2024年10月09日
営業職の転職理由とは?転職理由別の例文や伝え方のポイントを紹介

「営業職から転職を考えているけど、何を理由にしたらいいだろう?」
「営業職の転職理由は何が多いんだろう?」
転職時の面接で話す内容を考えてみても、意外と思いつかないですよね。
転職理由を明確にさせなければ、面接時の受け答えで的確な返答ができなかったり、転職先に求めるものがわからなかったりします。
転職を成功させるためにも、自身の納得できる転職理由を明らかにする必要があるでしょう。
そこでこの記事では、営業職から転職の際によくある理由をランキング形式で紹介します。面接で使いたい言葉や転職を成功させるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
また、hape agentは営業職に特化した転職エージェントなので、営業職から他業種への転職を考えている方や、他業種から営業職への転職を考えている方におすすめです。記事だけでは転職理由がわからない・イメージしづらい方はぜひhape agentにご相談ください。
営業職が転職する理由ランキングTOP8
まずは営業職が転職する理由をランキング形式でみていきましょう。
順位 | 理由 |
1位 | 今よりも給料が上がる会社や、成果が給与に反映される会社で働きたい |
2位 | 労働環境(年間休日数、土日休み、勤務時間・残業時間等)を改善したい |
3位 | 興味のある業界や将来性のある業界で働きたい |
4位 | 成長できる会社で、自身の市場価値を高めたい |
5位 | 社内風土や人間関係、職場環境が良い会社で働きたい |
6位 | 柔軟な働き方(フレックス勤務、リモート勤務)ができる会社で働きたい |
7位 | もっとやりがいのある仕事をしたい |
8位 | 通勤しやすい会社や転勤がない会社で働きたい |
参考:【2022年hape調べ】営業職への転職理由ランキングを公開!理由別の模範回答例もご紹介します。
1位は給与や成果に対する不満でした。
営業はお客様からお金をいただく最もフロントの部分を担当するため、売り上げに自信のスキルや能力が直接反映されやすいです。
そのため、成果に対する報酬の意識が他の職種よりも強くなりやすいといえます。
また、2位の理由は労働環境でした。
土日に出勤となる営業職は、友人や家族と休みが合わない場合も多いです。また、業務量の多さや残業時間などが給与に見合わない点も、労働環境への不満につながりやすいです。
3位以下の転職理由は、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。
関連:【2022年hape調べ】営業職への転職理由ランキングを公開!理由別の模範回答例もご紹介します。
営業職から転職する際によくある転職理由とは
転職理由はさまざまですが、ここでは営業職によくある転職理由として以下の5つを紹介していきます。
- キャリアアップがしたい
- 就業条件のよいところへ行きたい
- 営業ノルマが厳しい
- 会社や職場の雰囲気になじめない
- コミュニケーションが苦手でつらい
自身の転職理由を具体的にする際に、参考にしてみてください。
理由①キャリアアップがしたい
営業職から転職する際によくある転職理由として、まず挙げられるのはキャリアアップです。
市場や業界が限定的で将来性がない、限られた業務範囲しか任せられないなどの理由から、キャリアアップが見込めない営業職も多いです。
営業スキルの獲得面では、スキルや知識の向上が期待されますが、限られた範囲での成長になりえるケースもあるでしょう。
そのため、新たな職場で自分の能力をさらに伸ばしたいという思いから転職を考える人も少なくありません。
理由②就業条件のよいところへ行きたい
就業条件のよいところへ行きたいという理由も多いです。
給料が歩合制の営業職は成果に左右されるため、収入が安定しづらいです。そのため、固定給が安定している職場へ転職を検討する人も多いでしょう。
その他にも、みなし残業が多い、福利厚生が充実していないといった要因も転職理由になりやすいです。
同じ働き方でも、給与や福利厚生などの面で充実した環境に転職したいと考える人は多いです。
理由③営業ノルマが厳しい
営業ノルマが厳しいと感じる人もいます。
契約数やアポイントの獲得数など、営業職では数字による成果が求められるため、ノルマ達成がプレッシャーに感じる人もいます。
営業職のノルマの厳しさに合わずに、他の職種への転職を検討する人は多いです。
理由④会社や職場の雰囲気になじめない
会社や職場の雰囲気になじめないと感じる人もいます。
上司と合わない、同期と馴染めないという理由は営業職に限らず他の職種でも起こりえます。
労働環境には満足していても、日頃接する人間関係がストレスになってしまっては仕事に集中できないでしょう。
反対に、労働環境に少しの不満があっても人間関係に満足しているため同じ仕事を続ける人は多いです。
会社や職場の雰囲気に合うか合わないかは仕事をする上で重要なポイントです。
理由⑤コミュニケーションが苦手でつらい
コミュニケーションが苦手でつらいと感じる人もいます。
営業職は顧客とのコミュニケーションが欠かせません。しかし、人との会話や交渉が苦手な人もいます。
営業職は人と接する仕事のため、コミュニケーションが苦手な人は営業に向いていないといえるでしょう。
事務仕事やパソコン仕事など、人と接する機会の少ない仕事へ、営業職から転職を検討する人も多いです。
面接官が転職の理由を聞く4つの意図とは?転職理由の説明を考える前に知ろう
転職活動の際に、面接官は転職の理由を聞きます。
一見すると、ただ単に転職者の過去の経歴や思考を知りたいだけと思われがちです。しかし、その背後には面接官にとって重要な意図があります。
ここでは、面接官が転職の理由を聞く4つの意図をご紹介します。
- 退職/転職の理由が妥当か確認するため
- 早期退職のリスクを確認するため
- 前向きな姿勢/思考があるか確認するため
- 退職/転職に至るまでの努力を知りたいため
順番に詳しくみていきましょう。
意図①退職/転職の理由が妥当か確認するため
1つ目は、退職/転職の理由が妥当かどうかを確認するためです。
面接官は、人生の重要な決断である転職を、十分な根拠のもと行っているかどうかを確かめます。
軽い理由で転職を判断している場合、面接官も深く考えない人といった印象を受けるでしょう。
転職者が適切な判断を下し、今後のキャリアを考えているかを見極めるために、転職の理由を詳しく聞きます。
意図②早期退職のリスクを確認するため
早期退職リスクの確認も、面接官が転職の理由を聞く意図の1つです。
特に、転職者が前職を早期に退職している場合、面接官はより入念に退職理由を聞きます。
例えば、「仕事に飽きたから」のような理由により前職を退職している人は、採用してもまた早期に退職する可能性が大きいです。
面接官は早期退職リスクを回避するため、転職者の過去の行動や判断力をもとに将来的な雇用安定性を判断します。
意図③前向きな姿勢/思考があるか確認するため
面接官が転職の理由を聞く意図として、前向きな姿勢や思考の確認もあります。
転職は新たな環境へのチャレンジであり、困難や挑戦がつきものです。例えば、異なる業種や職種に転職する場合、経験のない労働環境で働くこととなります。
その際、前向きな姿勢や思考があれば、面接官もいいパフォーマンスを期待できます。
企業も、なるべく成果を上げてくれる人材を雇用したいため、必ず前向きな姿勢や思考の確認をされるでしょう。
意図④退職/転職に至るまでの努力を知りたいため
退職や転職に至るまでの努力を知るためにも、面接官は転職の理由を聞きます。
転職は簡単な決断ではありません。
転職する業界や業種の知識を調べていたり、新たな資格やスキルなどを身につけたりしている人は、前向きに努力できる人という判断ができます。
自己分析やキャリアプランニングをしっかりと行い、慎重に準備をしている転職者は、意思決定能力や計画性の項目で高い評価をえられるでしょう。
【4STEP】営業職の転職理由の考え方とは
ここからは、営業職の転職理由の考え方を4つのポイントに絞って紹介していきます。
- 転職を考えたきっかけを整理する
- 自分の行動や状況を整理する
- 前向きな転職理由に言い換える
- 転職理由と志望動機を一貫させる
転職理由は転職先の面接官へ与えるイメージに直結するため、上記のポイントを押さえて丁寧に考えていきましょう。
【STEP1】転職を考えたきっかけを整理する
営業職の転職理由を考える際、自分がなぜ転職を考える必要があるのか、きっかけの整理が重要です。
例えば、現在の仕事のやりがいや成長機会の少なさ、給与や待遇面での不満などが考えられます。
自分自身が転職を考える理由を明確にすると、次のステップに進む準備ができます。
【STEP2】自分の行動や状況を整理する
次に、転職を考える上で自分自身の行動や状況を整理しましょう。
具体的には前職の実績やスキル、転職に向けて取り組んできた活動などの振り返りです。
自分自身を振り返ると、どのような経験や能力を持っているのかを客観的に把握でき、転職先でのアピールポイントや強みが明確になります。
【STEP3】前向きな転職理由に言い換える
転職理由を、前向きで説得力のあるものへ言い換えられないか検討してみましょう。
例えば、以下のような言い換えができます。
言い換え前 | 言い換え後 |
前職では成長機会が少ないから | より成長できる環境を求めているから |
人間関係がストレスだから | 新しい人との出会いを求めているから |
前向きな転職理由は、面接やエントリーシートのアピールポイントにもなります。
【STEP4】転職理由と志望動機を一貫させる
転職理由と志望動機の一貫も重要です。
転職理由が前向きであり、なおかつ志望する企業や職種と一致していると好印象を与えられます。
例として、以下のようなケースが挙げられます。
転職理由 | 志望動機 |
成長できる環境で働きたい | ・志望する企業が成長著しい業界であるから
・研修制度やキャリアパスが充実しているから |
転職理由と志望動機の一致は、転職先で自分の目標を達成するためにも必要です。
面接で転職理由を説明する際の4つの注意点とは
転職活動は準備も大事ですが、実際の面接でのプレゼンや説明も重要です。
ここからは、転職理由を説明する際に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
- 退職理由が転職先の企業に該当しないようにする
- 具体的な転職理由を説明する
- 現勤務先や前職への不満を言わないようにする
- 退職/転職理由は自信をもって話す
- 他人や環境の理由にしないようにする
それぞれ詳しくみていきましょう。
注意点①退職理由が転職先の企業に該当しないようにする
面接で話す際は、退職理由が転職先の企業に該当しないように注意しましょう。
転職先の企業が退職理由と同様の問題を抱えている場合、早期退職リスクにもつながるため、面接官は採用をためらう可能性があります。
例えば、転職理由が「限られた業務しか任せてくれないから」でありながら、「転職先の企業でも与えられる業務は限定的な可能性がある」のような場合です。
できるだけ退職理由を適切に説明し、転職先の企業にマッチする理由のアピールが必要です。
注意点②具体的な転職理由を説明する
具体的な転職理由の説明も重要です。
「面接官が転職の理由を聞く4つの意図とは?転職理由の説明を考える前に知ろう」でも紹介したとおり、面接官は転職者を深く知るためにさまざまな質問をします。
その際、あいまいな対応や理由では、採用担当者に十分な説明ができず、信頼を得られません。面接時は採用後に仕事を任せられるかを判断するため、将来的なキャリアにも関わるでしょう。
転職理由を明確にし、自身の意思決定の根拠を説明すると、採用担当者に自信を持って伝えられます。
注意点③現勤務先や前職への不満を言わないようにする
現勤務先や前職への不満を言わない点も重要です。
一般的に面接では、前職や現在の職場に対する否定的な意見は好まれません。
マイナスな要素の強調は、忍耐力や問題解決能力が不足しているなどの印象を採用担当者へ与える可能性があります。
どれだけ前職で成果を上げていても、人間性に問題がある人材の採用はためらうでしょう。
そのため、なるべくポジティブな視点で転職理由を説明するといいでしょう。
注意点④退職/転職理由は自信をもって話す
最後は、退職・転職理由を自信をもって話すことです。
自身の退職理由に自信を持って説明すると、採用担当者に対して決断力や自己肯定感をアピールできます。採用後に「仕事を任せても大丈夫」と判断する材料にもなるでしょう。
一方で、どれだけ転職理由が明確でも、自信なさそうに話している人に好印象は持ちづらいです。
自信をもって話し、採用担当者に自身の意思決定力の高さや仕事へのモチベーションの高さを伝えましょう。
注意点⑤他人や環境の理由にしないようにする
転職理由を話す際は、他人や環境を理由にしない点も重要です。
転職活動において、他責思考は好まれません。どのような場合でも、自分自身に責任がなかったかを第一に考えられる人は、仕事において信頼を得やすいです。
自身の成長やキャリアの選択に対して責任を持ち、自己啓発の意思を示していきましょう。
営業職の具体的な転職/退職理由の例文とは?原因別に6つ紹介
最後に、営業職の具体的な転職/退職理由の例文を原因別に6つ紹介します。
- 転職理由が業務内容の場合
- 転職理由が人間関係が原因の場合
- 転職理由が勤務待遇の場合
- 短期間で転職する場合
- キャリアアップがしたい場合
- 収入を上げたい場合
履歴書やエントリーシートへ記載する際に参考にしてください。
回答例①転職理由が業務内容の場合
現在の業務内容が合わない場合は、新しいスキルを獲得したい、他業界へ挑戦したいといった内容を転職理由に盛り込みましょう。
また、「現在の自分のスキルを活かすため」といった転職理由も、面接時は理解されやすいです。
例文は以下のとおりです。
前職はお客様との契約時のみ担当しており、アポイントやクロージング業務は他の担当者が行っておりました。
しかし営業の醍醐味は、アポイントの獲得から契約、その後のフォローまでお客様に寄り添い、お付き合いを続けていく点にあると思っております。 御社ではお客様と一から関係を構築していき、信頼される営業として活躍していきたいと思っております。 |
回答例②転職理由が人間関係が原因の場合
人間関係の悩みやトラブルが転職理由の場合は、なるべくポジティブな言い回しへ換えましょう。
ただし、素直に伝えた方が面接官へ好印象を与える場合もあります。その際、言い回しを変えつつ転職理由を話すといいでしょう。
例文は以下のとおりです。
以前の職場は、個人の成績を重視し、社員同士の交流機会も少なかったため、上司や同僚とコミュニケーションを取りづらく感じていました。
御社では、個人のスキルアップもしつつ、チームの結束力も活かしながらより大きな成果を上げていきたいと思っております。 |
回答例③転職理由が勤務待遇の場合
給与や福利厚生、労働時間などの待遇面が不満である場合も、なるべくポジティブな転職理由へ言い換えましょう。
転職先でより充実した労働環境を求める理由やメリットを明確にすると理解されやすいです。
例文は以下のとおりです。
現在の職場は給与やボーナス、役職が他社様と比較しても上がりづらいと考えております。
給与やボーナス、役職は働くモチベーションへ直結するため、御社の給与待遇に魅力を感じて応募させていただきました。 |
回答例④短期間で転職する場合
短期間での転職の場合は、早期に転職となった要因と転職が最も合理的である理由を盛り込みましょう。
また、前職の経験を活かしながら新たなチャレンジをしたいといった意欲や、成長の機会を求める、などの理由を述べるといいでしょう。
例文は以下のとおりです。
前職は入社前と入社後の待遇の違いや配属先の違いなどがあり、自身の描いていたキャリアを進められないと感じたため、早期に退職を決意しました。
これまで培った営業スキルを活かして、御社では活躍していきたいと思っております。 |
回答例⑤キャリアアップがしたい場合
キャリアアップが転職理由の場合は、より上位のポジションや責任を持つ仕事に挑戦したいといった内容を盛り込みましょう。
例文は以下のとおりです。
前職では個人のお客様へ比較的単価の低い商品を営業しておりました。
今後のキャリアとして、より大きなお客様との取引や、営業チームをマネジメントして大きな売り上げを挙げられる営業として活躍したいと思っております。 |
回答例⑥収入を上げたい場合
収入を上げたい場合は、素直に伝えるといいでしょう。
ただし、収入に見合った実績が挙げられるかどうかが採用者にとっても重要なポイントのため、自分の過去の実績やスキルを明確にしていきましょう。
例文は以下のとおりです。
現状の収入に満足しておらず、より高い収入を得たいと思い御社を希望しました。
前職では〇〇の営業をしており、1年間で△△万円の売り上げを記録し、関東エリアで1位の実績もあります。 |
まとめ
営業職の転職理由は給与や報酬、労働環境に対する不満が多い傾向にあります。
ただし、転職活動の際に、不満をただぶつけてしまっては転職先へ与える印象も悪くなってしまいます。
転職理由を考えたり話したりする際は、できるだけポジティブな言葉に言い換えていきましょう。
また、自身の転職理由を明確にすると、給与や労働環境への不満以外の転職理由が見つかり、最適なキャリアを見つけられるかもしれません。
ぜひ本記事を参考に営業職からの転職を成功させてください。
また、前述した通り、hape agentは営業職特化型の転職エージェントですので、営業職の転職理由を知りたい方や面接時の企業への伝え方を深く知りたい・対策したい方はぜひ下記よりご相談くださいませ。
この記事の監修者
hape Agent編集部
営業職特化だから選ばれる営業転職エージェント「hape Agent」の編集部です