全体にあります。
また、年度始めの4月だけでなく夏のオープンキャンパスに向けた5月頃にも採用の強化が始まるでしょう。
教育業界に転職したいと考えている方は12月〜1月あたりが狙い目です。
④サービス業界|1年を通してニーズあり
サービス業界は、1年を通してニーズがあります。
人材不足に陥りやすい業界でもあるため、1年を通して積極的に採用活動をしている企業が多いです。
しかし、繁忙期は新人教育に時間を取りづらいため、働きやすさを考えるなら業種や企業の繁忙期をチェックしましょう。
また、サービス業は残業やシフトなど働き方についての条件も確認が必要です。不安な方は転職エージェントに相談してみましょう。
転職に悪い時期とは?転職活動で避けるべき時期2つ
転職活動は年間を通して採用ニーズがある一方で、転職に悪い時期もあります。転職に悪い時期は、大きく分けて以下の2つです。
- 11~12月の求人数が少ない時期
- 勤務先の繁忙期
上記の時期は会社が忙しく、求人募集や業務の引き継ぎをする手間がかかるため社内での印象悪化につながる恐れがあります。
以下で詳しく解説します。
①11〜12月|求人数が少ない時期
11〜12月は求人数が少なくなります。なぜなら、企業内で年末調整や予算策定が行われ、総務部や人事部が忙しくなるためです。
求人募集は手間がかかるため忙しい時期にはどうしても減ってしまいます。
また、年末に近づき企業も求職者も休みモードになりやすいため、採用の動きが鈍る傾向にあります。
一方で、1月から採用活動を始める企業も多いため、11~12月は転職活動の準備期間として自己分析や企業研究を進めておくとよいです。
②勤務先の繁忙期
一般的に、繁忙期は転職時期としておすすめできません。業界や会社によっても異なりますが、主に新卒研修が多い4月や年末調整のある12月は避けるべきです。
繁盛記に辞表を出すと引き継ぎや手続きに必要な時間を確保できないことがあります。
「忙しい時期に辞めるのか」と社内での印象低下にもつながってしまいます。円満退職するためには、仕事が落ち着いている時期を選びましょう。
また、仕事が忙しい時期に転職活動を同時進行で行うのは困難です。仕事の閑散期に転職活動を行う方がよいでしょう。
円満退職の方法に関しては下記記事にて詳しく紹介していますので、現職と良好な関係で転職を進めたい方はぜひ参考にしてください。
関連:これから転職する営業職の方に教えたい「円満退職」の方法
転職時期を考える際に押さえておきたいポイント5つ
ここからは、転職時期を考える際に押さえておきたいポイントを、以下の5つにまとめて紹介します。
- 転職活動期間として3ヵ月は確保する
- 住宅・車のローンが組みにくい場合がある
- 転職直後は育児休暇が取得しにくい場合がある
- 賞与・ボーナスがもらえるか確認しておく
- 年末調整について確認しておく
上記のポイントを押さえておかなければ、転職活動のなかで後悔する恐れがあります。それぞれ詳しくみていきましょう。
①転職活動期間として3ヵ月は確保する
転職活動に必要な期間として、3ヵ月は確保しておきましょう。
転職するには、自己分析や企業研究などの準備時間が必要です。なかでも、転職経験がない人ほど入念な準備が必要なため3ヵ月を目安に準備をすすめましょう。
この目安期間は、事前準備から内定を獲得するまでの期間です。在職中であれば、内定後に退職手続きや業務の引き継ぎを行うため、目安より多くの期間が必要になります。
転職活動中にやるべきことをすべて明確にして、前もって転職活動のゴールを設定しておくことで計画的に進められます。
②住宅・車のローンが組みにくい場合がある
転職をすると住宅・車のローンが組みにくい場合があることも押さえておきましょう。
ローンの審査では、年収や属している企業に加えて、勤続年数もみられます。
例えば、三菱UFJ銀行では住宅ローンの条件に、原則として同一勤務先に1年以上勤務していることが挙げられています。(※1)
転職後すぐはローンが組めない可能性もあるため、退職前に済ませておくとよいでしょう。
ただし、勤続年数の条件が短かったり、年収によっては審査が通ったりする金融機関もあります。
(※1)住宅ローン金利
③転職直後は育児休暇が取得しにくい場合がある
転職直後は育児休暇が取得しにくい点も押さえておきましょう。
産休は労働基準法で定められている被雇用者の権利のため、転職直後でも取得可能です。
一方で育休は、「雇用期間が1年未満の場合は育児休業を取得できない」といった労使協定が結ばれていると転職直後に取得できません。
労使協定は労働者と雇用主が書面で取り交わす約束事のため、各企業ごとに異なります。
転職直後に育休を取得する可能性がある場合は、事前に伝えておくとよいでしょう。
④賞与・ボーナスがもらえるか確認しておく
賞与・ボーナスの付与も転職時期を決める際は考慮しておきたいです。
一般的に、ボーナスは転職直後でも貰えますが、評価の材料となる成績によって金額が異なります。
例えばボーナスを決める期間が4〜9月となっている企業へ9月に入社した場合、12月のボーナスには9月分しか反映されず金額が少なくなりやすいです。
そのため、ボーナスは前職で付与されてから転職する方がおすすめといえます。
ただし、ボーナスの付与前に退職の意向を伝えると評価に影響する可能性もあります。
⑤年末調整について確認しておく
転職時期を考える際は年末調整も考慮しておきましょう。
年末調整は12月の給与が支払われた会社で行われます。12月の給与が転職先から支払われた際は、前職の源泉聴取票を提出する必要があります。
ただし、12月の給与が前職から支払われたものの、年末調整のスケジュールに間に合わなかったり、規定されている対象者とは異なっていたりすると、給与から天引きされないケースがあります。
12月に転職した場合は、自身で年末調整をしなければならないこともあるため、注意が必要です。
仕事を変えた方がいい?転職を決断するタイミング5つ
最後に、転職時期を検討している人に向けて、転職を決断すべきタイミングを5つご紹介します。
- 将来のビジョンに沿っていない
- 給与が相場よりも低い
- 業界の将来が暗い
- 人間関係が合わない
- 働き方がきつい
転職を迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
①将来のビジョンに沿っていない
働いている仕事と将来のビジョンが沿っていない場合は転職を検討しましょう。
やりたい仕事が他にあったり、将来の夢があったりするものの、現職がキャリアに沿っていないとなるとモチベーションも下がりやすくなります。
転職が早いに越したことはないため、迷っている場合は、思い切って自身の将来につながる仕事へキャリアチェンジしてみるとよいでしょう。
異業種への転職が不安な人は、研修や教育制度が整っている企業を探してみるとよいです。
②給与が相場よりも低い
給与が相場よりも低い場合も転職を決断するきっかけになります。
例えば、営業職において成績が正確に評価されず、給与が相場よりも低い傾向にある企業も多いです。
給与は各業界の事情や事業の内容によっても左右され、自身のスキルのみが理由とは限りません。
転職するだけでスキルや知識が評価され、年収が大幅にアップするケースも多いです。
給与が低いと感じたら、転職活動を通してさまざまな企業の給与体系を比較してみましょう。
③業界の将来が暗い
転職を決断するきっかけとして、業界の将来性も挙げられます。
縮小していく業界で働き続けることには不安が付き纏います。今後消滅すると言われている仕事をしていると、自身の知識や経験が将来的に無駄になる恐れもあります。
業界の事情を入念にチェックして、5年後、10年後先の未来をおおまかにイメージしてみるとよいです。
また、類似している業界や職種も合わせて調べてみましょう。自身のスキルや経験が活きる職種に出会える可能性があります。
④人間関係が合わない
職場の人間関係が合わない場合は、転職を決断してもよいかもしれません。
仕事はともに働くメンバーとの関係が重要です。どれだけ優秀なスキルを持っていたとしても、人間関係によって精神的な負担が大きくなってしまうと、能力を発揮できません。
在籍を希望する場合は上司に相談して部署の異動を検討してみましょう。それでも現状が改善されないのであれば思い切って転職を決断することをおすすめします。
⑤働き方がきつい
働き方がきついと感じたら、転職を考えるタイミングといえます。
同じ業界・職種だとしても、終業時間の長さや担当する業務、クライアントの違いなど、勤務体系は企業ごとに大きく異なります。
そのため、自身の性格や適正と働き方が合わず、モチベーションを高く保てないといったケースも多いです。
まずはさまざまな企業の働き方を参考にして、理想とする労働環境をイメージしてみましょう。
そのなかで、希望する条件の企業と出会えたら、転職を決断してもよいかもしれません。
まとめ|おすすめの転職時期がしりたいならhape Agentへ相談しよう!
本記事ではさまざまな観点から、おすすめの転職時期を解説しました。
転職活動は、求人数やライバルの数だけでなく、自身の状況によっても進捗度合いや出会う企業が異なります。
そのため外的環境だけでなく、ご自身のモチベーションや体調面とも相談しながらよいタイミングを検討するのがポイントです。
在職中の仕事が落ち着くときや、転職の軸が明確になったときなど、あなたならではの「ベストタイミング」も大切です。この記事を参考に転職活動を進めていきましょう。
おすすめの転職時期が自分一人では判断できない方は、ぜひhapeAgentへご相談ください。
専属のコンサルタントが豊富な転職支援実績をもとに、一人ひとりにベストな転職のタイミングと企業をご提案させていただきます。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。