2025年04月27日
第二新卒の転職は難しい?企業が求める3つのことと成功させるコツ5つ

第二新卒の転職は、厳しいイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし、第二新卒でも転職で有利になるポイントがあり、コツを押さえれば希望する企業への転職を実現できます。
本記事では、第二新卒が転職を成功させるコツや意識したいポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
第二新卒とは?新卒から3年以内の中途採用者
第二新卒とは、一般的には新卒から3年目までの転職希望者を指します。
新卒から2〜3年と、あまり時間が経過していないこともあり、3年目までに転職活動をしている求職者は第二新卒と呼ばれます。
ただし、明確な定義はなく、上記はあくまで目安です。
なお、第二新卒と混同されやすい用語に中途採用があります。中途採用は転職者全般を指し、年齢による決め方はありません。そのため、広義では第二新卒も中途採用の一部です。
また、学校を卒業後に会社へ入社せず、社会人経験のない人材を既卒と呼びます。第二新卒は、卒業後に就職して社会人経験がありますが、既卒は社会人経験がないという違いがあります。
第二新卒の転職が難しいと言われる3つの理由
第二新卒の転職が難しいと言われる理由として、以下3つがあげられます。
- すぐ辞めると思われてしまう
- 経験やスキルが足りていない
- 第二新卒向けの求人が限られる
第二新卒の転職が難しい理由を理解すると、具体的な対策を講じることが可能です。上記の理由をそれぞれ詳しくみていきましょう。
すぐ辞めると思われてしまう
第二新卒の転職が難しいと言われるのは、またすぐ辞めると思われてしまうからです。
第二新卒は、新卒から3年経たずに転職活動をしている人を指します。そのため、転職活動中は自然と「3年以内に辞めた人」というイメージがついてしまいます。
どのような企業でも、一般的には早期退職は避けたいと考えています。採用に必要な求人掲載費や広告費、採用後の研修費など、人材確保にはさまざまなコストがかかるためです。
その点、第二新卒は「またすぐ辞める可能性のある人」というイメージが離れないため、転職活動でも不利になると言われています。
ただし、転職理由によっては、新しい仕事へのチャレンジがむしろ前向きにとらえられる場合もあります。
経験やスキルが足りていない
経験やスキルが足りていない点も、第二新卒が転職で苦労すると言われる理由の1つです。
3年たたずして辞めてしまうと、企業によっては現場経験を積み始めた時期に退職となってしまう場合があります。
現場で培われる経験やスキルが身につかないうちに退職となるため、強みとなる武器がない状態で転職に臨まなければなりません。
企業としても、同じ条件で採用するのであれば、第二新卒よりも入社後に活躍が期待できる、スキルや経験のある中途採用者を選ぶでしょう。
第二新卒向けの求人が限られる
第二新卒を歓迎する企業は増えてきたものの、やはりまだ求人数が限られる傾向にあります。
第二新卒を歓迎するのは、新卒採用で十分な人数を確保できなかった場合も考えられます。そのため、新卒と同様にコストをかけて育成していくつもりで求人を掲載する傾向があります。
つまり、経験が浅い第二新卒の場合は、希望する給与や待遇などの条件が通りにくい場面があるかもしれません。希望条件と現在の市場価値のバランスを意識しながら、柔軟に転職活動を進めていきましょう。
企業が第二新卒に期待する3つのこと
では、企業は第二新卒にどのような期待をするでしょうか。ここでは以下3つにまとめて解説していきます。
- 向上心を持った活動
- 企業に適応できる柔軟性
- 仕事への理解度
上記を理解すると、企業側の期待に添える第二新卒として転職活動に取り組めます。それぞれ詳しくみていきましょう。
向上心を持った行動
企業は、第二新卒へ向上心を持った行動を期待します。
新卒は向上心があっても、どのように取り組めばよいか具体的な方法を理解するには時間が必要です。これに対して、第二新卒は社会人経験があるため、取り組み方も理解している傾向があります。
そのため、自発的に学習やスキルアップ、会社への貢献に向けて取り組んでくれることを企業は第二新卒へ期待するでしょう。
企業に適応できる柔軟性
企業に適応できる柔軟性も、第二新卒は期待されます。
企業にはそれぞれの社風や文化があるため、第二新卒にもいち早く適応してもらいたいと考えます。企業に馴染んで働きやすさを感じてもらうことで、長く活躍してもらいたいからです。
第二新卒は、前職の習慣や仕事の癖などが身につく前に離職している傾向があるため、比較的転職先にも馴染みやすいでしょう。
仕事への理解度
第二新卒として入社するなら、仕事への理解度も期待されます。仕事への理解度が高ければ、入社後も早く馴染んで活躍してくれると期待できます。
入社面接では、志望先のビジネスモデルを丁寧に研究して、どのような場面で活躍したいと考えているか、伝えてみるとよいでしょう。
悪いことばかりじゃない!転職で第二新卒が有利になるポイント3つ
ここからは、転職で第二新卒が有利になる具体的なポイントを3つ紹介していきます。
- 新卒にはない社会人経験
- 若さゆえのポテンシャル
- 前職の知識
第二新卒は転職で不利と言われていますが、見方を変えればさまざまなアドバンテージもあります。それぞれ詳しくみていきましょう。
新卒にはない社会人経験
転職で第二新卒が有利になるポイントとして、新卒にはない社会人経験があげられます。
第二新卒は、早期に離職したとしても、スーツの着こなしや名刺交換の方法などの最低限のビジネスマナーや礼儀を身につけています。
また、社内での振る舞いや仕事の進め方なども、社会人経験がある第二新卒とない新卒では、差がでやすいです。
まったくのゼロから教育する必要はなく、なおかつ新卒のような吸収力を備えている人材を欲しがる企業は一定数存在するでしょう。
若さゆえのポテンシャル
若さゆえのポテンシャルも、転職で第二新卒が有利になるポイントの1つです。
前職では芽が出なかったとしても、転職によって環境が変わると、結果を残し始める人材も第二新卒のなかには存在します。
新卒3年目は、社会人としてのキャリアを考えれば、まだまだスタート地点ともいえるため、自身のポテンシャルを最大限に活用できる仕事を探してみるとよいでしょう。
前職の知識
前職の知識も、第二新卒が有利になるポイントです。
たとえ早期離職だとしても、前職で培った知識が役立つ可能性があります。
例えば、ニッチな業界や就職するために資格取得が必須の職種などの経験は、わずかな期間でも貴重になる場合があります。
第二新卒の転職活動では、有利になるポイントを積極的にアピールしたいため、前職の貴重な経験や知識は伝えていきましょう。
第二新卒が転職を成功させる3つのコツ
ここからは、第二新卒が転職を成功させる3つのコツをご紹介します。
- 第二新卒歓迎の求人をチェックする
- スキルや資格の取得に励む
- 転職エージェントを活用する
第二新卒の転職活動を成功させるために、それぞれのコツを詳しく理解していきましょう。
第二新卒歓迎の求人をチェックする
第二新卒の転職を成功させるなら、第二新卒歓迎の求人をチェックしましょう。
株式会社フロッグが調査した「2024年5月度 第二新卒 求人市場レポート」によれば、第二新卒の求人が多い職種は営業・事務・企画・管理となっています。
出典:2024年5月度 第二新卒 求人市場レポート
昨年からの第二新卒求人数も増えているため、上記の職種に絞って企業探しをしてみると、転職活動をスムーズに進められる可能性があります。
スキルや資格の取得に励む
第二新卒の転職を成功させるために、スキルや資格の取得に励む方法もおすすめです。
スキルや資格の取得は転職への熱意を伝えられるため、志望する企業へ好印象を与えられます。
また、志望先の業界に関する知識を事前に学習すると、仕事に慣れるのも早くなります。
特定の希望する業界がない場合は、パソコンスキルや簿記、FPなどの汎用性の高い資格やスキルを取得するとよいでしょう。
転職エージェントを活用する
第二新卒の転職を成功させるには、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは企業と求職者の間に入り、両者の希望やニーズを汲み取って人材をマッチさせます。
また、第二新卒ならではの転職の悩みや自己PRの方法など、さまざまなアドバイスも受けられます。
中途採用に力を入れている企業とつながっている転職エージェントも多いため、第二新卒の転職を成功させたい方は、積極的に利用していくとよいでしょう。
転職が成功しやすい第二新卒の特徴4選
最後に、転職が成功しやすい第二新卒の特徴を5つご紹介していきます。
- 転職の目的が明確になっている
- 企業や業界をリサーチしている
- キャリアビジョンが明確である
- 転職活動を計画的に進めている
上記の特徴を踏まえながら、自身の転職活動に活かしてみてください。
転職の目的が明確になっている
第二新卒の転職活動がうまくいく人は、転職の目的が明確になっています。
短期で退職する第二新卒は、ポジティブなイメージが湧きづらいため特に重要です。
- やりたい仕事が見つかった
- もっと自分の力で稼げる環境を望んだ
転職の目的が明確な人は、転職後のビジョンも描けている傾向にあるため、企業も積極的に採用しやすいです。
第二新卒として転職を検討している場合は、転職の目的を明確にしてみるとよいでしょう。
企業や業界をリサーチしている
企業や業界をリサーチしている人も、第二新卒の転職活動がうまくいく確率が高いです。
検討している企業や業界の仕組みやポジション、市場の移り変わりなど、さまざまな角度から分析し、自分が働く目的や入社後に長く働けるかなどを考える際に役立てています。
また、企業や業界の研究は、志望動機や入社後のビジョンを伝える際にも役立ちます。
転職先へ熱意も伝えられるため、企業や業界のリサーチにはこだわってみるとよいでしょう。
キャリアビジョンが明確である
第二新卒の転職活動がうまくいく人は、キャリアビジョンが明確になっています。
キャリアビジョンが明確な人は、自身の次のアクションを分かっているため、入社後も自発的に活動します。
自身のキャリアビジョンと会社の経営理念が合致すれば、自発的に売上への貢献と自分の成長を達成していく人材になるでしょう。
このように、キャリアビジョンが明確な人は、これからやるべき行動も明確に定まっているため、迷いなく転職活動を進めていけます。
転職活動を計画的に進めている
第二新卒の転職活動がうまくいく人は、転職活動を計画的に進めています。
企業が求人を掲載する時期、面接の日程、必要な書類の準備など、転職活動にはさまざまな期限があります。
そのため、計画性をもって転職活動をしなければ、ぎりぎりになって志望動機を準備したり、企業研究ができないまま面接に臨んだりと、薄い内容になってしまいかねません。
計画的に進めるのが苦手な人は、転職エージェントも活用して、転職支援のプロと一緒に転職活動を進めてみるとよいでしょう。
まとめ|第二新卒の転職はhape Agentへ相談!
本記事では、第二新卒の転職が不利と言われる理由や、有利になるポイント、転職を成功させるコツまでをご紹介しました。
第二新卒は、転職の目的やポジティブな理由を考えることで、若さや社会人経験を強みに変えながら転職活動に臨めます。
第二新卒を積極的に採用している企業もあるため、まずは自身の志望する業界や業種に絞りながらさまざまな求人をチェックしてみてください。
なお、hape Agentは営業職に特化した転職エージェントです。第二新卒の方でも、希望する業界への転職をサポートさせていただきます。
この記事の監修者
hape Agent編集部
営業職特化だから選ばれる営業転職エージェント「hape Agent」の編集部です