2024-03-28
営業から異業種への転職、どの仕事を選ぶのが正解?
営業職は、どの仕事でも必要となる社会人マナーやコミュニケーション能力が身につくため、汎用性の高い職種だと言われています。そのため、まったく別の仕事であっても転職しやすいでしょう。そこで今回は、特に営業スキルが活かしやすい仕事をいくつかご紹介します。自分のタイプや希望にあう仕事はどれか、ぜひご自身と照らし合わせながら読んでみてください。
第1章 営業職ではどんなスキルが身につく?
営業職で養えるのは、コミュニケーション能力・関係構築力・計画力。
まずは、営業職で身につくスキルをご紹介します。営業経験によって得られるスキル・能力はとても多いですが、今回はその中でも「他の仕事でも活かしやすいスキル」をまとめました。転職活動で自己PRを行う際は、下のような経験をアピールするとよいでしょう。
・コミュニケーション能力
営業は、購入意欲があまり高くないお客様へさまざまな提案を行い、商品を買ってもらえる状態まで引き上げるのが大きなミッションです。そのため営業職の方々は、相手の話を聞く「傾聴力」、顧客の課題を探る「問題発見力」、商品を魅力的に紹介する「プレゼンスキル」、相手の相談や質問の意図を汲み取って返答する「理解力」といったスキル・能力が自然と養われます。
・関係構築力
関係構築力とは、相手に心を開いて歩み寄り、お互いを理解しあうことで信頼関係を構築する能力のこと。営業職はお客様から信頼されたり、好印象を与えたりすることが必要不可欠な仕事ですので、経験を積むほど関係構築力が養われていきます。
・計画力
営業職は、ただ商談を行うだけの仕事ではないですよね。予算を踏まえた提案内容の検討、プレゼン資料の準備、見積もり作成…など非常に幅広いタスクをこなします。そのため、スケジュールや業務の優先順位づけなど、計画的に物事を進めるためのスキルが身につきやすいでしょう。
第2章 営業からの転職で、おすすめの仕事とは?
選択肢は多いため、まずは自分に合う仕事を考えてみましょう。
ここからは、営業スキルが活かしやすいおすすめの仕事をご紹介していきます。先ほどご紹介したとおり、営業経験によって身につくスキル・能力はとても多く、どんな仕事にも活きやすい傾向があります。そこで、それぞれの仕事がどんな方におすすめなのかも詳しく解説しております。仕事選びの参考にしてみてくださいね。
・企画/マーケティング職
営業職との共通点が案外多いのが、商品やサービスを売る仕組みを考える企画・マーケティング職。チームで進める仕事が多い他、消費者や顧客と意見を交わしたり、経営陣に向けて販売戦略についてのプレゼンテーションを行ったりする機会もあるため、営業職で培ったコミュニケーションスキルが活かせます。「もっとアイデアを活かす仕事がしたい」「より影響力の大きな仕事がしたい」といった方におすすめです。
・事務職
顧客の一次対応や書類作成を行う事務職も、営業スキルが活かせる仕事のひとつ。営業職でも使用するWord・Excel・PowerPointなどのPCスキルが活かせます。また事務職には相手の言葉の意図を汲み取る力が必要であるため、コミュニケーション能力も活きてくるでしょう。「ワークライフバランスを大切にしたい」「コツコツ進める仕事が好き」といった方におすすめです。
・人事
人事は、企業の採用計画に基づいて採用手法を考えたり、面接担当者として求職者と接したり、新入社員の教育を行ったりする仕事です。意外かもしれませんが、人事は「その年の採用目標人数を達成する」「定着率を●%にまで向上させる」といった数字目標を追うことが多い仕事。そのため営業との共通点も多いのです。「企業を内側から支える仕事がしたい」「経営幹部との距離が近い仕事がしたい」といった方に、おすすめの仕事です。
・販売職
今回ご紹介する仕事の中でも、最も営業との共通点が多いのが販売職。「お客様に商品を提案して売上向上を目指す」というミッションを担うため、営業職と同じく目標達成に向けて努力する力や、お客様に分かりやすく説明するコミュニケーション能力などが求められます。「エンドユーザーと接する仕事がしたい」という方は、営業職よりも販売職の方がマッチしていると言えるでしょう。
・スーパーバイザー(SV)
店舗やエリアを統括し、売上向上を目指すのがスーパーバイザーの仕事。販売職と同じく目標を意識する姿勢や、店長などと関係構築する力が活かされるでしょう。また、店長や店舗で働くスタッフに向けて接客の仕方を指導したり、より売上を伸ばせるよう店舗運営の方法を考えたりするため、マネジメント能力が身につきます。「現場で働くよりも管理側に回りたい」「経営視点を身につけたい」といった方におすすめの仕事です。
まとめ
今回は「営業スキルが活かしやすい異業種の仕事」についてご紹介しました。前述のとおり、営業経験はさまざまな仕事に活かすことができます。そのため、まずは自分がどんな仕事に就きたいのか、どんな環境がマッチするかを自己分析することが大切です。自分にどんな仕事が合うのか分からない方や、転職先を決めかねている方、効率的に転職活動がしたい方は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。