SaaS営業の仕事内容とやりがいを詳しくご紹介。転職を成功させるコツも解説します。

最近よく耳にするようになった「SaaS」という言葉。Software as a Serviceの略称で、インターネットからアクセスできるクラウド上のソフトウェアやサービスのことを指します。たとえばZoomなどのWeb会議システムや、Slackなどのビジネスチャット、freee会計といった会計ソフトなど、私たちの生活に欠かせないSaaSが多く登場しています。今回は、そんなSaaS企業で働くSaaS営業について詳しくご紹介していきます。

第1章　SaaS営業とは

SaaS営業は、プロセスに応じて3つの種類に分かれている。

SaaS営業は一般的な営業職と異なり、営業が3種類に分かれています。それぞれの仕事内容を詳しくご紹介していきます。

・インサイドセールス

インサイドセールスとは、電話やメール、オンライン会議システムを活用して、非対面で提案を行う営業職です。SaaSは、はじめにマーケターが広告やメールマーケティングを通して見込み顧客を集めます。その見込み顧客へヒアリングや自社サービスの紹介を行い、より受注確度の高い顧客へ育成するのがインサイドセールスの役目。最終的には商談のアポイントを獲得し、次のフィールドセールスへと引き継ぎます。

・フィールドセールス

フィールドセールスは、インサイドセールスから引き継がれた見込み顧客に対して提案やクロージングを行う営業職です。客先に直接訪問することが多いことから、インサイドセールスの対義語として「フィールドセールス」と呼ばれています。また顧客はすでにインサイドセールスが育成した状態であるため、よりスムーズに契約へつなげることができます。

・カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、契約した顧客が自社サービスをうまく活用できているかを確認・フォローする営業職です。インサイドセールスと同じく内勤であることが多く、リモートワークがしやすい職種です。似た仕事に「カスタマーサポート」がありますが、カスタマーサポートは顧客の要望に受身的に対応する仕事であるのに対し、カスタマーサクセスは発生しそうな問題を先読みして能動的に支援・提案するという特徴があります。これにより、顧客満足度の向上や継続的な契約へとつなげます。

第2章 SaaS営業のやりがい

SaaS営業は「営業効率を高める体制」のため、成果を上げやすい。

続いて、SaaS営業のやりがいについてご紹介します。SaaS営業は、前述のとおり営業を3職種に分けることで営業効率を高めているのが特徴。それぞれの目的に合わせたよりピンポイントなミッションを担うため、成果を上げやすいというやりがいがあります。以下では、インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスそれぞれの仕事の魅力を詳しく見ていきます。

▼インサイドセールスのやりがい

インサイドセールスは1番最初に見込み顧客へ接する営業職のため、3職種の中でも特に多くの人へ提案・ヒアリングを行うポジションです。数をこなす大変さがありますが、その分小さなPDCAを頻繁に回すことができるのが魅力。短期間で成長を実感できるため、営業スキルを大きく高めたい方におすすめです。

▼フィールドセールスのやりがい

フィールドセールスは、顧客と対面して商談やクロージングを行うポジション。顧客の課題に深く入り込み、自社サービスでどのように解決していくかを一緒に考えていきます。そのため顧客との距離が縮まりやすく、腹を割って話せる機会も多いでしょう。そして関係構築した先に「受注」という大きな成果が得られるため、特に達成感を得やすいと言えます。

▼カスタマーサクセスのやりがい

カスタマーサクセスが得られる1番のやりがいは、顧客の困りごとを直に解決できるという点にあります。自社サービスの不明点を解決してあげたり、使い方をレクチャーしたりといったサポートを行うため「助かった」「使いやすくなった」といった感謝の言葉も得やすいでしょう。また顧客からの声を開発チームへフィードバックするのもカスタマーサクセスの役目。収集した情報が自社サービスの改善に繋がるため、貢献度の高さも感じられます。

第3章 SaaS営業への転職を成功させる方法

SaaS営業は、「IT知識」と「課題解決能力」が求められる仕事。

SaaS市場は近年急速に拡大しているため、未経験でも挑戦しやすい仕事だと言われています。とはいえ、人気の業界でもあるため入念な準備が必要。具体的にどのような点に気をつければいいのか、以下でご紹介します。

・自己研鑽をしっかり行う

SaaS企業で働くには、やはり各企業のサービスの特徴や違いをきちんと抑えておく必要があります。そのためには「クラウドとは」「SaaSのビジネスモデルとは」「セキュリティの重要性とは」など、基礎的なIT知識や業界構造を理解しなければなりません。書籍やセミナーを活用して知識を蓄えておくと、選考の際に大きなアドバンテージとなるでしょう。

・課題解決能力を養い、アピールする

SaaS業界はとても活況かつ変化が激しいもの。競合企業も多いため、御用聞きのような営業を行うタイプの方だと成果を上げづらいでしょう。顧客が抱える問題をいち早く発見し、解決につながる提案を積極的に行える方がSaaS業界では求められているのです。このような課題解決能力を実例も交えながらアピールできると、評価が高まりやすいでしょう。

まとめ

今回は、SaaS営業の仕事内容ややりがい、転職のコツについてご紹介しました。営業職に特化した「hape Agent」では、SaaS営業の求人を豊富に取り扱っています。また選考対策も充実しているため、「書類通過率は他社を圧倒する90%」「面接後3人に1人が内定獲得」と、業界トップクラスの通過率を実現しています。

SaaSは自分に合う企業をしっかり見極める必要があり、さらに入念な選考対策が欠かせない業界です。SaaS営業への転職を希望されている方は、ぜひ営業職に特化した転職エージェント「hape Agent」をご利用ください。