2022-11-23
転職は何月にするのが正解?おすすめの転職時期をご紹介。

「思い立ったが吉日」という言葉もあるように、転職はご自身の覚悟が決まったタイミングで行うのが最適。ですが、そう言われても迷ってしまう方も多いですよね。事実、転職活動は有利に進みやすい時期・進みにくい時期があるものです。今回は、転職活動を行うベストタイミングについて解説していきます。
第1章 おすすめの転職活動時期TOP3
転職活動を行うのに最も適しているのは「1月〜3月」。
まず、転職活動の行いやすさ・行いにくさは「求人数の増減」に左右されるもの。求人数が多い時期は受けられる企業も増え、選択肢も広がりやすくなります。この観点から、おすすめの転職時期を3つご紹介します。
▼第1位 1月〜3月
例年、求人数が特に増えやすいのは「1月〜3月」の間。理由は、年度始めの4月入社に向けて求人を出す企業が多いから。さまざまな企業が求人を出すことで、求職者はより多くの選択肢の中から転職先を選ぶことができるようになります。
▼第2位 7月〜9月
次に求人数が多くなるのは、下半期がスタートする10月入社を狙った「7月〜9月」。第1位の1月〜3月とあまり変わらない数の求人が掲載されます。もうお気づきかもしれませんが、求人数は“期の区切り目”に向かって増加する傾向にあります。「さまざまな企業を見た上で自分にあう転職先を厳選したい」とお考えの方は、期末にスタートするのが良いでしょう。
▼第3位 4月〜5月
意外とおすすめな“穴場な時期”と言えるのが、求人の数がピークを過ぎたタイミング。というのも、求人数が増える期末の時期は、「区切りのいい期末付で退職したい」と考える求職者、つまりライバルも増えてしまう時期なのです。そのため人気の業界や企業へ進みたいとお考えの方には、ライバルが少ない「4月〜5月」の転職活動がおすすめです。またこの時期は、欠員補充など緊急度の高い求人が出やすいタイミング。スキルや適性より「できるだけすぐに入社してほしい」という意向が優先され、選考が進みやすくなるかもしれません。
とはいえ、もちろん期末の時期よりは求人数が少なくなるため、選択肢の幅は多少狭まってしまうことは念頭に置いておく必要があるでしょう。
第2章 タイプ別診断!あなたにあったおすすめの転職時期
おすすめの転職時期は「何を重視するか」で決めるべし。
ここまでは「求人数の多さ」にあわせたおすすめの転職時期をご紹介してきましたが、言うまでもなく中途採用は1年中行われているもの。数に差はあれど、いつ始めても「応募できる求人が全くない」なんて事態にはなりません。そのため、あなたが重視したいことに応じて転職時期を決めるのも良いでしょう。そこで以下からは、タイプにあわせたおすすめの転職時期をご紹介していきます。
【タイプA】ボーナスを貰ってから退職したい方
一般的に賞与(ボーナス)が支給されるのは6月・12月。タイプAの方は、その3ヶ月ほど前から転職活動をスタートするのがベストタイミングと言えます。ただし、この時期は同様の考えから退職者が多くなることも考えられますので、仕事の引き継ぎを入念に行うなど周囲への配慮を大切にしてください。
【タイプB】現職が多忙で転職活動に時間を割きづらい方
タイプBの方は、長期休暇がある「5月」「8月」「12月〜1月」に転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。転職活動を行う場合、平均約3ヶ月の間、毎日1.5時間ほどの時間を要すると言われています。まずは長期休暇の間に自分の転職の軸や価値観を整理したり、利用する転職エージェントを選定したり…と転職活動の前準備を行うと、より効率的に企業選びや選考を進められるかもしれません。
【タイプC】気候の良い時期に転職活動をしたい方
タイプCの方は、「5月」や「10月」頃から転職活動をスタートするのがおすすめ。気候も暑くなく、寒くない時期なので快適に臨めるはずです。また、冬の時期はインフルエンザなどに感染しやすい時期ですので、急な予定変更が必要となる可能性もあるでしょう。体調面から考えると、暑さ・寒さがあまり厳しくなく、花粉症の方にとってはスギ・ヒノキ花粉のピークにも被りにくい5月〜6月や10月〜11月が最適と言えそうです。
第3章 業界別 おすすめの転職時期
求人数が増減するタイミングは、業界によっても異なる。
一部の業界・職種では、一般的な企業とは異なるタイミングで求人数がピークになる場合もあります。たとえば旅行業界は、長期休暇前の6月頃や10月頃に人員強化のための採用を行ったり。教育業界では、年度始めの4月だけでなく夏のオープンキャンパスに向けて5月頃にも採用を強化したり…など。興味のある業界がすでに決まっている方は、「いつが繁忙期なのか」をリサーチしてみると、求人が出やすいタイミングが予想できるかもしれません。その点は、転職エージェントが詳しい情報を持っていますので相談してみるのも1つの手ですね。
まとめ
今回はさまざまな観点から「おすすめの転職時期」について解説しました。転職活動は、求人数やライバルの数だけでなく、あなた自身の状況によっても進捗度合いや出会う企業が変わってくるものです。そのため外的環境だけでなく、ご自身のモチベーションや体調面とも相談しながら良いタイミングを見計らうのがポイント。現職の仕事が落ち着くときや、転職の軸が明確になったときなど、あなたならではの「ベストタイミング」も大切にしてみてくださいね。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。