2024-03-29
営業職は転職しやすいって本当?転職成功率を大幅アップさせる秘訣とは
現在転職を考えている方の中には、「他の職種と比べて転職しやすいから」という理由で営業職を志望している方も多いかと思います。確かに営業職はまったくの未経験でも挑戦しやすいと聞きますが、これは事実なのでしょうか。また、未経験からの転職を成功させるためにはどんな点を意識すればよいのでしょうか?具体的に解説していきます。
第1章 営業職の転職難易度
営業職は転職しやすい職種。特にIT業界では未経験者採用が活発。
厚生労働省が発表する「一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)」によると、営業職の求人倍率は「2.06倍」。つまり1人の求職者に対して2件以上の求人募集がある、売り手側が優位な状態となっています。そもそも営業職は、他と比べて圧倒的に求人数が多い職種。どんな企業にも必要な仕事である上、営業の人数が多ければ多いほど獲得できる売上金額も高まるため、積極採用されやすいのです。
特に活況なのがIT、Web、コンサル業界。ITサービスは年々市場規模が大きくなっており、SIerやSaaS企業は大手・ベンチャーに関わらず大規模な採用を行うことが増えています。また営業職の中でも「インサイドセールス」や「カスタマーサポート」といった職種は、マニュアルが充実しているため未経験でも採用されやすくなっているようです。
第2章 営業職に向いている人
未経験者の場合、コミュニケーション能力と目標達成志向が重要。
そもそも、営業職に向いているのはどんな人なのでしょうか。主に営業未経験者に向けて、必要となるスキル・能力について解説します。
・どんな人とも楽しく会話できる方
営業職は、やはりコミュニケーション能力が大切な仕事。対話を重ねて信頼関係を築くことが、長く取引を続ける上ではとても重要なのです。そのためどんな相手であってもその人の話をよく聞き、それに対する答えを的確に返す「会話のキャッチボール」がうまくできる方、会話をうまく広げることができる方は、活躍する見込みがかなり高いでしょう。
・負けず嫌いな方
営業職は、企業にとって最も重要な売上獲得を担う仕事。そのため必ずと言っていいほど個人やチームに売上目標がつきます。その目標の達成にこだわれる方は、営業にとても向いています。また達成を喜べるだけでなく、もし達成できなかったときに「なぜ達成できなかったのか」「次回はどこに気をつければいいのか」と改善策を考えられるかどうかも大切。負けず嫌いな方は、未経験であっても確実に成長していけるでしょう。
・臆さず行動できる方
営業職は、顧客と自社の架け橋となりながら、プロジェクト全体を指揮する「プロデューサー」のような役目を担う場合も多いです。そのため周囲に自分の考えを発信することや、まわりを巻き込みながらアクションを起こしていくことが大切。「いい意味で気を使いすぎず、人を頼れる」「行動力があるとよく言われる」といった方は、営業に向いているでしょう。
第3章 未経験からの転職を成功させるコツ
面接官の「質問の意図」を汲み取って、的確な返答を心がけよう。
未経験から営業職へ転職する場合、重要となるのはやはり採用選考。書類選考や面接でどんなことを意識すれば内定を獲得できるのでしょうか?「転職成功率を大幅アップさせる秘訣」をご紹介します。
▼未経験であっても、根拠性のあるアピールを
営業職の採用基準は、ずばり「売上を獲得できそうな人か否か」。どんなに学歴や職歴がよくても、売上に貢献できるイメージを持たれなければ営業職では不採用となることが多いです。
そして最も手っ取り早く「売上に貢献できそうだ」と判断してもらう方法が、過去の実績をアピールすること。売上に貢献できた経験があるのであれば、必ずアピールしてください。過去の実績は、営業経験者でなくてもアピールが可能です。たとえば「前職の接客業で、自分の行動や提案によって店舗売上が●%上がった」「マーケターとしてこんなことを提案・導入したら、利益率が●%高まった」など。そのエピソードを根拠にしてアピールすると説得力が増し、面接官から高い評価が得られるでしょう。エピソードで具体的な数字を出すと、説得力はさらに高まります。
▼面接でも「会話のキャッチボール」が大切
第2章で「会話のキャッチボール」の重要性についてお伝えしましたが、これは面接でも同じこと。「面接ではこう答えるべき」といったHow to本や動画を鵜呑みにしてお手本どおりの面接をしても、面接官からは高い評価は得られません。面接では面接官の質問をよく聞き、質問の意図を汲み取ってから回答することをおすすめします。
「面接官から聞かれたことにその場で回答するのは難しい」という方もいらっしゃるかと思いますが、そんな方こそ“徹底した自己分析”が大切です。仕事で大切にしたい価値観や将来のビジョンがしっかりと定まっていれば、どんな質問にもあまり緊張せずに答えられるはずです。
▼最重要なのは「一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうか
面接において最も大切だと言えるのが、面接官から「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかです。特に未経験者の場合は、営業経験がないからこそ人柄に注目が集まりやすいです。
「丁寧に受け答えをする」「気持ちのよい挨拶をする」といった基本的なことはもちろんのこと、「面接前に企業の基本情報を知っておく」「入社後のイメージを膨らませておく」など、その企業で働きたいという意志が伝わるよう入念に準備しておきましょう。
まとめ
今回は「営業職は転職しやすい仕事なのか」「未経験からの転職を成功させるには?」といった疑問にお答えしました。冒頭でお伝えしたとおり、営業職は未経験からでも十分挑戦可能な、転職しやすい仕事です。頑張った分だけ給与も高まる稼ぎやすい仕事でもあるため、少しでも興味があるのであればチャレンジしてみることをおすすめします。
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この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。