2024年03月15日
販売職から営業職への転職は可能?活かせる能力や転職のコツとは。
アパレルや雑貨、家電、食品などの商品を、店頭に立ってお客様へ提案する販売職。お客様との会話が楽しめたり、自分が好きな商品に携われたりする魅力がありますが、体力面や今後のキャリアを考えて転職をお考えの方もいらっしゃるかと思います。そんな方におすすめしたいのが、販売経験が活かしやすい営業職。今回は、販売職から営業職に転職するためのポイントについて、詳しく解説いたします!
第1章 販売職から営業職へは転職しやすい?
営業職は、販売職のスキルが活かせる仕事のため転職しやすい。
結論から言うと、販売職から営業職へは転職しやすいと言えます。なぜなら、販売職も営業職も「お客様に商品・サービスの魅力を伝え、購入に繋げること」がミッションだからです。
商品の特徴や使用シーンを分かりやすく説明したり、自身との会話を楽しんでもらうことでリピート来店につなげたり…など、販売職の経験を積んでいくと、自然にコミュニケーション能力や関係構築能力が高まりますよね。
このようなスキルは、営業職においても“基礎能力”と呼べるほど不可欠なもの。営業職は、販売業務のほかに見積もり作成や社内への情報共有といった付帯業務も行いますが、やはり何より重要なのは「お客様との対話や折衝」。そのため、何人ものお客様に対応する販売職の経験は、営業職で大いに活きるのです。
第2章 販売から営業へ転職するメリット・デメリット
メリット:収入アップやキャリアアップが期待できる
デメリット:ノルマに追われる大変さを感じる場合も
販売職から営業職にキャリアチェンジすると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれの仕事の違いを比較しながらご紹介します。
【メリット】
・収入が高まりやすい
営業職は、販売職よりも扱う金額が大きいことが多いです。そのため、目標売上に応じて個人にインセンティブを支給する企業も多数。インセンティブの額は業界によって異なりますが、場合によっては年収1000万円超を目指すことも可能です。
・幅広いスキルが身につく
前述しましたが、営業職は単に商品を提案するだけでなく、新規顧客を獲得するためのアプローチや商談での価格交渉、見積もり作成、開発や制作する部署・パートナー企業との連携、納品後のアフターフォロー…と、手がける業務が多岐にわたります。
そのため販売職で培った経験に加えて「課題解決能力」「プロジェクト推進力」「論理的思考力」など、より多くのスキルを身につけることができるでしょう。これらは営業職だけでなく、例えばコンサルタントや企画職、マーケターなど他の仕事でも活きてくるスキルです。そのため営業職に転職すると、その後のキャリアの幅も広げることができます。
【デメリット】
・責任が重くなりやすい
先ほどメリットとして「扱う金額が大きく、インセンティブで稼げる」という点を挙げましたが、年収が高まると必然的に背負う責任も大きくなります。個人にノルマ(売上目標)を課している企業も多いため、毎月目標を達成しなければならないプレッシャーや大変さを感じることもあるでしょう。
第3章 販売経験者が営業で活かせるスキル
「提案スキル」や「目標達成の経験」が存分に活かせる
続いて、販売経験のある方が営業職で活かせる経験・スキルにはどんなものがあるのか、具体的にご紹介します。自己PRや志望動機にも使える内容になっていますので、ぜひチェックしてみてください。
▼コミュニケーション能力
営業職も販売職も人に接する仕事のため、やはりコミュニケーション能力は大いに活かせます。ここで言うコミュニケーション能力とは「相手の話の意図や思いを汲み取って、適切に返答できる能力」や「人に好感を与える所作や話し方ができる能力」などを指すことが多いです。面接の際は一方的に話そうとするのではなく、面接担当者の話もよく聞きながら会話することを意識してみてください。
▼購入につなげる提案スキル
販売職の方々は、商品の魅力や特徴を的確に捉え、お客様のニーズに合わせて提案することで購入意欲を促進しますよね。このような提案スキルも営業職には欠かせません。書類選考や面接の際はこのスキルを裏付ける実績と合わせてアピールすることで、より評価が高まります。
▼目標に向けて努力した経験
店舗や個人で売上目標を掲げ、その達成に向けて試行錯誤した経験がある場合、その経験も営業職ではかなり役立ちます。具体的には、毎月コンスタントに努力を続けるバイタリティや、目標達成までの道筋を自分なりに考える思考力は営業職に不可欠。面接でも注目されるポイントですので、積極的にアピールしましょう。
第4章 志望動機を書くときのポイント
志望動機は具体的かつ前向きな内容にすることを心がけよう
▼「営業職を志望する理由」と「その業界・会社を志望する理由」は分けて考える
販売職からの転職をお考えの方の中には「志望動機に何を書けばいいか分からない」「内容が薄くて短くなってしまう」といった悩みをお持ちの方も多いかもしれません。その場合、まずは志望動機を3つに分けて考えましょう。
まず1つは、営業職を志望した理由。たとえば「売上に貢献した分だけ評価してもらえる点に魅力を感じた」「個人客への提案に留まらず、法人の悩みを解決する営業職になって、より広く社会貢献していきたい」といった内容が当てはまります。
もう1つは、その業界を志望した理由。メーカー、商社、IT、広告などさまざまな業界の中から志望業界を吟味し、「なぜその業界に惹かれるのか」「その業界でどんな仕事がしてみたいか」を考えてみてください。
そして最後が、その会社を志望した理由。同じ業界の他社(競合他社)ではダメな理由はどこにあるのか?という視点で、その会社ならではの特徴や魅力を探究し、志望動機に盛り込んでみてください。
▼実績をアピールする際は、具体的な数字も入れる
販売経験者の場合、経験をアピールする内容を志望動機に盛り込むのも一つのポイントです。その際は、ただ経験やスキルがあることを伝えるのではなく「毎月●万円の売り上げを作っていた」「3年間で平均客単価を●万円上げることができた」と、具体的な数字とともにアピールするのがおすすめ。客観的な事実として伝えることで、より説得力のある内容になります。
▼できるだけ前向きな内容にする
転職をお考えの方の中には「働き方に不満があった」「人間関係で悩んでいた」といった方も多いと思います。もちろんそれを理由に転職するのは全く問題ないですが、書類選考や面接では、可能な限り前向きな志望動機を伝えるようにしてみてください。
なぜなら、後ろ向きな転職理由だけを伝えてしまうと「次も人間関係で悩んだら簡単に辞められてしまうのでは」「会社や環境に不満を言うばかりの、他責志向があるタイプなのでは」などとマイナスな印象を与えてしまいかねないため。どうしてもそのような事情を伝えておきたい場合は、新しい会社・仕事で挑戦したいこと、頑張りたいことなど前向きな理由とセットで話すようにしてみてください。
まとめ
今回は販売職から営業職へ転職するためのポイントをご紹介しました。冒頭でもお伝えしたとおり、販売経験は営業職で大いに活きるもの。ぜひ自信をもって転職活動に挑んでください。
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この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。