2025年01月29日
営業職の派遣社員とは?求人例や年収、働くメリットを紹介

「派遣の営業って何するの?」
「派遣社員の営業職は稼げる?」
派遣の営業職に興味があるものの、具体的な仕事内容がつかめない方も多いでしょう。
派遣の営業職は正社員よりも柔軟な働き方がしやすく、未経験でも挑戦しやすい職種といえます。しかし、企業によってはノルマが課せられたり、残業が多くなるといったケースもあります。
本記事では派遣社員として営業職に就くメリット・デメリットや実際の仕事内容、年収などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
営業職の派遣社員とは?営業代行との違い
営業職の派遣社員とは、その名の通り派遣スタッフとして営業職を担当することです。その他の派遣社員と同様に、派遣企業から派遣スタッフとして派遣されて働きます。
契約形態は派遣社員となり、給与や福利厚生は派遣会社から支給されます。
また、仕事内容は派遣先企業ごとに異なり、派遣先企業の指示にしたがって働くのが一般的です。
営業職の派遣社員と似た働き方に、営業代行があります。営業代行はクライアント企業の営業を請け負う形態です。雇用形態は営業代行会社の社員となり、派遣先企業とは業務委託契約を結びます。
そのため、自社の営業代行会社の指示を受けて働くのが一般的です。
何をする?営業派遣の求人例4つ
ここからは、派遣社員としての営業職の求人例を4つ紹介していきます。
- ルート営業
- コールセンター
- 提案営業
- 法人営業
それぞれ詳しくみていきましょう。
求人例①ルート営業
ルート営業はすでに取引のあるクライアントに対して、既存商品の定期的な納品や新商品の提案などを行います。
また、定期的にクライアント先を訪問してニーズの引き出しや近況報告をもらいつつ、新しいビジネスへとつなげる役目もあります。
新規開拓が必要なく、訪問先のリストアップや行う業務の体系化がされているケースが多いため、初心者でも挑戦しやすいです。
営業職未経験の人が経験を積む最初の一歩として始めやすい職種といえます。
求人例②コールセンター
コールセンター業務は、電話を通じて既存顧客の対応や新規顧客へのアプローチなどを行います。
商品に対する問い合わせや新商品の紹介など、形式化された業務を担当するケースが多いです。
そのため、多くの企業でコールセンター業務のスクリプトが用意されており、未経験者でも始めやすい職種です。
新商品の提案や新規アポイントの獲得といった業務にはインセンティブが付与される場合もあります。
求人例③提案営業
提案営業は、自社商品を通じてクライアントの課題解決を提案する営業スタイルです。
自社商品を売り込まずに、クライアントのニーズありきで営業が行われます。
提案営業ではクライアントのニーズや取引内容がおおよそ決まっているため、営業経験の少ない人でも対応しやすいです。
クライアントの新たな悩みやニーズに答えられるように、営業スキルの習得や新しい商品の開発に携わる場合もあります。
求人例④法人営業
法人営業では、企業や地方自治体に対して、営業を行います。新規開拓や既存顧客の対応など、営業スタイルは企業や販売する商品ごとにさまざまです。
派遣営業職の場合は、すでに取引のある企業の対応や商品説明などを引き受けるケースが多く見受けられます。
また、派遣営業職の法人営業では、実際の業務に従事する前に、一定期間の研修が設けられている企業が多いです。
派遣営業職の年収は?400万円ほど
厚生労働省が調査した「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によれば、営業職従事者の1日8時間あたりの賃金は15,809円となっています。
月に20日間勤務した場合の年収を計算すると、およそ380万円となります。
求人ボックスによれば営業職正社員の平均年収は414万円となっているため、派遣営業職は正規労働よりも少し低い傾向にあるでしょう。
ただし、派遣営業職のなかにもインセンティブが設けられている求人もあります。成績次第では正規の営業職よりも高い年収を稼げる可能性もあります。
働きやすい?派遣営業職で働くメリット3つ
ここからは、派遣営業職で働くメリットを3つご紹介していきます。
- 営業スキルや知識が身につく
- 担当業務がわかりやすい
- 残業が比較的少ない
それぞれ、詳しくみていきましょう。
メリット①営業スキルや知識が身につく
派遣営業職で働くメリットに、営業スキルや知識が身につく点が挙げられます。
派遣社員といえども、クライアントの元に訪問してコミュニケーションを取る点では正社員と変わりません。
そのため、営業を通じてさまざまな経験を積めたりスキルや知識を身に付けられるでしょう。
派遣営業職は未経験者でも対応しやすい業務が充てられているため、営業キャリアの最初の一歩として始めやすいといえます。
メリット②担当業務がわかりやすい
派遣営業職で働くメリットに、担当業務がわかりやすい点が挙げられます。
派遣営業職の業務内容は、派遣先企業が具体的に提示した上で募集されるため、担当業務がわかりやすい傾向にあります。
新規開拓、ルート営業、顧客フォローなど営業として担う役割がはっきりしているため、自分が集中すべき仕事を判断しやすいです。
また、派遣契約には業務内容の範囲が定められているため、過度な業務負担や予想外の業務が発生しにくい環境が整っている点もメリットです。
メリット③残業が比較的少ない
残業が比較的少ない点も、派遣営業職で働くメリットです。
派遣社員の労働時間は契約内容によって明確に定められています。定められた時間内で担当業務が完了できる前提で契約が交わされているため、正社員と比べて残業が少なくなりやすいです。
また、残業が多くなってしまうと想定外の人件費にもなるため、派遣先企業も派遣スタッフの残業を抑えようとする傾向にあります。
終業後の自由な時間を確保しやすいため、派遣営業職は仕事とプライベートの両立がしやすいといえるでしょう。
将来が見えづらい?派遣営業職で働くデメリット3つ
続いては、派遣営業職で働くデメリットを3つご紹介していきます。
- キャリアアップしづらい
- 結果が求められる
- 給料が少なくなる場合がある
実際に派遣営業職で働く前に、メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。
デメリット①キャリアアップしづらい
派遣営業職で働くデメリットとして、キャリアアップしづらい点が挙げられます。
派遣営業職は契約期間が決まっているため、長期的なキャリア形成が難しい可能性が高いです。
管理職やリーダーポジションに就く機会が少なく、大きなプロジェクトや案件に関わるチャンスが限られることもあります。
派遣契約のままではキャリアアップしづらい点を考慮しつつ、自身のキャリアプランを考えていく必要があるでしょう。
デメリット②結果が求められる
派遣営業職で働くデメリットとして、結果が求められる点も挙げられます。
派遣社員は契約期間が定められているため、期間内に結果を出すことが求められるケースがあります。
特に即戦力が求められる求人では報酬が高い傾向にありますが、その反面で結果に対する期待も重くなりやすいです。
プレッシャーに弱い人は、高いレベルで結果が求められる派遣営業の求人はできるだけ避けるとよいでしょう。
デメリット③給料が少なくなる場合がある
給料が少なくなる場合がある点も、派遣営業職で働くデメリットといえます。
一般的に派遣社員は時給計算され、残業も少ない傾向にあります。週休2日で一日8時間稼働すると、総支給額が正社員よりも少なくなることもあるでしょう。
また、昇給制度がない場合も多く、長期間働いても年収の伸びが限定的になる可能性があります。
ただし、派遣営業職のなかにもインセンティブが設けられている求人もあります。
企業が派遣営業職を採用するメリット3つ
ここまでは、派遣営業職の求職者側のメリット・デメリットを紹介しました。ここからは、企業側のメリットも以下3つにまとめて紹介していきます。
- 即戦力を採用できる
- コストを削減できる
- 短期間で大量の人員を確保できる
それぞれ詳しくみていきましょう。
企業のメリット①即戦力を採用できる
派遣営業職を採用する企業側のメリットとして、即戦力を採用できる点が挙げられます。
企業がスキルの高い人材を育成するには、大きなコストが必要です。しかし、派遣社員として経験豊富な人材を採用すれば、即戦力を欲しいタイミングで確保できます。
自社のビジネスモデルや営業スタイルに合わせて条件を絞った上で採用すれば、的確な人材を採用できるでしょう。
企業のメリット②コストを削減できる
派遣営業職を採用する企業側のメリットとして、コストを削減できる点が挙げられます。
派遣社員を採用することで、企業は人件費や採用コストを抑えられます。
さらに、正社員のように長期雇用を前提としないため、繁忙期に合わせて機動的に雇用することでもコストを抑えられるでしょう。
企業のメリット③短期間で大量の人員を確保できる
短期間で大量の人員を確保できる点も、企業が派遣営業職を採用するメリットです。
派遣営業職を活用することで、繁忙期や大規模案件の対応などに向けて短期間で必要な人員を大量に確保できます。
例えば、新商品発売時のプロモーション営業や季節的な販売キャンペーンなどが挙げられます。
また、事前に期限内の採用に限定する旨を伝えておくことで、必要な人件費を限定することも可能です。
企業が派遣営業職を採用するデメリット2つ
企業が派遣営業職を採用するさまざまなメリットがある一方で、以下2つのデメリットも存在します。
- 組織構築が難しい
- ノウハウが蓄積されにくい
それぞれ、詳しくみていきましょう。
企業のデメリット①組織構築が難しい
派遣営業職を採用する企業側のデメリットとして、組織構築が難しい点が挙げられます。
派遣社員は契約期間が限定的なため、長期的な組織構築には向いていません。
そのため、派遣営業職は決められた業務への対応には有効ですが、組織の中心メンバーとしての役割を担いにくいです。
また、組織全体の結束力や一体感を高めるのが難しい点も派遣営業職ならではのデメリットです。
企業のデメリット②ノウハウが蓄積されにくい
ノウハウが蓄積されにくい点も、派遣営業職を採用する企業側のデメリットです。
派遣営業職は決められた業務を遂行することが最優先であり、中長期目線の業務効率化に時間を割くことは少ないです。
そのため、派遣営業職に任せる業務や関連する事業部がいつまでも改善しなくなってしまう場合があります。
ノウハウを社内に定着させるには、正社員や派遣先の管理者による適切な引き継ぎ体制が不可欠です。
誰でもできる?派遣営業職に求められるスキル4つ
最後に、派遣営業職に求められるスキルを以下の4つにまとめて紹介します。
- コミュニケーション能力
- パソコンスキル
- 適応力
- 自己管理能力
それぞれ詳しくみていきましょう。
スキル①コミュニケーション能力
派遣営業職は顧客や取引先との円滑な関係構築が求められるため、コミュニケーション能力が欠かせません。
マニュアルや研修制度が整っている企業もありますが、会話のテンポやわかりやすく伝える能力などのベースは一定レベルが必要です。
また、派遣先企業の社員や他部門との連携が不可欠なため、ともに働くメンバーとの柔軟なコミュニケーションも求められます。
スキル②パソコンスキル
派遣営業職は日々の報告書作成やデータ管理を任されることが多く、パソコンスキルが求められる傾向にあります。
Excelでのデータ集計や、WordやPowerPointを使った提案資料の作成スキルが必須条件となっている求人も少なくありません。
また、CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援ツール)を導入している企業で働く場合は、いち早く慣れることも重要です。
スキル③適応力
派遣社員として派遣される企業は、業界・業種が違うだけでなく社風や働いているメンバー、環境などもさまざまです。
派遣社員は契約期間満了によって新しい派遣先へ移ることが決まっているため、さまざまな環境へ適応するスキルが欠かせません。
業務においても、営業活動のなかで発生するトラブルに冷静に対応できれば、派遣先企業から信頼される営業職として活躍できるでしょう。
スキル④自己管理能力
営業職にはスケジュールに合わせた業務遂行能力が必要ですが、派遣社員も同様です。
スケジュールの管理やタスクの優先順位を明確にして、任された業務を期限内に遂行する働き方が求められます。
また、契約期間中に成果を出すためには業務の進捗状況を自ら把握し目標達成に向けた行動が必要です。
自己管理を徹底して日々の業務に取り組めば、給料アップや正社員採用の道も開けてくるでしょう。
まとめ|派遣営業職の求人が気になるならプロへ相談!
本記事では派遣営業職のやりがいや大変さ、年収などを紹介してきました。
派遣営業職はプライベートの時間を確保しつつ、現場経験を積めたりスキルを身につけられたりするため、働きやすい職種といえます。
営業未経験でも応募できる求人も多いため、営業としてキャリアを積んでいきたい人はぜひチャレンジしてみてください。
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この記事の監修者
hape Agent編集部
営業職特化だから選ばれる営業転職エージェント「hape Agent」の編集部です