2024-03-29
20代の皆さまへ。営業への転職は選択肢が多いからこそ、「何をしたいのか」を明確に。
一般的に、未経験でも比較的転職しやすい職種である「営業職」。社会人経験がまだ浅い20代を求める求人企業は、非常に多く存在します。
特に「第二新卒者(25歳位までの若年層)」を、新卒採用と同様の方針で採用する企業が多いのも特徴です。
早期退職してしまったという事実はマイナスに捉えられることもありますが、社会人経験があってビジネスマナーや一般常識が備わっている点が、プラスに働きます。第二新卒といっても若手であることに変わりはなく、自社のカラーに染めやすいという企業側のメリットも大きいようです。
未経験者であれ、経験者であれ、営業職は転職しやすい職種ではありますが、決して20代なら誰でも採用されるというわけではありません。求められる要素をしっかりと理解して、転職に臨む必要があります。
そして、チャンスが多いからこそ、「失敗しないように」慎重に選んでほしいと思います。
20代・営業職の採用で求められること
これまでの経験や営業スキルよりも、ポテンシャルや人間性が重視されます。
業界や扱う商材・サービスにもよるのですが、これまでの経験や営業的なスキルを重視する企業は多くありません。その理由は、未経験者であれ経験者であれ、入社後の研修や勉強会で、営業方法や商材を覚えてもらえれば十分と考えているためです。
それよりも企業が重視するのが、求職者のポテンシャルや人間性。
これは営業職という仕事が、「人対人」の仕事であるという点が非常に大きいためです。一緒に働く人の「人柄」や「性格」は、もともと持っている素質であり、これまでの人生経験の中で形成される部分が大きく、入社後の研修や勉強会でどんなに時間をかけても、すぐに磨けるものではありません。
だからこそ営業職の採用面接では、「この人はどのような考えを持っている人なのか」「どんな性格なのか」など、営業に必要な第一印象やコミュニケーション能力を重視した選考が行われる傾向があります。自身の性格や意欲を上手にアピールできれば、採用される可能性が一気に高まることでしょう。
ここまでお読みになって、「ポテンシャルや人間性に自信が無い場合は、どうしたらいいですか?」と思われた方もいらっしゃると思います。
そんな方に、対策法と言いますか、大事なことを次の章でお話しいたします。
20代・営業職への転職で、大事なこと
転職して「何をしたいのか」を明確にし、その想いを全力でぶつけることが一番大事。
転職で一番大事なのは、「自分がしたい仕事をする」ということです。そのためには、「なんで自分は転職をしたいのか」「自分は何をしたいのか」を明確にしないといけません。
今後、自分はどういう人生を生きたいのか。そこを突き詰めて考えることが大事なのです。しっかりと考えられて出された自身の答えには、迷いが無く、ぶれない軸があります。ぶれない軸があって発言された言葉ほど、強いものはなく、採用面接でも熱い想いとなって、面接官に届くことは間違いありません。
「ポテンシャル」や「人間性」とは、言葉を言い換えれば、”自分自身のぶれない考え方や想い”と言えるかもしれません。あなたの考えや想いに共感した面接官は、「ぜひ一緒に働きたい」と考えるでしょう。逆に、共感されなかった場合は、その企業との縁が無かっただけのことです。
20代は非常に転職の選択肢が多く、自身の転職軸となる「何をしたいのか」が無いと、転職先候補の数が多すぎるため、正しい選択ができない可能性が高くなります。
ご自身が「何をしたいのか」を明確にすることが、天職に出会える近道です。
【最後に】企業が20代に求める「5つの観点」と面接対策。
最後に一般的な話になってしまいますが、営業職を募集する企業が20代に求める観点と面接対策をお伝えしますので、参考にしていただけますと幸いです。
【1】誰とでも話せるコミュニケーション力があるかどうか。
営業職で大切なのが、相手との関係性を築くためのコミュニケーション力です。様々な顧客や取引先とやりとりをするため、円滑に会話のキャッチボールができなくてはいけません。 その点は履歴書では判断できないため、面接での対応力をみて評価されます。
面接では、「面接官が投げた質問の意味を素早く理解でき、適切な回答ができているか?」がチェックされるので、その点を意識しつつ挑みましょう。
【2】明るくハキハキとした対応ができるかどうか。
暗くて優柔不断な人よりも、明るく会話が弾む人と一緒に仕事をしたいのは、どの企業も考えること。特に営業職では、自社の商品をどうアピールするか、どれだけの人に受け入れられるかで”売れる営業”になるかが決まります。
面接では、明るくハキハキとした対応を行い、自分の意見をはっきりと言うようにしましょう。
【3】主体性や積極性があるかどうか。
ビジネスにおいてはリスクを計算することが大切ですが、若いうちからリスクばかりを考えていては、成長できないでしょう。
失敗しても許される時期でもあるのが、20代の良さでもあります。 20代という武器を活かし、どんな仕事も前向きに取り組む積極性が大切です。
面接では、どんなことにも挑戦する前向きさをアピールしましょう。
【4】謙虚な姿勢があるかどうか。
上記の「主体性や積極性があるかどうか」という観点と真逆ですが、20代には「謙虚さ」を求める企業も多いです。
ここで言う謙虚さとは、自身の考えを抑えている状態という意味合いではありません。先輩や上司の考えや意見にも耳を傾けて納得し、言うべきタイミングではしっかりと主張するし、指摘もする。他人の行動に対して感謝をすることができ、失敗した際は素直に認めてしっかりと謝る。そんな人のことを指します。
面接では、相手の話に耳を傾けてよく聞き、終了時には「面接の時間をいただけたこと」に対するお礼を言うようにしましょう。
【5】商材やサービスへの関心があるかどうか。
営業職として販売する自社商品やサービスに関心があることは、絶対必須事項です。「その企業がどんな商材を展開しているか?」「ターゲットはどこか?」「競合他社との違いは?」などは必ず研究しておきましょう。
面接では、企業の商材・サービスに関心を持っていることが伝われば、「入社への意欲が高い」「しっかりと企業研究している」と判断してもらえ、有利です。
まとめ
20代から営業職への挑戦は、非常に多くのチャンスがあります。しかし、選択肢がたくさんあってチャンスが多いからこそ、「失敗しないように」慎重に選んでほしいと思います。
決して後悔しない、天職と言えるような仕事に出会うために、今回の記事でご紹介した「企業から求められる点」を準備して、しっかりと臨んでください。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。