2025年03月19日
【プロ直伝】営業のキャリアプラン5選|面接で聞かれた時の答え方を徹底解説

営業職の面接では、今後のキャリアについて質問される機会があります。
しかし、将来をあまり想像できていなかったり、面接でどう伝えるべきかを迷っていたりする方も多いでしょう。
今回は営業職で想定される3パターンのキャリアプランを回答例とともにご紹介いたします。
キャリアプランが定まってない人向けに営業職のキャリアの考え方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
営業職のキャリアプラン!将来の姿5選
まずは、営業職のキャリアプランを5つご紹介します。
- 営業のマネジメント職
- 営業のプロフェッショナル職
- マーケティング職
- 他部署への移動・新しい挑戦
- 独立
上記を参考にして今後のキャリアを考えることで、自分が進むべき方向性を見定められるはずです。
①営業のマネジメント職
営業職のキャリアを考えるなら、営業部を束ねるマネジメント職を目指すのがおすすめです。
マネジメント職の仕事には目標数字の進捗管理やメンバーの配置、働きやすい環境作りなどが挙げられます。
企業の売上を支える営業部全体の管理のため、責任の大きな仕事であることは間違いありません。
高い基本給を得られたり実績として評価されやすかったりと、営業職のキャリアとしては理想の形でもあります。
②営業職のプロフェッショナル
営業職を追求して、プロフェッショナルを目指すキャリアプランもおすすめです。
管理職やマネジメント職には、向いていないと感じる方も多いでしょう。そのような方は、プレイヤーとして大きな成果を挙げ続ける道もあります。
営業の最前線で活躍し続ける人は、どのような業界にも存在しています。いずれも高年収をもらい、会社や顧客から大きな信頼を得ている存在です。
高い営業力を身につけられれば営業のプロとして評価され、どのような業界からも重宝されることでしょう。
③マーケティング職
営業職からマーケティング職へチャレンジするキャリアもおすすめです。
営業とマーケティングではまったくの畑違いと考えている方も多いでしょう。
しかし、営業にもマーケティングにも以下のように類似しているスキルが存在します。
営業 | マーケティング |
---|---|
顧客絞り込み | ペルソナ設定 |
競合調査 | 市場・競合調査 |
クロージング | 顧客動線設計 |
営業もマーケティングも「いかに自社の商品を、より多くの顧客に購入してもらえるか」という点では同じです。
実は営業からマーケティングは、挑戦しやすい職種であることも知っておくとよいでしょう。
④他部署への移動・新しい挑戦
営業のキャリアプランとして、他部署への移動・新しい挑戦も挙げられます。
- 経理・事務
- 人事
- エンジニア
- 接客
- 士業
同じ企業内の他部署へ移動してもよいですし、まったく新しい業種へ転職してもよいです。
新しい挑戦をする際は、営業職時代の経験や知識が活かせる業界・業種を選ぶとよいでしょう。
営業職の経験は、どのような業界でも重宝されやすいです。実績や自身の強みとして、前職の経験をアピールしてみましょう。
⑤独立・起業
営業職の経験を活かして、独立や起業にチャレンジする選択肢もあります。
営業職で培われた人にモノやサービスを売る力は独立する際にも役立ちます。
数値目標を達成する強い意志や、営業職時代に身についた日々の習慣も独立後に活きてくるでしょう。
業界知識のある分野で独立することで、より自身の営業スキルを発揮できるためおすすめです。
なぜ?営業職のキャリアプランを聞かれる理由3つ
なぜ営業職の転職面接でキャリアプランを聞かれるのか、疑問に思った方もいることでしょう。
営業職の転職でキャリアプランを聞かれる理由は以下3つあります。
- 採用のミスマッチを防ぐため
- 自社の風土に合う人材か見極めるため
- 成長意欲を確認するため
キャリアプランを聞かれる背景を理解しておくことで、納得感のある回答ができるようになります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
①採用のミスマッチを防ぐため
採用担当者が転職者へキャリアプランを聞く最大の理由は、採用のミスマッチを防ぐためです。
入社後に「こんなはずではなかった」と後悔してしまうと、転職者だけでなく採用した企業側にも大きなデメリットになってしまいます。
そのため、転職面接の際に転職者のキャリアプランと自社の方向性が合致しているかを確認します。
例えば、メンバーから管理職へチャレンジできる環境を検討していた場合に、現在管理職が詰まっており、しばらく昇進の機会を保証するのが難しい場合には、ミスマッチが発生する可能性があります。
ミスマッチとならないためにも、自身のキャリアプランは明確に伝えるとよいでしょう。
②自社の風土に合う人材か見極めるため
企業がキャリアプランを聞くのは、転職者が理想とするキャリアと自社の風土がどの程度合致しているかを見極めるためです。
キャリアプランを答える際には、単に目標やポジションだけを示すのではなく、「自分が大切にしている価値観や働き方が、なぜその企業と合うのか」を具体的に伝えると効果的でしょう。
そうすることで、企業側も長期的に活躍してもらえる人材かどうかをより正確に判断できます。
③成長意欲を確認するため
転職者の成長意欲を確認する意図として、キャリアプランを聞いてくる場合もあります。
キャリアプランは、スキル獲得や学習意欲が現れやすいです。そのため、5〜10年先のキャリアプランが明確な人は、成長意欲があると判断できます。
より具体的なキャリアと必要な行動を示せていれば、転職面接でも好印象を持ってもらいやすいです。
自分が入社することで会社にどのように貢献できるかを前提にしつつ、その中で自身も成長したいという姿勢をアピールしてください。
企業はあくまで成果を出す場所です。
まずは「自分が持つ経験やスキルをどのように活かして会社に価値を提供できるか」を明確に示しましょう。そのうえで、より大きな成果を生み出したい想いを伝えると、会社の利益と成長を両立できる人材として魅力的に見えます。
営業職のキャリアプランの考え方4STEP
ここからは、営業職のキャリアプランを考える具体的な手順を4つに分けて紹介します。
- やりたいことを書き出す
- 今できることを書き出す
- 現状に足りていないことを書き出す
- 会社へどのように貢献できるか考える
本章を参考に、営業職のキャリアプランを検討してください。
①やりたいことを書き出す
まずは、やりたいことを書き出してみましょう。
何か行動するためには、やりがいを感じる目標が必要です。
- 自分が将来やりたいことは何か
- どのような働き方を望んでいるのか
自身の小さな望みでも、書き出すことで本当にやりたいことが見えてくるはずです。
書き出す際は、家族と行きたい場所など仕事と関係のない話題も含めてください。
書き出した「やりたいこと」を達成するために、今の働き方でいいのか、検討材料になるからです。
②今できることを書き出す
やりたいことを書き出せたら、今できることは何かを書き出してみましょう。
現場で自分ができることを把握して、自身のこれまでを棚卸しするためです。
- 何が苦手で、何が得意なのか
- どのような資格・スキルを所有しているのか
自身の現状を把握することで、今後のキャリアプランのスタート地点が決まります。
③現状に足りていないことを書き出す
次に、現状で足りていないことを書き出しましょう。
具体的には、やりたいことを達成するために足りていない知識やスキルを描き出します。
すると、次にやるべき行動を明確にできます。
この手順を踏まずになんとなくキャリアを積んでいくと、優先順位が前後してしまい時間を無駄にしてしまう恐れがあります。
今後のキャリアを効率的に形成していくうえでも足りていない部分を把握することが大切です。
④会社へどのように貢献できるか考える
ここまで書き出せたら、最後に会社へどのように貢献できるかを考えます。
やりたいことや足りていないことは、自分自身にまつわる内容です。
しかし、転職面接では自分のことだけを伝えても意味がありません。今後の行動を通してどのように会社へ貢献できるかが重要です。
例えば、営業力を強化したい方は、会社の営業成績を1つの指標とします。すると、自分の成長を可視化しながら、会社への貢献も同時にできます。
自身の目標と会社の目標が合致するかどうか、じっくり考えてみるとわかりやすいです。
【新卒必見】営業職のキャリアプランの答え方例文3選
ここまでは、キャリアプランを聞かれる理由や作成手順を紹介してきました。これまでの内容を踏まえ、具体的なキャリアプランの回答例を3つご紹介していきます。
- 営業職キャリアプラン3年後|個人の実績積み上げ
- 営業職キャリアプラン5年後|リーダーシップの発揮
- 営業職キャリアプラン10年後|管理職を目指す
面接でキャリアプランを答える際の参考にしてみてください。
①営業職キャリアプラン3年後|個人の実績積み上げ
私は前職の営業で「全国売上〇位」「〇ヵ月連続売上達成」といった成果を残してきました。お客様との関係構築力や新規開拓能力は、誰にも負けない私の強みだと自負しています。
この武器を活かして、御社では新規開拓に尽力したいです。
具体的には、1年後には新規成約月〇件を達成、部署内売上No.1を目指します。また3年後には、御社が中長期目標に掲げている「新しい市場開拓」へのアプローチも進めます。
この目標を達成するため、まずは多くの経験を積めるよう行動量にこだわり、ノウハウや人脈を広げていけたらと考えています。
例文の解説① 実績や強みをアピールする
転職先でハイパフォーマーを目指す場合、過去の実績や強みは必ずアピールした方がよいでしょう。
今までどのような成績を残してきたかを示れば、転職後も高いパフォーマンスを残してくれると、企業側の評価も高まりやすいです。
例文の解説② 具体的な目標設定を行う
高い成果を目標とする場合、明確な目標設定とそれを達成するための計画が欠かせません。
企業は面接で「営業としての能力が備わっているか」を確認したいです。キャリアプランを答える際も目標の観点は持っておくべきでしょう。
例文にある「新規成約月〇件」のように、具体的な数字を掲げるのもおすすめです。
例文の解説③ その企業で想定できるキャリアプランを話す
企業がキャリアプランについての質問をする意図は、「長期的に定着・活躍してくれるか」という点を確認したいからです。
そのため、その企業で実現できなさそうなキャリアプランを答えると「すぐ転職してしまうのでは?」と疑問をもたれかねません。
例えば、海外営業部門がない企業なのに、「海外営業を志望している」と回答してしまうケースです。
企業によっては管理職候補を募集しているケースもあるため、応募する求人内容はよく確認しておきましょう。
②営業職キャリアプラン5年後|リーダーシップの発揮
5年後、私はチームを率いるリーダーとして、〇〇部の目標達成に大きく貢献したいと考えています。
理由は2点あります。
1点目はチームで目標を達成する喜びを味わいたいからです。
前職では個人目標の達成に注力していましたが、チームで協力して目標を達成した際に個人の活動では得られない大きな喜びを感じました。
御社でもチームリーダーとしてメンバーの個性や強みを活かし、チーム全体で目標を達成する喜びを分かち合いたいと考えています。
2点目は後輩育成を通してチーム全体のレベルアップに貢献したいからです。
これまでの営業経験で培った知識やスキルを後輩に伝え、人材育成にも携わることでチーム全体の営業力を底上げしたいと考えています。
通
そして将来的には営業部長として、〇〇部の予算を管理し、さらには会社全体の業績アップに貢献したいと考えています。
例文の解説①チームリーダーになりたい理由を示す
まずは、チームリーダーを目指したい理由をわかりやすく伝えます。
リーダーは責任の大きな仕事であり、誰もが手を挙げて立候補する役目ではありません。
そのような役に率先して名乗り出る意図を明確に示します。
「なぜチームリーダーを目指したいのか」まずは結論から伝え、その後に理由を続けるとよいです。
例文の解説②どのように貢献するか具体的にする
チームリーダーになった際に、どのように貢献するかも具体的に述べましょう。
- チーム目標の設定
- メンバーの進捗管理
- チーム全体のスキルアップ
例文では上記の項目に絞って貢献する方法を述べています。
このように具体的な行動を示すことで、面接官はあなたがチームリーダーとして活躍できるイメージを持ちやすくなります。
例文の解説③最終的なゴールを示す
チームリーダーがゴールではなく、その先の理想の姿も示せるとなおよいです。
例文では、「将来的に営業部長として会社全体の業績アップに貢献したい」という最終的なゴールを示しています。
企業が追い求める理想のゴールと合致させることで、長く貢献してくれるという印象を持ってもらいやすくなります。
③営業職キャリアプラン10年後|管理職を目指す
私はこれまで培ってきた営業の経験と実績を活かし、3年後には主任としてチームを牽引し始め、5年後には課長としてより大きな目標を達成し、最終的に10年後には営業部長として組織全体の成長を支えたいと考えています。
そのために、プレイヤーとして高い行動量を維持しながら、常に会社全体の利益やブランドイメージ向上を意識して営業活動を行っています。
また、社内外の勉強会やセミナーに積極的に参加することで、最新の市場動向や営業手法を学び、組織に還元していきたいです。
10年後には、部門売上を現状の2倍に伸ばすなど、定量的にも明確な成果を残すことで会社に大きく貢献できる存在を目指します。
単に個人の成長だけを追求するのではなく、チーム全体が活躍できる環境づくりや新人育成にも力を注ぎ、組織力と競争力を高めるリーダーとして貢献していきたいです。
例文の解説① 具体的なマイルストーンを示す
管理職を目指す旨を伝える際は、具体的な道のりを示すことが大事です。
- ◯年後にこの役職に就く
- ◯年後にはこんな成績を残す
このように、具体的なマイルストーンを話すと面接官へキャリアプランを描けていると理解してもらいやすくなります。
例文の解説② 企業のビジョンに沿う内容にする
管理職では、個人の目標よりも企業のビジョンや将来に重きをおく傾向にあります。
そのため、自分の目標よりも会社全体への貢献度をより強調していきたいです。
例文では個人の成績や経験だけでなく、社会貢献性まで言及しています。
企業のホームページや求人内容に目を通して、自分のキャリア像と企業のビジョンに共通点がないかを探してみるのもおすすめです。
例文の解説③ キャリア実現のためにしている取り組みを伝える
どれだけ素晴らしい夢を語っても、そこに現実味がなければ「地に足がついていない」という評価になってしまいます。
管理職を目指すというのは時間のかかる目標です。
実現のために取り組んでいることがあるなら、積極的にアピールしましょう。
【差別化】営業職のキャリアプランを考えるポイント2つ
営業職のキャリアプランを考えたくても、なかなか思いつきづらいですよね。この章では、営業職のキャリアプランを考えるポイントを2つご紹介していきます。
- 志望する企業で実現できる内容にする
- 簡単な目標設定にしない
ありがちなキャリアプランとなってしまわないためにも、それぞれのポイントをチェックしてみてください。
①志望する企業で実現できる内容にする
営業職のキャリアプランは、志望する企業で実現できる内容にすることが大切です。
壮大な夢を語るだけなら誰でもできます。そのような内容ではなく、志望する企業の事業や業務内容を通じて実現できる目標を描くことが重要です。
また、面接官へ「自社についてしっかり理解している」という印象も与えられます。
入社後に働いている姿をイメージしてもらいやすくなり、印象にも残りやすくなるでしょう。
③簡単な目標設定にしない
キャリアプランを少し尖らせたい場合は、簡単な目標設定にしないのもおすすめです。
中長期的な視点で、少しチャレンジングな目標を設定して、達成するために必要な経験やスキルを考えてみてください。
また、目標は定期的に見直して状況に合わせて修正することも大切です。
自分自身の成長に合わせて、柔軟にキャリアプランを更新していくようにしましょう。
まとめ|営業職のキャリアプランはhape Agentへ相談!
本記事では、面接でキャリアプランを聞かれた際の回答方法やおすすめのキャリアプランを解説しました。
面接で好印象を残すキャリアプランには「面接官の質問の意図をとらえること」が不可欠です。
面接で考えられる質問のパターンを想定して、しっかり事前準備をして挑みましょう。
hape Agentでは多数の実績をもとにした面接対策も行っているので、興味がある方はお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。