2024年03月31日
転職活動におすすめの時期とは?ベストなタイミングとその理由を解説
「転職のタイミングっていつがいいの?」
「転職におすすめの時期はあるの?」
上記のように転職活動はいつ始めたらいいか悩んでいる方がいるのではないでしょうか。
転職活動は中途採用の多い1月〜3月がおすすめといえますが、おすすめできない時期もあります。この時期を知っておくことで、転職活動を有利に進められるでしょう。また、業界別に求人数が増加するタイミングは違います。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
- 転職におすすめの時期、悪い時期
- 転職時期を決めるポイント
- 業界別のおすすめ転職時期
さらに、転職活動の準備はいつから始めたらいいのかについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
しかし、記事を読むだけでは自身にとっていつ転職するべきなのかがわからない方や不安な方がいると思います。hape agentでは営業職への転職を検討されている方や、営業職から転職される方の転職支援をしていますので、営業職の転職時期を知りたい・相談したい方はぜひ下記よりご相談ください。
転職活動に適したおすすめの時期とは?採用されやすい時期を3つ紹介
転職活動の行いやすさ・行いにくさは「求人数の増減」に左右されます。求人数が多い時期は受けられる企業も増え、選択肢も広がりやすくなります。この観点から、おすすめの転職時期を3つご紹介します。
- 1月〜3月
- 7月〜9月
- 4月〜5月
順に見ていきましょう。
①1月〜3月|中途採用の求人数が多い時期
例年、求人数が特に増えやすいのは「1月〜3月」の間です。なぜなら、年度始めの4月入社に向けて求人を出す企業が多いからです。さまざまな企業が求人を出すことで、求職者はより多くの選択肢の中から転職先を選ぶことができます。
②7月〜9月|1〜3月に次いで求人数の多い時期
次に求人数が多くなるのは、下半期がスタートする10月入社を狙った「7月〜9月」です。
第1位の1月〜3月とあまり変わらない数の求人が掲載されます。もうお気付きかもしれませんが、求人数は“期の区切り目”に向かって増加する傾向です。
「さまざまな企業を見たうえで自分にあう転職先を厳選したい」と考えている方は、期末にスタートするのがよいでしょう。
③4月〜5月|求人数のピークが過ぎた時期
意外とおすすめな“穴場な時期”なのが、求人数がピークを過ぎたタイミングです。
なぜなら、求人数が増える期末の時期は「区切りのいい期末付で退職したい」と考える求職者、つまりライバルも増えてしまう時期だからです。
そのため人気の業界や企業へ進みたいとお考えの方には、ライバルが少ない「4月〜5月」の転職活動がおすすめです。
また、この時期は欠員補充など緊急度の高い求人が出やすいタイミングでもあります。スキルや適性より「できるだけすぐに入社してほしい」意向が優先され、選考が進みやすくなるかもしれません。
とはいえ、もちろん期末の時期よりは求人数が少なくなるため、選択肢の幅は多少狭まってしまうことは念頭に置いておく必要があるでしょう。
タイプ別のおすすめ転職時期3選!転職時期を決めるポイントとして押さえよう
ここまでは「求人数の多さ」にあわせたおすすめの転職時期を紹介しました。言うまでもなく中途採用は1年中行われています。
数に差はあれど、いつ始めても「応募できる求人が全くない」ことはありません。そのため、あなたが重視したいことに応じて転職時期を決めるのもよいでしょう。そこで、以下にタイプにあわせたおすすめの転職時期を紹介します。
- ボーナスをもらってから退職したい方
- 現職が多忙で転職活動に時間を割きづらい方
- 気候のよい時期に転職活動をしたい方
順に紹介します。
【タイプA】ボーナスを貰ってから退職したい方
一般的に賞与(ボーナス)が支給されるのは6月・12月になります。
タイプAの方は、その3ヵ月前から転職活動をスタートするのがベストタイミングです。
ただし、この時期は同様の考えから退職者が多くなることも考えられるため、仕事の引き継ぎを入念に行うなど周囲への配慮を大切にして下さい。
【タイプB】現職が多忙で転職活動に時間を割きづらい方
タイプBの方は、長期休暇がある「5月」「8月」「12月〜1月」に転職活動を始めるとよいです。
転職活動を行う場合、平均で3ヵ月、毎日1.5時間の時間が必要と言われています。
まずは長期休暇に自分の転職の軸や価値観を整理したり、利用する転職エージェントを選定したりと転職活動の事前準備を行うと、より効率的に企業選びや選考を進められるかもしれません。
【タイプC】気候のよい時期に転職活動をしたい方
タイプCの方は、「5月」や「10月」頃から転職活動をスタートするのがおすすめです。
気候も暑くなく、寒くもない時期なので体調的にも快適に臨めます。また、冬の時期はインフルエンザなどに感染しやすい時期なので、急な予定変更が必要となる可能性もあるでしょう。
体調面から考えて、暑さ・寒さがあまり厳しくなく、また花粉症の方ではスギ・ヒノキ花粉のピークにも被りにくい5月〜6月や10月〜11月が最適と言えそうです。
業界別のおすすめ転職時期とは
一部の業界・職種では、一般的な企業とは異なるタイミングで求人数がピークになる場合もあります。たとえば旅行業界は、長期休暇前の6月頃や10月頃に人員強化のための採用を行います。
また、教育業界では年度始めの4月だけでなく夏のオープンキャンパスに向けて5月頃にも採用の強化が始まるでしょう。
興味のある業界がすでに決まっている方は「いつが繁忙期なのか」をリサーチしてみると求人が出やすいタイミングが予想できるかもしれません。
繁忙期については、転職エージェントが詳しい情報を持っているため、相談してみるのも1つの手です。
①旅行業界|6月・10月頃
旅行業界は、6月や10月頃に採用ニーズが高まります。
この時期は、夏休みや冬休みなど長期休暇前であり、観光ツアーや旅行プランの販売、宿泊施設の手配などが増えるからです。6月や10月頃に積極的に募集して、長期休暇前に人員を増やす動きがみられます。
そのため、旅行業界に転職したい方は6月や10月を目標に転職活動を進めましょう。
②教育業界|12月~1月頃
教育業界は、12月〜1月頃に転職活動を始めるのがおすすめです。
なぜなら、教育業界は、年度ごとに業務がひと区切りとなり、4月に向けて採用活動が集中するからです。この傾向は教師に限らず、教育業界全体にあります。
また、年度始めの4月だけでなく夏のオープンキャンパスに向けて5月頃にも採用の強化が始まるでしょう。
上記のことから教育業界に転職したいと考えている方は12月〜1月頃が狙い目です。
③サービス業界|1年を通してニーズあり
サービス業界は、1年を通してニーズがあります。
しかし、繁忙期は新人教育に時間を取りづらいため、働きやすさを考えるなら業種や企業の繁忙期をチェックしましょう。転職エージェントに聞くと、より詳しい情報が分かります。
以下に、各業界のおすすめな転職時期を紹介します。
1年中採用ニーズが高い | IT系、運送系、不動産系、飲食系 |
2月~3月、9月~10月 | 宿泊系 |
1月、4月、8月 | 介護系 |
1月~2月、6月~7月、9月、11月 | 看護師 |
上記の業界の営業担当者になりたいという場合には、ぜひ「hape agent」にご相談ください。
平均的な転職活動期間とは?3ヵ月前後で準備しよう
転職活動期間は、平均で3ヵ月前後と言われています。転職するには、自己分析や企業研究など準備をする時間が必要です。とくに、転職経験がない人ほど入念な準備が必要なため3か月ほど前から準備を勧めましょう。
この目安期間は、事前準備から内定を獲得するまでの期間です。在職中であれば、内定後に退職手続きや業務の引き継ぎをおこなうため、目安より多くの期間が必要になります。
転職活動中におこなうことをすべて考慮し、前もって転職活動のゴールを設定しておくことで計画的に進められます。
転職に悪い時期とは?求人数が少なくなる時期を紹介
転職活動は、年間を通して採用ニーズがあります。一方で、転職に悪い時期もあります。そのため、タイミングを伺ってベストな時期で転職活動を行うことが転職成功のために大切です。転職に悪い時期は、大きく分けて以下の2つになります。
- 11~12月の求人数が少ない時期
- 勤務先の繁忙期
上記の時期は会社が忙しく、求人募集や業務の引き継ぎをする手間がかかるため社内での印象悪化につながる恐れがあります。以下で詳しく解説します。
①11〜12月|求人数が少ない時期
11〜12月は求人数が少なくなります。なぜなら、企業内で年末調整や予算策定が行われ、総務部や人事部が忙しくなるためです。求人募集は手間がかかるため忙しい時期にはどうしても減ってしまいます。
また、年末に近づき企業も求職者も休みモードになりやすいため採用の動きが鈍る傾向にあります。一方で、1月から採用活動を始める企業も多いため、11月~12月は転職活動の準備期間として自己分析や企業研究を進めておくとよいです。
②勤務先の繁忙期
繁忙期は転職時期としておすすめできません。会社によっても異なりますが、主に新卒研修が多い4月や年末調整のある12月は避けるべきです。
繁盛記に辞表を出すと引き継ぎや手続きに必要な時間を確保できないことがあります。「忙しい時期に辞めるのか」と社内での印象低下にもつながってしまいます。円満退職するためには、仕事が落ち着いている時期を選びましょう。
また、仕事が忙しい時期に転職活動も同時進行で行うのは困難です。仕事の閑散期に転職活動を行う方がよいでしょう。
円満退職の方法に関しましては下記記事にて詳しく紹介していますので、現職と良好な関係で転職を進めたい方はぜひ参考にしてください。
関連:これから転職する営業職の方に教えたい「円満退職」の方法
まとめ
今回はさまざまな観点から「おすすめの転職時期」を解説しました。
転職活動は、求人数やライバルの数だけでなく、あなた自身の状況によっても進捗度合いや出会う企業が変ります。そのため外的環境だけでなく、ご自身のモチベーションや体調面とも相談しながらよいタイミングを見計らうのがポイントです。
在職中の仕事が落ち着くときや、転職の軸が明確になったときなど、あなたならではの「ベストタイミング」も大切です。この記事を参考に転職活動を進めていきましょう。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。