2025年02月10日
【例文付き】食品業界の志望動機を考えるポイント6つ!考える手順も紹介

「食品業界の志望動機ってどうやって考えればいいの?」
「食品業界の志望動機の例文は?」
食品業界は就職先・転職先として、長年不動の人気を誇ります。
特に大手企業は倍率が高いため、選考を突破するためには入念な準備が不可欠です。ライバルが多いからこそ、強い入社意欲があることをアピールする必要があるでしょう。
本記事では、食品業界へ転職する際の志望動機の書き方について解説していきます。例文もご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
目次
食品業界の志望動機を考えるポイント6つ
食品業界の志望動機を考えるうえで、以下6つのポイントが重要になります。
- 食品業界の特徴を理解する
- 仕事内容について調べる
- 業界の動向を把握する
- 仕事のやりがいを知る
- 食品企業について研究する
- 自分の適性を測る
志望理由を納得感のあるものにするためにも、それぞれのポイントを詳しく理解していきましょう。
ポイント①食品業界の特徴を理解する
食品業界の志望動機を考える際は、業界の特徴を理解することが大事です。志望動機には、なぜ食品業界を志望するか具体的な理由が欠かせません。
業界の特徴を理解せずに志望動機を作成すると表面的な内容になってしまい、企業側に業界研究が不十分と判断される可能性があります。
また、業界の特徴を細かく理解することで今まで気付かなかった新たな魅力に出会える可能性もあります。
ポイント②仕事内容について調べる
食品業界の志望動機を考える際は、仕事内容について調べることも大事です。食品業界には商品開発から品質・生産管理、営業、マーケティングなど、さまざまな職種が存在します。
志望動機を考える際には、自分がどの職種でどのように貢献したいかを明確にすることが重要です。
仕事内容を調べずに食品業界に興味があると伝えても、具体性に欠けてしまい企業に熱意が伝わりにくくなるでしょう。
また、業務内容を理解することは自分のスキルや経験がどのように活かせるかを理解することにもつながります。
ポイント③業界の動向を把握する
食品業界の志望動機を考える際は、業界の動向についても把握しておきましょう。
食品業界は健康志向の高まりや環境問題への対応、食品ロス削減など、さまざまな社会的課題に直面しています。
それぞれの動向によって業界の移り変わりも激しくなります。業界の動向を把握し志望動機に盛り込むことで、食品への熱意を企業へ伝えることが可能です。
業界の課題や今後の展望を調べ、自分がどのように関わりたいかを明確にすることが大切です。
ポイント④仕事のやりがいを知る
食品業界の志望動機を考える際は、仕事のやりがいを知ることもおすすめです。食品業界には社会貢献や人々の生活や健康に携われるといったさまざまなやりがいがあります。
やりがいを深く理解して志望動機を作成することで、業界に対する熱意を採用担当者に感じてもらえるでしょう。
また、やりがいに気付くことで食品業界へ転職する自身のモチベーションにもつながります。
ポイント⑤食品企業について研究する
食品業界の志望動機を考える際は、業界研究が欠かせません。
ひとえに食品系の企業といっても、総合食品メーカーから外食産業、食品原料メーカーなどさまざまです。
それぞれで事業内容も違えば、実際に働く職種も異なります。
そのため、業界研究によって得た内容を志望理由に盛り込むことで、入社後にどのように活躍するかを採用担当者へイメージしてもらえます。
ポイント⑥自分の適性を測る
食品業界の志望動機を考える際は、自分の適性を測りましょう。
食品業界の仕事は細かい管理が求められる業務や消費者ニーズを敏感にキャッチする企画業務などさまざまです。
そのため、自分の性格やスキルがどの職種に適しているのかを分析し、それを踏まえた志望動機を作成することが重要です。
例えば、分析が得意なら研究職、コミュニケーション力が高いなら営業職など、適性に合ったアピールをすることで、企業に納得感を与えられます。
【志望動機のヒント】食品業界の特徴4つ
ここからは、志望動機のヒントとなる食品業界の特徴を以下4つに分けて詳しくみていきます。
- 需要が安定している
- 幅広い業種と職種が関わっている
- 社会貢献度が高い
- 日本の食を世界へ発信できる
それぞれの特徴を把握して、志望動機を作成する際の参考にしてみてください。
特徴①需要が安定している
食品業界の特徴として、需要が安定している点が挙げられます。
食品業界は人々の生活に不可欠な「食」を扱うため、景気に関わらず需要が安定しています。
例えば米や水などは、どのような時代においても一定の需要があることがイメージできるでしょう。
また、健康志向や高齢化によって機能性食品やヘルシー食品の需要が増加するなど、新たな市場も期待されています。
特徴②幅広い業種と職種が関わっている
食品業界の特徴として、幅広い業種と職種が関わっている点も挙げられます。
食品業界は原材料の生産から食品の加工、販売、物流まで幅広い業種が関わる業界です。
また、職種においても商品開発から生産・品質管理、営業販売、マーケティングなどさまざまです。
このように、商品が生産者から消費者に届くまでさまざまな業種と職種が関わっており、市場規模も大きく、携わる企業や人も複雑になっているという特徴があります。
特徴③社会貢献度が高い
食品業界は社会貢献度が高いという特徴も挙げられます。
食品は、人々の生活や健康維持に欠かせないものです。また、食品ロス削減や環境負荷の低減など食の面から社会課題の解決にも向き合っている業界です。
災害の多い日本においては、備蓄食品や栄養バランス食の開発によって人々の不安を和らげる役割もあるでしょう。
食品業界は人々の暮らしを支え、健康的な食文化の発展に携われる魅力のある業界です。
特徴④日本の食を世界へ発信できる
食品業界は日本の食を世界へ発信できるという特徴も挙げられます。
和食はユネスコ無形文化遺産に登録され、外国人観光客からも人気の高い食文化です。近年では、ラーメンや牛丼といった外食が海外展開を進めるケースも増えています。
食品業界で働くことで、海外の顧客を相手に展開するグローバルビジネスに関われるチャンスに巡り会える場合もあるでしょう。
人々の生活を支えるだけでなく、日本という国を海外市場のなかで発展させていく重要な役割を食品業界はになっています。
【食品業界の仕事】4つの業務内容を紹介
つづいては、志望動機のヒントとなる食品業界の仕事について以下の4つに分けて解説していきます。
- 研究・開発
- 商品企画
- 生産管理・品質管理
- 営業・販売促進
食品業界のなかでどのような職種に就きたいかを明確にするためにも、それぞれの仕事内容を理解していきましょう。
①研究・開発
食品業界の仕事内容として、研究・開発があげられます。
研究・開発には新商品だけでなく、既存商品の改良や保存技術の向上、健康機能食品の企画など幅広い業務が含まれます。
また、開発や生産にかかるコストの削減や食品の安全性を確保するための試験や分析も重要な業務の1つです。
食品業界のなかでも専門性の高い職人気質の方に向いている職種ともいえます。
②商品企画
食品業界の仕事内容として、商品企画があげられます。
商品企画では市場ニーズを把握し、消費者が求める商品を生み出すのが主な業務です。
市場調査や消費者の分析を基に新商品のコンセプトを立案し、開発部門とのスムーズな連携をして開発していきます。
また、パッケージデザインや価格設定、販売戦略の立案なども業務に含まれます。
そのため、トレンドに敏感であることが求められ、ヒット商品を生み出すための発想力やマーケティングの知識が必要です。
③生産管理・品質管理
食品業界の仕事として生産管理・品質管理も挙げられます。
生産管理・品質管理は、食品が安全かつ高品質な状態で消費者に届くように、生産ラインや品質基準を管理する職種です。
おいしいと思える商品を開発しても、消費者に届くまでに問題が発生してしまうと、すべて台無しになってしまいかねません。
管理と聞くと地味なイメージを持つ人も多いですが、企業の売上に関わる食品業界の仕事の中でも重要な業務です。
④営業・販売促進
食品業界の仕事として営業・販売促進も挙げられます。
営業・販売促進では、食品メーカーや卸業者、小売店などに対して商品を提案し、販路を拡大する役割を担います。
営業職は、取引先との交渉や新規顧客の開拓、商品の魅力を伝えるプレゼンテーションを行います。
一方、販売促進では、店頭でのキャンペーン企画や広告戦略を立案し、消費者に商品を知ってもらうための活動を行います。
自社商品を売り込んで多くの消費者に届ける重要な仕事であり、人と接することが好きな人やコミュニケーション力のある人に向いています。
食品業界の志望動機の考え方4STEP
ここからは、食品業界の志望動機を考える具体的な手順を4つにわけて解説していきます。
- なぜ食品業界を選んだのかを明確にする
- 志望企業を選んだ理由を考える
- 自分のスキルや経験を紐づける
- どのように貢献したいか考える
上記の手順を参考にしながら、わかりやすい志望理由を作成していきましょう。
STEP①なぜ食品業界を選んだのかを明確にする
まずは、なぜ食品業界を選んだのかを明確にしましょう。
前述したように、食品業界にはさまざまな業種・職種が携わっています。
そのため、「食品業界に魅力を感じた」だけではどの分野を指しているのかが採用担当者へ伝わりません。
最初に自身が魅力を感じたポイントを明確にしたうえで、食品業界を選んだ理由を記載していきましょう。
STEP②志望企業を選んだ理由を考える
続いて、志望企業を選んだ理由を考えていきます。
食品業界の中でも、企業ごとに扱っている商品や事業領域、強みなどは異なります。
そのため、企業ならではの特徴を詳細に理解し、どのような点に魅力を感じたのかを明確にしていきます。
例えば、新感覚の商品を展開している企業を志望する場合は、商品企画やマーケティングに自身も携わりたいといった理由が記載できます。
その企業が大切にしている理念や差別化商品のポイント、将来のビジョン、などを調べてみると競合他社との違いが分かりやすいです。
STEP③自分のスキルや経験を紐づける
志望動機では、企業が求める人物像と自分のスキルや経験をどのように結びつけられるかを考えることも重要です。
過去の経験や学んだ知識が、どのように食品業界や志望企業の業務で活かせるのかを明確にしましょう。
例えば、大学で食品科学を専攻していた場合は、学んだ知識を商品開発に活かしたいといった志望理由を作成できます。
スキルと企業の求める人物像を一致させることで、より具体的なアピールが可能になります。
STEP④どのように貢献したいか考える
志望動機の作成では、どのように貢献したいかを盛り込むことも重要です。
企業は貢献してくれる人を欲しがります。
志望企業が抱える課題を理解して、どのような貢献ができるかを示すことで、採用担当者に好印象を与えられます。
貢献したい内容を伝える際は、できるだけ具体的に過去の実績とも結びつけることがおすすめです。
【転職】食品業界の志望動機の例文2つ
ここからは、食品業界の志望動機例文を2つご紹介します。
- 【例文1】外壁塗装・リフォームの個人営業 → お菓子メーカー営業
- 【例文2】飲食店 店長 → 調味料メーカー営業
お手本にすべきポイントもあわせて解説していますので、あわせてご覧ください。
【例文1】外壁塗装・リフォームの個人営業 → お菓子メーカー営業
私は、貴社の「世代を超えて愛される、栄養価の高いお菓子を提供し続ける」、そして「社会課題の解決にも心血を注ぐ」という2つのビジョンに共感し、志望いたしました。以前から貴社のお菓子は大好きでしたが、ある時趣味で食育について学んでいた際、貴社商品の裏にある想いに触れ、より愛着を持つようになりました。自らの手で貴社のお菓子を広めたい、貴社の想いを届けたいという考えがあるため、営業として活躍したいです。
私は前職で外壁塗装の個人営業を行っており、そのなかで「少ない商談の中でお客様の信頼を勝ち取るための話し方」や「社内外の方を巻き込みながら仕事をする調整力」を習得。結果、達成率〇〇〇%に到達しました。このスキルを活かし、貴社での店舗向け営業や工場との円滑な連携に寄与したいと考えています。
<解説> 企業のビジョンに魅力を感じていることを具体的なエピソードとともに伝えることで、意欲の高さがリアルに伝わってきます。
また、前職の経験を具体的な数値もまじえながら紹介しているため、説得力のある文章になっています。
【例文2】飲食店 店長 → 調味料メーカー営業
貴社を志望する理由は、貴社の「変革と挑戦を繰り返してきた企業姿勢」に魅力を感じたためです。私は前職で飲食店のメニュー開発に携わり、変化する顧客ニーズに応じて変化を遂げる重要性と大変さ、そして楽しさを痛感しました。多様な変化がある貴社で、売上向上を担う営業として活躍したいと考えたため、応募させていただきました。
また、前職での「経営視点店長として一つの店舗の経営を手がけた経験」は、貴社での飲食店向けの営業活動で大いに活かせるのではないかと考えております。顧客視点に立った提案で、既存顧客・新規顧客双方との関係構築に尽力してまいります。
<解説>「入社後にどう活躍していきたいか」という将来像が企業の特徴も踏まえた上でアピールされているため、意欲度の高さが伝わってきます。
さらに、前職の経験を「応募先企業でどのように活かせるか」という観点でアピールしているため、活躍イメージがわいてくる内容になっています。
【食べることが好きはNG?】食品メーカーの志望動機のNG例とは?
食品メーカーへの志望動機で、「食べることが好きだから」は避けるべき表現です。
食品業界に関心を持つ理由として食べ物が好きという感情は共感されやすいです。
しかし、採用担当者はこの一言だけでは十分な熱意や採用するメリットを感じ取れません。
「食べることが好き」だけでは、個人の嗜好に偏っている印象を与え、仕事への具体的な取り組み姿勢や成長意欲が伝わりにくくなってしまいます。
その他、食品メーカーへの志望動機で考えられるNG例は、以下の通りです。
- 他の食品メーカーと差別化ができていない
- 安定した業界が志望動機になる
- 自分のレシピを商品化したい
先述したポイントを押さえながら、面接官が納得する志望動機を選ぶとよいです。
まとめ|食品業界への志望動機はプロに相談しよう
本記事では食品業界に転職する際の志望動機の書き方について解説しました。
採用担当者の印象に残りやすい志望動機を書く時のポイントは、企業の立ち位置や考えを深く理解することです。
本記事で解説した内容をもとに、ぜひ納得感のある志望動機を作成してみてください。
hape agentでは90%以上の書類選考の通過率を誇り、面接後3人に1人が内定を獲得しています。食品業界への転職サポート実績も豊富です。登録は無料ですので、ぜひ一度プロに相談してみましょう。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。