2025年05月21日
保険営業の主な仕事内容とは?具体的な業務や扱う商品、平均年収を解説

保険営業とは実際にどのような仕事なのか、詳しく知りたい人も多いでしょう。
本記事では、保険の個人営業に着目して解説しています。
保険営業の概要や扱う商品の違い、実際の業務、やりがいと大変さについて詳しく解説していきます。個人への保険営業への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
保険営業とは?主な業務内容4つ
保険営業の主な業務には以下の4つがあげられます。
- 顧客開拓
- 提案・販売
- 契約手続き
- アフターフォロー
扱う商品、顧客の種類によって変わるものの、基本的な業務はどのような保険会社で働いても似ている傾向があります。
上記を理解すると、保険営業の仕事をより鮮明にイメージできます。詳しくみていきましょう。
顧客開拓
保険営業の業務に、顧客開拓があります。なお、保険商品や保険会社によっては顧客開拓が必要ないケースもあるようです。
既存のお客様からの紹介や、セミナー・イベントへの参加、テレアポ、SNSなどを活用し、新規顧客との接点を作ります。
顧客開拓では、見込み顧客へのアプローチが重要です。
例えば、保険は結婚や出産などライフステージの変化に合わせて加入する人が多いため、生活環境が変わる顧客との接点を積極的に作っていくなどです。
提案・販売
保険営業の業務には、提案・販売もあります。
新しく接点を持った顧客に対して、最適な保険をおすすめして販売する業務です。
提案と販売のプロセスでは、数ある保険商品のなかから顧客に適した保険を提案しなければなりません。そのため、顧客ニーズのヒアリングが必要不可欠です。
顧客がどれを選べばよいか迷っている場合は、根拠に基づいた説明をもとに、最適な商品の提案をすることが求められます。
提案と販売では、ただ自社の保険を売り込むのではなく、顧客の家族構成や収入、ライフプランを考慮した柔軟な提案力が必要です。
契約手続き
顧客との接点をもち、提案と販売を終えて顧客が契約に同意したら、手続きを進めます。
保険の契約では、記入事項や必要書類が多いため、漏れがないように顧客をサポートする必要があります。
また、保険の内容や保険料、支払い方法など、あらためて顧客にわかりやすく説明し、納得してもらったうえで契約を済ませなければなりません。
不備なく、スムーズに契約手続きをすすめるため、準備したうえで臨む必要があります。
アフターフォロー
保険営業の業務には、アフターフォローもあります。定期的に顧客とコンタクトを取り、近況を伺いながら、ライフステージのさらなる変化があれば、必要に応じて保険の見直しを提案します。
また、事故や病気が発生した際には、保険金請求の手続きをサポートしながら親身に寄り添ってお客様の不安を軽減する役目も担います。
アフターフォローは、生涯にわたって信頼できるパートナーとして、お客様をサポートしていく、保険営業の醍醐味です。
【商品別】保険の主な種類2つ
保険で取り扱う商品には以下の2つがあります。
- 生命保険
- 損害保険
それぞれの特徴を理解すると、保険営業の提案内容やどのような顧客に対応するか、より具体的にイメージしやすくなります。詳しくみていきましょう。
生命保険
保険営業で扱う商品に生命保険があります。
生命保険は「第一分野の保険」とも呼ばれ、人の生死や健康に関わるリスクに備える、生命保険会社のみが扱える保険商品です。主な生命保険の種類を以下にまとめました。
保険の目的 | 保険名 |
死亡に備える保険 | ・定期保険 ・養老保険 ・終身保険 ・収入保障保険 ・変額保険 |
病気・怪我に備える保険 |
・医療保険 ・がん保険 ・就業不能保険 |
介護に備える保険 | ・介護保険 |
老後に備える保険 | ・個人年金保険 |
教育費に備える保険 | ・学資保険 |
例えば、病気や怪我をした際は、医療費や収入減を保険によってカバーします。また、病気の後遺症によって働けなくなったり死亡したりした場合に、残された家族の経済的負担を生命保険によって軽減します。
損害保険
保険営業で扱う商品には、損害保険もあります。
損害保険は物の破損や紛失に備える、損害保険会社がのみが扱える保険商品であり、法律上義務付けされている自賠責保険を除いた、任意に加入する保険は以下のような種類があります。
保険の目的 | 保険名 |
車に関する保険 | ・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・人身傷害保険 ・車両保険 |
住まいに関する保険 | ・火災保険 ・地震保険 |
損害保険は、偶然おこる事故や災害によって生じる損害に備える保険です。
そのため、保険金は主に実際の損害額に応じて支払う「実損払い」となり、例えば、交通事故が起きた際の損害や相手への賠償責任を自動車保険でカバーします。
保険営業は楽しい?3つのやりがい
ここからは、保険営業のやりがいを以下3つに分けて紹介していきます。
- お客さまの暮らしに長く寄り添い続けられる
- 保険や金融、資産運用についてさらに詳しくなれる
- 高収入が狙える可能性がある
上記のやりがいを理解すると、保険営業の楽しさや魅力に気付けるかもしれません。それぞれ詳しくみていきましょう。
お客さまの暮らしに長く寄り添い続けられる
保険営業のやりがいとして、お客さまの暮らしに長く寄り添い続けられる点があります。
保険営業は、結婚、出産、住宅購入など、お客様のライフイベントに関わる商品であり、商品の販売だけでなく、一人ひとりの人生設計に深く関わり、長期間にわたってお客様の暮らしをサポートしていく仕事です。
お客様に大きな事故や病気・怪我が起きた際は、保険を通して最大限のサポートをしていきます。時にはプライベートな話もしながら、営業と顧客の関係を超えた信頼関係が構築できることもあるでしょう。
仕事を通じて、お客様の暮らしをサポートして支えになれるのは、保険営業ならではのやりがいです。
保険や金融、資産運用についてさらに詳しくなれる
保険や金融、資産運用についてさらに詳しくなれる点も保険営業のやりがいです。
保険は自分や自分の家族、友人にも必要となるサービスです。仕事を通じて保険や金融、資産運用の知識が豊富になれば、自分や自分の身近な人のライフプランニングにも役立ちます。
人生で必ず関わる保険の知識を、仕事を通じて高いレベルで身につけられるのは、保険営業ならではのメリットです。
高収入が狙える可能性がある
保険営業は高収入が狙える可能性がある点も大きな魅力です。
もちろん、会社によって異なりますが、保険営業の給与は基本給+インセンティブとなっている場合が多く、成果によっては高年収も狙えます。
成果を出すためには、コミュニケーションスキルや商品知識、提案力など、高いレベルでさまざまな能力が必要です。
しかし、自分の頑張りが収入に反映されるわかりやすい評価制度は、仕事のモチベーションにもつながる、保険営業のやりがいの1つです。
保険営業はつらい?やめとけと言われる理由
保険営業には、やりがいだけでなく、大変さも存在します。ここでは、保険営業はやめとけと言われる理由でもある大変さを2つ紹介します。
- コミュニケーション能力が欠かせないこと
- 学習し続ける必要がある
上記大変さを押さえておくと、より具体的な仕事のイメージをしながら転職の判断ができます。それぞれ詳しくみていきましょう。
コミュニケーション能力が欠かせないこと
保険営業の大変さに、コミュニケーション能力が欠かせないことがあげられます。
保険営業では、顧客の人生に関わる大事な商品をわかりやすく伝えなければなりません。
そのため、営業職全般でコミュニケーション能力は必要ですが、特に保険営業では高いレベルで求められます。
初対面のお客様に対して、短時間で信頼を得て、個人的な情報を聞き、相手の性格や価値観に合わせた柔軟な対応が必要です。
学習し続ける必要がある
学習し続ける必要があるのも、保険営業のつらさです。
保険業界は、新しい金融商品の登場や法律の改正など、常に変化しているため、保険営業として活躍し続けるためには、新しい知識や情報を学習し続ける必要があります。
お客様へ提案する際に、伝える情報が古かったり間違っていたりすると、大きな問題になりかねません。
また、保険商品を提案する際は、病気や怪我への備えだけでなく、ライフプランニングもセットで考える必要があります。
「必要な保障」と「将来に向けた資産形成」を一体で提案するケースが増えており、単なる保障商品だけでなく、貯蓄型保険や変額保険など、金融機能を持つ保険商品の提案も重要になっています。
そのため、自社で抱える商品の知識だけでなく、資産形成に関する幅広い知識が欠かせません。
学習意欲がなかったり、新しいことを学ぶことに抵抗があったりすると、継続的な学習の必要性を負担に感じるかもしれません。
保険営業に向いてる人の特徴3つ
ここからは、保険営業に向いている人の特徴を3つにまとめて紹介します。
- 人と話すことが好きな人
- 聞き上手かつ提案上手な人
- 人のライフプランに関心がある人
上記の項目を、自身の性格と照らし合わせながら、保険営業の適性を判断する際の参考にしてみてください。
人と話すことが好きな人
保険営業は、人と話すことが好きな人に向いています。
保険営業は、お客様とのコミュニケーションが主な業務です。
- 新規顧客を開拓する際
- 既存顧客と関係を維持する際
- 保険プランの見直しを提案する際
保険営業の基本的な業務のすべてで、人と話します。
そのため、人と話すことが苦痛に感じない方ほど、保険営業に対して前向きに取り組める可能性があります。
また、保険営業では、お互いの近況や趣味などのプライベートな話題も交えてコミュニケーションを取る機会も多いです。
さまざまな人と関わり、どのような相手の話にも興味を持って対話できる人は、保険営業が天職となるかもしれません。
聞き上手かつ提案上手な人
聞き上手かつ提案上手な人も、保険営業に向いています。
保険営業で成功するためには、単に話すことが好きであるだけでなく、聞き上手であり、かつ提案上手であることが重要です。
例えば、お客様の潜在ニーズや言い出しづらい不安をスムーズに引き出せば、より適した保険プランを提案できるでしょう。
ヒアリングができずに、手元の保険をただ押し売りするだけでは、顧客の信頼も得られず自身の成果にもつながりません。
聞き上手かつ提案上手な人は、顧客から「この人なら人生のリスクへの備えについて相談してもいい」と思ってもらえる確率も高く、保険営業で活躍できるでしょう。
人のライフプランに関心がある人
人のライフプランに関心がある人も保険営業に向いています。
保険営業は、他人の人生で発生しうる、さまざまなリスクへの備えを提案する仕事です。そのため、お客様のライフプラン、つまり、将来の夢や目標、家族構成、経済状況などに深い関心を持つことが保険営業では求められます。
- これまでどのような人生を歩んできたか
- 今後どのような人生を描きたいか
- そのためにどのような保険が適するか
保険を通じてお客様の人生設計をサポートしたい気持ちを持つ人は、お客様にとって信頼できるパートナーとなれるでしょう。
保険営業に求められるスキル2つ
最後に、保険営業に求められるスキルを2つ紹介します。
- 信頼関係構築力
- 忍耐力
保険営業への転職を検討している方は、上記スキルを身につけておくと転職後も活躍しやすくなります。それぞれ詳しくみていきましょう。
信頼関係構築力
保険営業では、信頼関係構築力が求められます。
信頼関係を築く力は、保険営業の根幹となるスキルです。
保険は、お客様の将来の安心に関わり、なおかつ高額な契約となる場合も少なくない商品です。そのため、お客様からの大きな信頼を獲得できなければ、契約は難しいでしょう。
信頼関係を構築するためには、誠実な態度はもちろん、傾聴力、専門知識をわかりやすく伝える力、共感力などが必要です。
また、約束を守る、連絡を密にするなど、基本的なビジネスマナーも信頼を獲得するうえで重要です。
小手先のテクニックや時間管理術、専門知識など、成果を出すためのスキルや知識はさまざまありますが、信頼関係構築力こそがもっとも大事だと覚えておきましょう。
忍耐力
保険営業では忍耐力も求められます。
保険営業は、決して簡単ではありません。そのため、粘り強く努力し続ける忍耐力が重要です。
すぐに結果を求めずに、成果をあげるために必要な道筋をたてて、計画的にそして地道にこなしていく力が保険営業では求められます。
まとめ|保険営業への転職ならhape Agentへご相談!
本記事では、保険営業の業務内容や、保険商品の種類、やりがい・大変さなどを紹介しました。
保険営業は、保険を通じてお客様の人生を支えていける、やりがいのある仕事です。ノルマや覚えることの多さなど、さまざまな困難もありますが、地道に努力できれば大きな達成感を感じられるでしょう。
また、成果次第では高年収も狙えます。保険の種類にもさまざまあるため、ぜひ自身に適した企業を見つけて、保険営業の世界にチャレンジしてみてください。
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この記事の監修者
hape Agent編集部
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