2025年04月27日
不動産営業からの転職|おすすめの業界4選と強みになるスキル3つを紹介

高収入を得られる営業職としてよく知られる不動産営業。マイホームの購入など普段の生活で接することも多い職業ですが、不動産営業の詳しい仕事内容までは分からない…なんて方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、不動産営業について詳しく解説。おすすめの不動産営業の種類や、転職のコツもご紹介します。
不動産営業からの転職!おすすめの転職先4選
不動産営業からの転職におすすめの業界として、以下4つがあげられます。
- Web・IT業界の営業職
- 人材業界の営業職
- 金融業界の営業職
- 同業他社の営業職
それぞれの業界の特徴も踏まえつつ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Web・IT業界の営業職
不動産営業から転職におすすめの業界として、Web・IT業界があります。
Web・IT業界の営業職で扱う商品・サービスは、SaaSやパッケージソフト、ホームページ制作やSNS運用代行などのソリューションなどです。
業界全体が成長を続けており、営業職の求人も増えることが予想されるため、これまで培った営業力を活かせば、転職市場でも即戦力人材として採用してもらえる可能性があります。
また、近年では、株式会社カナリーの運営する「カナリークラウド」のような、不動産業に特化したWeb・ITサービスも普及してきています。
このようなサービスを提供する際には、不動産営業を経験した人にしかわからない、現場の事情を理解していることが強みになるでしょう。
人材業界の営業職
人材業界の営業職も、不動産営業からの転職におすすめです。
人材業界の営業職は、企業と求職者をマッチさせるのが主な業務です。
求職者の転職のサポートには、コミュニケーションスキルや信頼関係構築力が欠かせません。この際、不動産営業で培った、不動産取引に関わるさまざまな人と向き合った経験が役立ちます。
例えば、賃貸仲介業の経験者は、一日に何人もの初対面のお客様に対して物件を紹介しているため、初対面のお客様からのニーズの聞き出しや最適な提案に慣れています。
不動産営業で毎日さまざまな人と関わった経験は、何人もの求職者とコミュニケーションを取る人材業界の営業でも活かせるでしょう。
金融業界の営業職
金融業界の営業職も、不動産営業からの転職におすすめです。
不動産業のなかでも、不動産売買や不動産投資の営業職では数千万〜数億円の高額な取引を経験します。金融業界の営業職でも、同じ額の融資や金融商品を扱うため、すでに規模の大きな案件を経験している点が強みとなるでしょう。
また、戸建てやマンションの販売ではローンの相談を受けることもあります。お客様の資産形成に関わる仕事の経験は、保険や証券の営業職でも役立ちます。
同業他社の営業職
不動産営業からの転職として、同業他社の営業職も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
やはり、不動産営業の経験が最も活かせる仕事は、同じ不動産業界の営業職です。
大手不動産会社から特定の分野に特化した中小の不動産企業へ転職したり、戸建て住宅、商業不動産、リノベーション事業など、扱う商品やサービスを変えたりして転職先を検討してみるとよいでしょう。
また、自身のこれまでの働き方を振り返り、どのような商品を扱うのが向いているか、自己分析してみると新しい発見があるかもしれません。
不動産業営業の種類|転職におすすめの他業態5つ
ここからは、同じ不動産業界の営業職へ転職を検討している方に向けて、おすすめの業態を5つ解説していきます。
- 賃貸仲介営業
- 売買仲介営業
- 住宅販売営業
- 投資用不動産営業
- 用地仕入れ営業
過去に経験した業態だけでなく、新しい挑戦も視野に入れつつ、それぞれについて詳しくみていきましょう。
賃貸仲介営業
賃貸仲介営業は、不動産オーナーが所有する賃貸物件と、部屋を借りたい顧客を仲介する仕事です。主な業務としては以下があげられます。
- 来店した顧客への対応
- 賃貸物件サイトへの登録
- 内見案内
- 物件の申し込み
- 契約書の作成
- 入居後のトラブル時の一次対応
また宅建資格を持っている場合は、入居前に顧客に向けて重要事項の説明も行います。
賃貸物件は契約単価が他の不動産よりも低く、顧客の数も多いため、初回案内から契約までのスパンが短めです。
そのため、成果が出やすい仕事がいい、売りやすい営業に就きたいとお考えの方におすすめします。
ただし、他の不動産営業と比べるとインセンティブの額が低い傾向があるため、高収入を得たい方は注意が必要です。
売買仲介営業
売買仲介営業は、不動産を売りたい人と買いたい人の間に立ち、両者の仲介を行う仕事です。主な業務は以下のとおりです。
- 新規の買い手と売り手の獲得
- 物件の査定
- 条件の交渉
- 内見案内
- ローン手続き
- 契約書作成
- 重要事項説明
売買仲介営業は、売り手と買い手のどちらへも対応するため、仕事の幅が広く裁量が大きい特徴があります。
また、賃貸仲介営業と比べると受注するまでの期間が長くなりやすいですが、一度の契約で大きな売上が見込めます。
インセンティブの額も比較的高くなりやすいため、成果の分だけ稼げる仕事がしたい方におすすめです。
住宅販売営業
住宅販売営業は、自社が保有する土地や自社で建築した物件を、顧客へ販売する営業です。先ほどの売買仲介とは異なり、自社商品を直接顧客へと売る仕事となり、以下のような業務を担当します。
- 物件の売り出し(ビラ配りなど)と提案
- 展示場でのお客様対応
- 物件案内
- ローンの手続き
- 契約書の作成
- 入居後のアフターケア
自社保有の土地や、自社ブランドの物件を販売する不動産販売営業は、競合他社との明確な差別化を意識した提案が必要です。
そのため、ブランディングやマーケティングにも力を入れている企業が多く、営業職を通じて広告や販促の知識も身につきやすいです。
自社商材に愛着を持ちたい、ブランド戦略や営業戦略にも興味がある、方に不動産販売営業はおすすめです。
投資用不動産営業
投資用不動産営業は、居住用ではなく投資用の賃貸物件を投資家に販売する仕事であり、主な業務は以下のとおりです。
- 投資家や企業の集客・商談
- 収益や運用のシミュレーション
- 運用方法の提案
- 投資ローンの提案
- 所有権移転の手続き
投資用不動産営業は、単に物件を紹介するだけでは務まりません。
不動産をどのように運用すれば収益を上げられるか、どの物件を選ぶのが効率的かなど、専門的なファイナンスの提案が必要です。
投資に関する知識を身につけられるため、投資に興味がある、金融知識を得たい方におすすめです。
用地仕入れ営業
用地仕入れ営業は、「売らない営業」とも呼ばれる、物件や土地の仕入れを担当する営業です。主な業務は以下のとおりです。
- 最新の不動産情報の収集
- 地主や不動産会社への営業活動
- 不動産の査定
- 売り手との条件交渉
- 仕入れ後の販売計画立案
簡単に言うと、不動産を購入してその後の活用方法を計画・立案するまでの仕事です。
そのため、土地や不動産活用に興味がある、不動産の価値を高める企画を考えたい方におすすめです。
ただし、用地仕入れ営業は経験や実績が必要となることも多く、未経験の方は転職難易度が高めかもしれません。
【辞めたい】不動産営業から転職したいと考える理由5つ
本章では、よくある不動産営業から転職したいと考える理由を5つ紹介していきます。
- 営業ノルマが厳しい
- 給与が不安定
- 土日に仕事がある
- 労働時間が長い
- 体力面で辛い
上記の理由のいずれかに思い当たる節のある方は、現在の不動産営業からの転職を検討してみてもよいかもしれません。
営業ノルマが厳しい
不動産営業からの転職理由に、営業ノルマが厳しさがあります。
不動産営業は、高いノルマが設定される企業も多い傾向にあります。
月間の売上目標や成約件数ノルマが高く設定されていると、精神的なプレッシャーも大きくなりやすいです。
毎日の営業で、質の高い提案や顧客との信頼関係構築も求められるため、数字を追いかけること以外にもストレスを感じている人も多いでしょう。
厳しい営業ノルマによって、自分のパフォーマンスが発揮できないと感じ、転職を決意する人も少なくありません。
給与が不安定
給与が不安定な点も、不動産営業からの転職を考える理由の1つです。
不動産営業の給与は、固定給が低く、成約件数や売上のインセンティブが大部分を占めている場合が多いです。
そのため、営業成績がふるわなかった際は給与が低くなってしまいます。
世の中の景気全体の落ち込みによって売上が悪くなった場合でも、給与が下がってしまうでしょう。
このような不確実な収入は、普段の生活や将来への不安につながり、不動産営業担当者が転職を考える大きな理由となっています。
土日に仕事がある
土日に仕事があることも、不動産営業からの転職を考える理由としてあげられます。
賃貸仲介業や住宅販売業などの一般消費者がターゲットの業態では、お客様が足を運べる土日祝が繁盛しやすいです。
世間一般では休日である日に、不動産営業は物件案内や契約交渉、顧客対応を行わなければなりません。
そのことに嫌気を感じてしまい、転職を決意する人も多いです。
労働時間が長い
労働時間の長さは、不動産営業からの転職を検討する理由の1つです。
不動産営業は、日中の顧客対応に加えて、資料作成や物件情報の更新などさまざまな事務作業も担当します。
繁盛期には事務作業の量も増えるため、一日の労働時間が長くなることも少なくありません。
また、営業成績アップに向けたスキルや資格の取得には、プライベートの時間を割く必要があります。
このような労働環境は、他の職種ではあまり聞き慣れないこともあり、不動産営業からの転職のきっかけとなる場合があります。
体力面で辛い
体力面での辛さも、よくある不動産営業からの転職理由としてあげられます。
不動産営業は、身体的にもハードな職業です。物件案内のための移動、長時間立ったままの接客、夜遅くまでの残業など、サービス業のような体力面への負担が大きい仕事です。
また、お客様対応では、丁寧で確実な接客をしなければならないため、体力的な辛さに加えて精神的な疲労も加わります。
若いうちは続けられても、年齢を重ねると続かないかもしれないと感じ、不動産営業から転職を決意する人も多いです。
不動産営業の強み|転職で活きるスキル3つ
ここからは、不動産営業からの転職で活きる3つのスキルについて解説します。
- 不動産関連の知識
- コミュニケーション能力
- 自己管理能力
上記スキルがどのように活かせるか理解すると、転職活動でも強みとしてアピールできます。
不動産関連の知識
不動産関連の知識は、不動産営業からの転職で強みとなります。
不動産営業には、不動産取引に関する法律、不動産価値、税務、金融商品との関連性など、さまざまな専門知識が求められます。
いずれも不動産営業の現場を経験しなければ身につけられない貴重な知識です。
例えば、同じ不動産業界の他業態へ転職や、不動産業界の転職支援に特化した企業への転職では不動産関連の知識が役立つでしょう。
また、宅建士やマンション管理士などの、専門的な資格が転職市場で評価されるケースもあります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も、不動産営業からの転職で強みになります。
不動産営業には仲介、売買、戸建て、マンション、土地などさまざまな種類があり、それぞれで対応する顧客や案内する内容、業務も異なります。
ただし、いずれにも共通しているのは、人生の中の大きなイベントである点です。
引越しや家の購入、不動産投資など、それぞれの顧客にとっての大きな出来事に不動産営業は関わります。
そのため、不動産営業経験者は、高いコミュニケーション能力や信頼関係構築力が鍛えられます。
不動産営業で磨かれたコミュニケーション能力は、新しい転職先でも高く評価されるでしょう。
自己管理能力
自己管理能力も、不動産営業からの転職で武器となるスキルです。
不動産営業は労働時間が長くなったり体力的に辛くなったりしやすい仕事です。このような不動産営業を長く勤めるには、自己管理能力が欠かせません。
具体的には、スケジュール管理、優先順位付け、タイムマネジメント、目標設定と達成などのスキルがあらゆる業界で評価されます。
体力的にも精神面でもハードな不動産営業を勤め上げるための工夫は、転職先では重宝されるでしょう。
不動産営業からの転職を成功させるコツ3つ
最後に、不動産営業からの転職を成功させるコツを3つ解説します。
- 自己分析をする
- 業界や企業をリサーチする
- 転職エージェントを活用する
上記ポイントを押さえて、自身の希望する企業への転職を実現していきましょう。
自己分析をする
転職成功の最初のステップは、徹底的な自己分析です。
不動産営業で培ったスキルや経験を客観的に洗い出し、自身の強みと弱みを明確化することが重要です。
具体的には、これまでの営業経験で成功した案件や苦手だった業務、得意な顧客対応のスタイルなどを詳細に振り返ります。
また、転職後に実現したいキャリアビジョンや、現在の仕事で感じている課題も整理しましょう。
自己分析が詳細にできれば、アピールすべき能力や最適な転職先が明確になり、転職活動もスムーズに進められます。
業界や企業をリサーチする
転職活動を成功させるには、業界や企業のリサーチも欠かせません。
業界の市場動向や成長性から求められる人材像を理解すると、効果的な志望動機やアピール文の作成ができます。
また、有利になる資格やスキルが分かれば、事前に取得すると評価されやすくなります。
業界の専門誌や関連ニュース、企業の決算報告書、求人情報などを調査して、最新のトレンドを把握してみましょう。
また、企業の文化や求める人材像、中期経営計画なども理解すると、採用担当者へ入社への熱意を伝えられます。
転職エージェントを活用する
不動産営業からの転職には、転職エージェントを活用がおすすめです。
これまで、不動産営業経験者の強みや転職のコツを紹介しましたが、一人で転職活動を進めるのには限界があります。
例えば、個人で仕入れられる企業や業界の情報よりも、転職支援のプロから共有される情報の方が鮮度は高いでしょう。
また、自己分析にも客観的な視点が必要になりますし、志望動機の作成もプロのサポートがあると心強いです。
転職エージェントへの登録は無料のため、気軽に利用してみるとよいでしょう。
まとめ|不動産営業からの転職ならhape Agentへご相談!
本記事では、不動産営業からの転職におすすめの業界や転職のコツなどをご紹介しました。
不動産営業からの転職では、コミュニケーション能力や不動産の知識などを強みとして活かせます。
自己分析や業界研究なども徹底すれば、志望する企業へ転職できる確率も高くなるでしょう。
一人で転職活動を進めるのが不安な場合は、hape Agentへぜひご相談ください。
hape Agentは、営業職特化の転職エージェントであり、不動産営業からの転職支援のサポート経験も豊富です。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。