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転職成功ナレッジ

2024年10月09日

SES営業とは? 業務内容と3つの必要なスキル、きつい理由も紹介

SES営業とは? 業務内容と3つの必要なスキル、きつい理由も紹介

「SES営業ってどういう仕事?」
「SES営業って稼げるの?」

上記のように考えた経験がある人も多いのではないでしょうか。

SES営業とは、自社で抱えているエンジニアを企業へ派遣し、技術力を提供するサービスの営業です。本記事ではSES営業の具体的な仕事内容から、きついと言われる理由、将来性などを解説していきます。

SES営業に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
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SES営業とは? エンジニアを企業へ派遣する

SES営業とは? エンジニアを企業へ派遣する
SESとは、システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)の略であり、自社で抱えているエンジニアを企業へ派遣し、技術力を提供するサービスです。

エンジニアは、主に開発業務やシステムの保守運用を行います。クライアントに求められた納品物を開発・制作するのではなく、あくまで労働力や技術力の提供がメイン業務です。

SESはエンジニアの派遣サービスと混同されやすいですが、契約形態が異なります。

SESは、派遣先の企業と準委任契約を結びます。そのため、納品物に対して報酬が支払われるのではなく、業務の遂行に対して報酬が支払われるのが特徴です。

また、準委任契約のため、提供先企業にエンジニアに対する命令指揮権はありません。SES営業では、上記のようなエンジニアを派遣する企業の新規開拓や管理、フォローなどを行います。

SES営業で提供するものは? 派遣するエンジニアの種類3選

SES営業で提供するものは? 派遣するエンジニアの種類3選
SES営業で提供するエンジニアには、以下の3つのケースがあります。

  • 自社エンジニア
  • フリーランスエンジニア
  • 他社エンジニア

労働力を提供する点では同じですが、雇用関係がそれぞれで異なります。順番に詳しくみていきましょう。

①自社エンジニア

自社エンジニアは、自社で雇用しているエンジニアであり、SES企業のなかでも最も一般的な形です。

前述したように、エンジニアはSES企業と雇用関係を結んでおり、派遣先企業とは準委任契約を結びます。そのため、開発や保守運用などのエンジニアが対応する業務に関しては、SES企業が指示権を持ちます。

②フリーランスエンジニア

フリーランスエンジニアは、個人事業主として活動するなかで、SES企業と業務委託契約を結んでいるエンジニアです。自社エンジニアはSES企業に雇用された正社員ですが、フリーランスエンジニアはSES企業と準委任契約を結びます。

自社エンジニアにはない技術力や専門性の高いエンジニアを提供できる場合があるため、SES企業としてもメリットがあります。

③他社エンジニア

他社エンジニアは、他のSES企業が雇用しているエンジニアです。SES営業では、派遣先企業だけでなく、エンジニアが不足しているSES企業へ自社のエンジニアを提供する場合もあります。

他社エンジニアを派遣する場合、派遣先企業と契約を結ぶのは自社であり、エンジニアが属している他社ではありません。

そのため、他社エンジニアを派遣する場合の業務の責任は自社にあります。

SES営業の仕事内容とは?

SES営業の仕事内容とは?
ここからは、SES営業の仕事内容を4つのフローに分けて紹介していきます。

  • ①新規獲得
  • ②ヒアリング・商談
  • ③エンジニアの紹介・派遣
  • ④派遣後のフォローアップ

上記を参考にして、SES営業の仕事をより具体的にイメージしていきましょう。順番に詳しくみていきます。

①新規獲得

新規獲得では、エンジニアの労働力や技術力を欲している企業を開拓していきます。テレアポやメール営業、Webサイト、SNSなどを利用し、エンジニアが足りていない企業へ自社のエンジニアを売り込んでいきます。

SESは、労働力や技術力の提供が主なサービスです。そのため、派遣先企業はすでにシステム開発やソフトウェア開発を行っているIT・Web企業が多い傾向があります。

派遣先企業が行っている開発事業の一部として、自社エンジニアを提供するイメージです。

営業先もWeb・ITの専門家であるため、自社ならではの優位性を具体的に営業で売り込まなければなりません。

②ヒアリング・商談

新規獲得の次は、ヒアリング・商談です。顧客の悩みを聞き出し、解決策を提示して契約へと結びつけます。

ヒアリングでは主に次のような項目を聞き出していきます。

・抱えている課題
・プロジェクトの内容
・使用している言語、システム、環境
・スケジュール、予算
・求めているエンジニアの属性

トラブルやクレームにならないためにも、ヒアリングの時点でできるだけ詳細に聞き出す必要があります。例えば、エンジニアの属性を聞き出しておかなければ、派遣した後に技術力が足りないといったことにもなりかねません。

そのため、SES営業は、自社で抱えているエンジニアの特徴を理解しておく必要があります。

③エンジニアの紹介・派遣

契約が決まると、実際にエンジニアの紹介・派遣を行います。

ヒアリングで聞き取りをした内容をもとに、自社で抱えているエンジニアを精査し、適した人材をクライアントの元へ派遣します。

また、エンジニアの紹介を行う際は、営業とエンジニア、クライアントで顔合わせを行うケースが多いです。顔合わせでは、場のスムーズな進行が求められます。

④派遣後のフォローアップ

実際にエンジニアが派遣先で働き始めたら、フォローアップをしていきます。具体的には、エンジニアに悩み事や不安なことがないか、トラブルなく働けているかを確認します。

エンジニアへの指示権は、SES企業です。そのため、エンジニアのフォローもSES企業が欠かさず行う必要があります。

エンジニアが満足に働けていない場合は、結果として派遣先企業の不満にもつながってしまうでしょう。細かく報連相をしながら、エンジニアと派遣先企業が満足できるように、フォローが必要です。

SES営業はきついのは本当? やめとけと言われる3つの理由

SES営業はきついのは本当? やめとけと言われる3つの理由
SES営業は、きついと言われる場合があります。本章では、SES営業がなぜきついと言われるのか、以下の3つの理由にまとめて紹介します。

  • 理由①営業ノルマがある
  • 理由②トラブル対応が必要になる
  • 理由③業界についての知見が必要になる

SES営業に興味のある人は、この章の内容を参考にして、大変さもしっかりと把握しておきましょう。

理由①営業ノルマがある

SES営業がきついと言われる理由として、ノルマが課せられる点があります。

一般的に、SES企業の売り上げは、派遣先企業へどれだけエンジニアの労働力を提供したかで決まります。

そのため、派遣先企業の開拓や商談で契約を取ることが求められやすいです。SES営業として派遣先の企業の悩み解決をしたくても、ノルマが課せられれば納得のできる営業活動ができません。

ノルマに追われてしまうことで日々の仕事がキツく感じてしまう点は、SES営業の大変さでしょう。

理由②トラブル対応が必要になる

SES営業がきついと言われる理由として、トラブル対応が必要になるケースがあげられます。

エンジニアの労働力や技術力を提供するものの、本質は人を派遣するサービスです。そのため、人間関係や人にまつわるトラブルは避けられません。

例えば、派遣先企業とエンジニアの相性が悪かったり、勤務態度が悪いことから揉めごとが起こったりなどのトラブルが挙げられます。

エンジニアの管理はSES営業の仕事のため、トラブルはすべて自身で対応しなければなりません。営業力以外の面でもさまざまなことに気を遣わなければいけない点は、SES営業の大変さの1つです。

理由③業界についての知見が必要になる

SES営業がきついと言われる理由として、業界についての知見が必要になるケースがあげられます。

SES営業は、クライアントの課題解決につながるエンジニアの提供が求められます。つまり、営業ではITやWebの専門家であるクライアントと同じ知識量で会話しなければなりません。

自社が他社SES企業よりも優れている点をアピールする場合には、ITやWebの知識以外にビジネスに関する知識や話題も把握する必要があるでしょう。

営業スキルのみではなく、さまざまなIT・Webの知識を日々アップデートしておくことが求められることから、SES営業はきついといわれがちです。

SES営業に求められる資質とは? 必要な3つのスキル

SES営業に求められる資質とは? 必要な3つのスキル
ここまでは、SES営業の仕事内容や大変さを紹介してきました。ここからは、SES営業に求められる素質やスキルを以下の3つにまとめて紹介します。

  • スキル①コミュニケーション能力
  • スキル②マネジメント能力
  • スキル③IT業界への興味・知見

SES営業へ転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

スキル①コミュニケーション能力

SES営業には、コミュニケーション能力が求められます。営業のため、コミュニケーション能力は必須です。

SES営業の場合、クライアント以外にも自社のエンジニアとの信頼関係や同業他社とのつながりを構築するスキルも求められます。

そのため、営業では自社の技術力を売ることだけでなく、人柄も重視されやすいです。

担当者としてクライアントから安心してもらえれば、高度な営業スキルがなくてもSES営業は務まるでしょう。どのような人に対しても好印象を持ってもらいやすい性格やコミュニケーション能力は、SES営業に必須のスキルです。

スキル②マネジメント能力

SES営業には、マネジメント能力も求められます。

SES営業の業務には、派遣したエンジニアの管理やフォローも含まれます。定期的にエンジニアとコミュニケーションをとり、派遣先企業のなかでトラブルなく業務を遂行してもらわなければなりません。

そのため、常にエンジニアに気を遣い、トラブルの火種になりそうな事象には事前に手を打てるようなスキルが必要です。

SES営業へ転職を検討している場合は、これまでの自身のマネジメント経験も振り返ってみるとよいでしょう。

スキル③IT業界への興味・知見

SES営業には、IT業界への興味・知見も求められます。業界についての知見が必要と前述したように、SES営業にはITやWebの知識が必須です。

難解な知識や情報が多い業界でもあるため、IT業界への興味がなければ新しい知識を学んでいくことは難しいでしょう。

営業活動の合間に、ITの本を読んだり、自身でITにまつわる仕事に触れたりなど、進んで勉強できる人はSES営業としても活躍しやすいです。

SES営業に将来性はある? 考えられるキャリア4選

SES営業に将来性はある? 考えられるキャリア4選
最後に、SES営業のキャリアを以下の4つにまとめて解説します。

  • キャリア①SES営業で独立
  • キャリア②ITコンサルタント
  • キャリア③他業種の営業
  • キャリア④人事や採用

それでは、詳しく見ていきましょう。

キャリア①SES営業で独立

SES営業のキャリアとして、独立が挙げられます。SES営業で培ったIT・Webや業界の知識や人脈を活かして、SESとして独立するキャリアです。

個人事業主として優秀なエンジニアを抱え、クライアント企業の課題解決に適した労働力や技術力の提供ができれば、独立しても収入を得られます。

SESは自身が手を動かさずに営業やエンジニアのマネジメントに集中すればよいため、比較的自由な働き方も可能です。

SES営業としてさまざまなクライアントやエンジニアと信頼関係を築ければ、独立の将来も見えてくるでしょう。

キャリア②ITコンサルタント

SES営業のキャリアとして、ITコンサルタントが挙げられます。ITコンサルタントは、企業のITにまつわる課題解決の専門家です。

SES営業として多くのクライアントの悩みをヒアリングし、適した解決策の提示をする経験を積めば、ITコンサルタントとしてのスキルも同時に積み上げられます。

また、コンサルティングで求められるクライアントの予算や悩みに適した労働力の提供には、自社で抱えるエンジニアのリソース確保やマネジメントスキルも必要です。

このような面でも、SES営業からITコンサルタントへの道は比較的イメージがしやすいでしょう。

キャリア③他業種の営業

SES営業のキャリアとして、他業種の営業も挙げられます。

SES営業の仕事内容は、エンジニア派遣後のフォローやIT知識の学習など、営業職のなかでも多忙な部類に入ります。そのため、SES営業で働いた経験は他業種の営業でも活きるでしょう。

クライアントやエンジニアと信頼関係を構築するためのスキルも、他業種の営業で顧客からの信頼を得ることへ活用できます。

キャリア④人事や採用

SES営業のキャリアとして、人事や採用が挙げられます。SES営業は、エンジニアの能力を把握して適切に派遣しなければならないため、人を見る目が養われやすいです。

そのため、SES営業の経験は人事や採用の担当者としても能力を発揮できるでしょう。自社エンジニアの派遣というサービスで得られる経験は、人材業界でも貴重です。

まとめ

本記事では、SES営業の仕事内容や大変さを紹介しました。SES営業は、エンジニアの労働力を提供する特殊な業態です。そのため、大変な面もあるものの、SES営業だからこそ得られる経験もあります。

自己分析の結果、「IT・Web業界が好き」「人と人をつなぐ仕事に興味がある」と感じた際には、SES営業をおすすめします。

とはいえ、SES企業も数多くあり、それぞれで働き方もさまざまです。せっかくなら自分に適したSES企業で活躍したいですよね。

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この記事の監修者

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