2025年04月27日
【フィールドセールスに向いている人】7つの特徴と必要スキルを徹底解説!

フィールドセールスは、お客様と直接商談を行って受注・契約へとつなげる営業職です。客先を訪問しないインサイドセールスと区別するため、このように呼ばれています。
どちらも営業の一環のため、それぞれの違いやどのような人が各仕事に適性があるか、わからない方も多いでしょう。
本記事では、フィールドセールスに焦点をあてて、向いている人の特徴や求められるスキルを解説していきます。フィールドセールスへの転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
フィールドセールスとは?対面で商談を行う業務
フィールドセールスとは、顧客のもとを訪問して、対面で商談を行い契約を獲得する営業職の一種です。
フィールドセールスは、直訳すると外勤営業です。これまでの営業職は、お客様のもとへ出向く外勤営業が一般的だったため、フィールドセールスと呼ばれていました。
しかし、近年では、業務効率化を目指した取り組みとしてWeb会議ツールや電話を利用した営業スタイルのインサイドセールスが普及し、以前ほど、内勤、外勤といった営業方法による違いのみで区別する必要性もなくなってきています。
そこで、分業の営業体制の中で、その役割に注目をしてフィールドセールスは、細分化された営業活動のなかで、特に「クロージング」を担う営業職です。
内勤のマーケティングチームやインサイドセールスが獲得した見込み顧客(リード)と獲得した見込み客に商談を行い、受注・契約まで導くことがミッションとなります。
そのため、フィールドセールスは「顧客といかに関係を構築できるか」「受注に至りやすいクロージングができるか」といった点に重きが置かれることが多いです。
フィールドセールスに向いている人の特徴7つ
ここからは、フィールドセールスに向いている人の特徴を以下7つご紹介していきます。
- 顧客ニーズを深く理解できる
- 対面コミュニケーションが好き
- 柔軟な対応力がある
- 業界のトレンドに敏感
- こまめに連絡ができる
- 責任感が強い
- チームで仕事をするのが好き
フィールドセールスに向いている人の特徴を知ると、自身の適性がわかり転職時の判断指標となります。それぞれ詳しくみていきましょう。
顧客ニーズを深く理解できる
フィールドセールスは、顧客ニーズを深く理解できる人に向いています。
顧客は、インサイドセールスまでの段階では、商品やサービスへの興味を示して、料金や機能について問い合わせる場合が多いです。
しかし、フィールドセールスでは、顧客の課題や業務上の悩み、将来のビジョンなど、より具体的なビジネスの話をする傾向があります。
そのため、顧客の話の丁寧なヒアリングと、根本的な課題やニーズの汲み取りがフィールドセールスでは求められます。
「相手のメリットは何か、相手に何をすると喜ぶのか」を考えた、顧客第一主義のマインドを持てる人は、フィールドセールスで成果を上げられるでしょう。
対面コミュニケーションが好き
対面コミュニケーションが好きな人にも、フィールドセールスはおすすめです。
フィールドセールスの1番の特徴は、顧客と直接対面して商談を行うことです。
- 相手の表情や仕草から感情を読み取るのが得意
- 初対面の人と会って話すことが苦手じゃない
- 会話中の表情が豊か
上記のようなタイプの人は、フィールドセールスでこそ力を発揮しやすいでしょう。
また、感情や表情が豊かで話しやすい雰囲気を作れる人は、相手の懐に入るのも上手であり、商談をスムーズに進められるかもしれません。
柔軟な対応力がある
フィールドセールスは、柔軟な対応力がある人におすすめです。
フィールドセールスでは、商談が急遽変更になったり、想定外の質問に対応したりなど、予期せぬ状況や変化に対する柔軟な対応が求められる場合があります。
そのため、事前の綿密な準備だけでなく、その場の状況に応じて臨機応変に対応できる柔軟性も必要です。
例えば、複数の顧客を抱えている場合に、顧客のスケジュールの変更に合わせて、その他の予定を即座に立て直せる方は、フィールドセールスとして活躍できます。
突然の変化に対応できる余裕を常に持ち合わせていると、営業として大成できるでしょう。
業界のトレンドに敏感
フィールドセールスは、顧客の業界トレンドやテクノロジーの変化に、常に敏感であることが求められます。
顧客と対面でクロージングをするフィールドセールスでは、営業の説得力や話の厚みが重要なポイントです。
顧客の業界動向や競合他社の動き、新技術の影響などを情報収集して、営業のなかに盛り込めば、顧客にも好印象を与えられるでしょう。
例えば、採用業界において、いまどのようにして他社が採用業務を効率化しているのか?といった情報から、他社と比較して、顧客自身の現状にどのような課題があるのかという点を一緒に考えることができます。
そういった点で、最新情報をキャッチアップできる探究心のある人材はフィールドセールスに向いています。
こまめに連絡ができる
フィールドセールスは、こまめに連絡ができる人におすすめです。顧客との信頼関係構築には、こまめな連絡やコミュニケーションが大事です。
また、顧客の状況変化に応じて、タイムリーで適切な情報提供ができたり、少しの変化も見逃さずに近況を伺えたりできる営業は、顧客も信頼しやすいです。
フィールドセールスは顧客と信頼関係を築くことが大切な仕事です。
- 来たメールにはなるべく早く返信する
- 締め切りを守る
- 資料や書類はお客様が見やすいような形式で作る
このような細かい気配りを意識できる方は、フィールドセールスでも活躍できるでしょう。
責任感が強い
責任感が強い人は、フィールドセールスにチャレンジしてみるとよいでしょう。
フィールドセールスは、細分化された営業プロセスの、最後のクロージングを担う重要なフェーズです。
フィールドセールスで契約を獲得しなければ、マーケティングやインサイドセールスの業務も無駄になってしまいます。
緊張感のある仕事を楽しめる人は、チームの思いも背負って商談に臨む、フィールドセールスに挑戦してみるとよいでしょう。
チームで仕事をするのが好き
フィールドセールスは、チームで仕事をするのが好きな人にもおすすめです。
フィールドセールスは、個人の営業活動だけでなく、マーケティング、カスタマーサクセス、エンジニアリングなど、多様な部門と密接に連携して仕事を進めます。
そのため、スムーズな情報共有や互いの強みを活かし合えるチームワークが欠かせません。
個人の成績だけでなく、チーム全体の目標達成に向けて、チームの一員として貢献できる姿勢をもって取り組める人は、フィールドセールスにやりがいを感じるでしょう。
フィールドセールスとインサイドセールスの違い
フィールドセールスとインサイドセールスの違いは、担当する業務です。
フィールドセールスは、マーケティングチームやインサイドセールスから引き継がれた顧客に対して、対面でクロージングから契約獲得までを担います。
インサイドセールスは、自社のホームページやSNSなどから問い合わせてきた顧客に対して、電話やメール、チャットツールなどを使い、営業を行います。
ただし、インサイドセールスでは、顧客の基本情報や経営状況、ニーズの簡単なヒアリングのみです。具体的な商談はフィールドセールスへ引き継ぎます。
営業の流れのなかに照らし合わせると、フィールドセールスとインサイドセールスの役割は以下のように分けられます。
インサイドセールス | ・見込み顧客への最初のアプローチ ・ヒアリング ・次の日程の調整 |
フィールドセールス | ・訪問・商談 ・受注・契約 |
フィールドセールスとカスタマーサクセスの違い
フィールドセールスとカスタマーサクセスも、担当する業務が異なります。
カスタマーサクセスは、自社の商品やサービスを通じて、契約後の顧客とコミュニケーションを取りながらさまざまなサポートをする職種です。
カスタマーサクセスは、SaaSのような継続利用を重視するサービスで取り入れられています。
自社製品を通じた顧客の成功(カスタマーサクセス)が、継続利用と売上につながるため、顧客と伴走しながら課題解決のサポートをします。
カスタマーサクセスでは、フィールドセールスが獲得した顧客を引き継いで担当するため、両者間の細かい連携が欠かせません。
【フィールドセールスはやめとけ】向いていない人の特徴3つ
ここからは、フィールドセールスに向いていない人の特徴を3つご紹介します。
- 決断力がない
- 柔軟な対応が苦手
- プレッシャーに弱い
フィールドセールスは契約獲得を担う花形とも言われる一方で、責任も大きな仕事です。フィールドセールスに興味がある人は、向いていない人の特徴も把握したうえで、転職の判断をしていきましょう。
決断力がない
決断力がない人は、フィールドセールスに向いていないかもしれません。
フィールドセールスは、顧客と直接対面で営業するため、その場の瞬時の判断や迅速な意思決定が必要です。
判断が鈍く、いつも上司や同僚に確認を取っていると、顧客へ専門性や能力の低さを露呈してしまいます。
また、決断力がないと、ビジネスチャンスを逃してしまう恐れもあります。
さまざまな場面で意思決定ができるように、あらゆる状況を想定した準備をして商談に挑むことが大事です。
柔軟な対応が苦手
柔軟な対応が苦手な人にも、フィールドセールスはおすすめできません。
フィールドセールスでは、顧客の要望の変更や競合・市場の変化などへの臨機応変な対応が求められます。
その他の営業職でも臨機応変な対応は必要ですが、フィールドセールスは契約を獲得する最後のフェーズのため、より柔軟な思考と行動が求められます。
想定できる変化を事前に把握し、さらに上司や先輩に、臨機応変な対応に関するアドバイスをもらうとよいでしょう。
プレッシャーに弱い
フィールドセールスは、プレッシャーに弱いとストレスを感じやすい職種です。
社内チームや上司からの期待を背負い、契約前の大事なフェーズで顧客との厳しい交渉を繰り返すフィールドセールスはプレッシャーも大きくなります。
また、企業が置かれている状況によっては、厳しいノルマが設定されている場合もあるでしょう。
精神的なタフさを持ち合わせたり、プレッシャーを楽しめたりする人でなければ、フィールドセールスで力を発揮できないかもしれません。
フィールドセールスに必要なスキル・能力4つ
この章では、フィールドセールスに必要なスキル・能力として、以下の4つをご紹介します。
- プレゼンテーションスキル
- 論理的思考力
- 顧客との信頼関係構築力
- 社内メンバーとのチームワーク
上記の必要なスキル・能力を把握して身につけておくと、フィールドセールスへの転職で有利になります。それぞれ詳しくみていきましょう。
プレゼンテーションスキル
プレゼンテーションスキルは、フィールドセールスで重要なスキルの一つです。
フィールドセールスでは、単に製品やサービスの特徴を説明するだけでなく、顧客の課題や潜在的なニーズを的確に踏まえたうえで魅力的に伝える力が求められます。
インサイドセールスでは、基本情報のヒアリングや日程調整などを非対面で行うため、プレゼンスキルを発揮しづらいです。
しかし、フィールドセールスは、対面で表情やプレゼンスキルを活用した営業ができるため、顧客を惹きつける大きなチャンスとなります。
プレゼンは、商談の行方を左右する重要なスキルのため、フィールドセールスに臨むなら身につけておきたいです。
営業の進捗管理能力
フィールドセールスでは、1つの案件だけを対応するわけではなく、複数の案件を同時に管理する必要があります。
法人向けサービスでは、検討期間が長期間かかるものもあり、各営業案件が、どういった進捗にあるのかということを管理する能力が求められます。
この能力が十分でないと、目標達成のために、各案件をどのタイミングでクロージングもっていく必要があるのか判断することができず、場当たり的な営業活動となり安定して成果を出すことが難しくなる可能性があります。
顧客との信頼関係構築力
フィールドセールスでは、顧客との信頼関係構築力も大事です。
信頼関係構築力は営業職全般に求められます。ただし、フィールドセールスは、契約後も長期的な取引先としてカスタマーサクセスへ引き継ぐ役目があるため、より厚い信頼関係が必要です。
そのため、商品やサービスを売り込むことだけでなく、長期的な目線で顧客の課題解決や今後の発展を踏まえたコミュニケーションが欠かせません。
もし目先の契約の獲得だけを目的にしてしまうと、契約後にカスタマーサクセスなどに引き継いだときに、話が違うなどクレームになり、カスタマーサクセスのメンバーにも、会社にも迷惑をかけることになります。
社内メンバーとのチームワーク
フィールドセールスで欠かせないのが、社内メンバーとの連携です。
特に、インサイドセールスとの細かな情報共有は、商談の行く末を大きく左右します。
インサイドセールスは電話やメールなどのツールを使って顧客の悩みや商品への関心度を探り、よりよい商談へつなげる存在です。
お客様のニーズや特徴を誰よりもよく把握していますので、協力を仰げると商談の大きな助けになります。
そのため、チームワークや協調性の高さもフィールドセールスに求められる重要な能力です。
フィールドセールスに向いている人に関するよくある質問
最後に、フィールドセールスに向いている人に関するよくある質問を2つご紹介します。
- フィールドセールスで身につくスキル・能力は?
- フィールドセールスは未経験でも転職できる?
順番にみていきましょう。
フィールドセールスで身につくスキル・能力は?
フィールドセールスで身につくスキルとして、以下があげられます。
- 信頼関係構築力
- チームワーク
- プレゼンテーションスキル
- ロジカルシンキング
フィールドセールスは契約獲得に向けた最終段階を担います。
商談の準備や商談中の臨機応変な対応など、すべてにおいて高いスキルや能力がもとめられるため、フィールドセールスを経験すると上記スキルを身につけられます。
フィールドセールスは未経験でも転職できる?
フィールドセールスは未経験でも転職可能です。
ただしフィールドセールスは、細分化されている営業職のなかで、最も重要なプロセスでもあるため、経験者を優遇している企業もあります。
そのため、研修制度が整っていたり、未経験者の採用に力を入れていたりする企業を選ぶとよいです。
まとめ|フィールドセールスへの転職ならhape Agentへご相談!
本記事では、フィールドセールスに向いている人の特徴や、必要なスキル・能力をご紹介しました。
フィールドセールスは営業職の細分化にともなってできた職種であり、契約獲得に向けた重要なプロセスです。
対面の営業が得意な人や社内の期待を背負いながら責任感を持って仕事に取り組める人は、フィールドセールスで活躍しやすいでしょう。
hape Agentは、営業職に特化した転職エージェントであり、フィールドセールスへの転職支援も行っています。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。