2024年09月30日
【未経験でも可】営業職が転職しやすい理由とは? おすすめの業界5つと厳しさ
「営業って未経験でも働ける?」
「営業職に転職するならどの業界がおすすめ?」
営業は未経験からでも転職できるのか、気になる人も多いでしょう。
営業職は、少しの工夫とスキルがあれば未経験でも転職しやすい職種です。自身に適した業界や企業を見つけられれば、未経験からでも活躍できます。
本記事では、未経験でも挑戦しやすい理由や選考を突破するための方法を解説していきます。
営業は未経験でもできる?|転職しやすい理由3つ
転職サイトなどを見ていただくと分かるように、営業職は未経験者を歓迎する求人がかなり多い職種です。
営業職が未経験でもチャレンジしやすい理由として、3つが挙げられます。
- スキルや知識を習得しやすいから
- ポテンシャルが活きやすいから
- 実力を評価してもらいやすいから
それぞれ詳しくみていきましょう。
理由①スキルや知識を習得しやすいから
営業はスキルや知識を習得しやすい職種です。
主な仕事はお客様への商品・サービスの提案のため、商材知識と提案スキルさえ身につければ、基本的な業務は可能です。
営業を採用している企業は研修制度も充実しているため、未経験でも採用されやすい傾向があります。
理由②ポテンシャルが活きやすいから
営業はポテンシャルがいきやすい職種という点も、未経験でも活躍しやすい理由です。
営業では特別な資格やスキルよりも、「関係構築力」が重要です。
お客様との距離を縮めたり、相談しやすい雰囲気を作ったりが得意な方だと成果も上げやすくなります。
関係構築力は、その人の人柄や雰囲気によるところも大きく、経験や学歴よりも「面接での第一印象」や「仕事への意欲・態度」などが評価されやすいです。
理由③実力を評価してもらいやすいから
営業は実力を評価してもらいやすいという点もあげられます。
営業はコミュニケーションスキルや体力、粘り強さなどが評価されやすいです。
こうしたスキルは営業以外の職業でも身につけられるため、過去の職歴や学歴よりも、働き方や仕事ぶりなどが重視されやすくなります。
また、営業は入社後の成果が重視されます。入社後に会社へ貢献してくれるかどうかは働いてみなければわかりません。
企業は過去の経験ではなく今後の貢献度を期待するため、未経験者でも積極的に採用する傾向にあります。
未経験から営業は大変? 営業職の難しさ3つ
一方で、未経験から営業へ転職するには難しさもあります。ここでは、未経験から営業へ転職する大変さを3つご紹介します。
- ノルマが課せられる
- 残業が多くなりやすい
- 顧客に断られるつらさがある
順番に詳しくみていきましょう。
難しさ①ノルマが課せられる
営業にはノルマが課せられる大変さがあります。
営業は企業の売上に直結する最も大事な職業です。営業が新規の契約を獲得してこなければ、企業は売上をたてられません。
そのため、ノルマを設けて営業に奮起を促すことで、経営を成り立たせています。
ノルマを達成できなければ給料が変動したり、評価に影響したりするため、人によっては精神的にきつくなる可能性があります。
事務職やサービス業などではノルマが課せられることは少ないため、営業ならではの大変さといえるでしょう。
難しさ②残業が多くなりやすい
営業には残業が多くなりやすいという大変さもあります。
営業には顧客とのアポイント以外にも、スケジュール管理や電話対応、資料作りなど、関連するさまざまな業務もあります。
上司や同僚とミーティングを頻繁に行う企業であれば、打ち合わせの準備をする必要もあるでしょう。
顧客とのアポイントは日中に行うため、関連する業務は営業終了後に対応することが多くなります。
顧客対応だけが営業の仕事ではないという点も理解しておきましょう。
難しさ③顧客に断られるつらさがある
営業には顧客に断られる大変さもあります。
営業において、アポイントや商談がすべてうまくいくとは限りません。なかには、厳しい言葉をかけられたり、取り合ってもらうことさえも断られたりする場合もあります。
人に断られる経験がないと、たとえ仕事だとしても営業で顧客に断られることが精神的に辛くなるでしょう。
他の職種ではクレーム対応は少なくても、営業では断られることが多いということも理解しておく必要があります。
未経験者が転職するならどれがいい? 営業職の4つの仕事内容
ここからは、営業の働き方を以下4つの分け方で紹介していきます。
- ①新規顧客か既存顧客か
- ②個人営業か法人営業か
- ③有形商材か無形商材か
- ④飛び込み営業かインサイドセールスか
それぞれの特徴を理解して自身に適した営業の働き方を見つけてみてください。
①新規顧客か既存顧客か
営業の顧客には、新規顧客と既存顧客の2つの顧客の種類があります。
新規顧客は過去に取引のない顧客です。新しい取引先や顧客の開拓となるため、電話やメールでアポイントをとったり、飛び込みで訪問したりといった営業方法が多いです。
新規の顧客への営業は信頼関係を構築する必要があるため、高いコミュニケーションスキルが求められます。
一方で、既存顧客はすでに取引や契約のある顧客です。既存顧客へは新商品の営業やアフターフォローなどを行うため、新規ほどの高いスキルはもとめられません。
ただし、すでに構築している信頼関係を維持したり、顧客のニーズを深く理解するスキルが必要です。
②個人営業か法人営業か
営業の顧客には、法人と個人の2つの顧客タイプもあります。
法人営業は企業や病院といった法人への営業でありBtoB営業ともいわれます。化学業界や製薬業などのメーカーに多く、営業取引金額が大きいため、1つの契約が売上に大きく影響します。
一方、個人営業は保険や自動車などの営業に多い、一般消費者への営業です。BtoC営業ともいわれ、法人営業よりも顧客と近い距離感での仕事ができます。
法人営業は規模の大きな仕事ができるものの責任も重くなります。個人営業は顧客と近い関係を構築しながら働けるためやりがいが感じやすいですが、アポイントや商談数が多く、日々の業務も忙しくなりやすいです。
③有形商材か無形商材か
営業には有形商材と無形商材の2つの商材タイプがあります。
有形商材は目に見える商品の営業であり、自動車営業や医薬品営業などがあげられます。有形商材は実際に顧客に触れてもらいながら営業できるため、見込み客への契約は獲得しやすいです。
無形商材は目に見えない商品の営業であり、保険営業やコンサルティング営業などが代表例です。
商品やサービスのわかりやすい解説が必要なため豊富な商品知識がもとめられます。ただし、無形商材は複数の商品・サービスを抱えて営業できるため、顧客ニーズに合わせて柔軟に営業できるといった利点があります。
④飛び込み営業かインサイドセールスか
営業には、飛び込み営業とインサイドセールスの2つの営業手法の分け方もあります。
飛び込み営業は顧客の元へアポ無しで訪問し、商品を売り込みます。見込み客以外にも営業するため、アポイントを取り付ける確率が低く、断られることが多くなります。
ただし、インセンティブを設けている企業が多く、契約を多く取れると年収も高くなりやすいです。
インサイドセールスは電話やメール、Web会議などで顧客へ営業する方法です。外へ出る必要がないため、数を多くこなしやすく効率的な営業活動ができます。
また、自社のホームページへ問い合わせてきた顧客を対象に営業活動を行うため、飛び込み営業よりも契約を獲得しやすいです。
営業未経験者におすすめの業界は? 転職しやすい業界5つ
ここからは、営業未経験者におすすめの業界を5つご紹介します。
- 人材サービス業界
- ソフトウェア業界
- 広告・インターネット業界
- 不動産業界
- 保険業界
それぞれ詳しくみていきましょう。
①人材サービス業界
人材サービス業界では、求人広告や人材派遣、採用代行などによって、顧客の悩みやニーズを解決します。
人材業界は求職者の売り手市場が続いている状態のため、採用活動をしても予定人数の確保が難しくなっています。
人材確保に苦戦している企業が多いため、人材サービス会社への需要も高く、営業職の募集も多いです。
そのため、営業を積極的に採用している人材会社が多く、転職しやすい業界といえます。
②ソフトウエア業界(SaaS業界)
ソフトウエア業界も未経験者でも転職しやすい業界です。なかでも、ユーザーがネットワークを通じてソフトウェアやアプリを利用できるSaaSは、営業職募集が多くなっています。
新型コロナウイルスの流行によって、社会のデジタル化が急速に進みました。それによって、多くの企業でもソフトウェアやアプリの導入が進み、ソフトウエア業界の需要が高まるようになりました。
需要が高まるにつれて営業職も多く必要になるため、未経験者でも転職しやすくなっています。
③広告・インターネット業界
広告やインターネット業界も、未経験者が転職しやすい営業職の一つです。近年は、Web広告やSNSを利用した広告が主流となり、広告業界がかなり伸びています。
しかし、現状そのニーズに対して人手が足りておらず、。需要が高い中でも応えきれていないため、広告業界の営業職で未経験者の募集が増えています。
④不動産業界
不動産業界では、売買の仲介や賃貸の仲介、リフォーム営業で未経験者の採用が盛んです。
不動産業界では、戸建てやマンションなどの住み替え、リフォーム市場が拡大しているため、営業職の募集も多くなっています。
不動産営業は難しいというイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、研修制度の充実している不動産会社も多く、未経験でも現場で営業できる基本的なスキルを獲得できます。
⑤保険業界
保険業界は、顧客への保険営業が企業の売上の多くを占めるため、営業職の採用は常に積極的に行っています。
また、歩合制を設けている企業が多いため、成績次第では前職の年収を上回る可能性もあります。
ただし、保険営業は顧客ニーズの理解が欠かせません。
また、保険会社は各社が新たなプランを開発したり、保険代理店が参入したりと競争がかなり激しくなっているため、業界知識も必要です。
近年では、未経験で保険業界の営業職に転職しても、プロまで育て上げる企業が増えています。
営業未経験には厳しい? 転職が難しい業界3つ
営業未経験での転職は可能だとお伝えしてきましたが、業界によっては転職が難しい場合もあります。
ここからは、営業未経験者には転職が難しい業界を3つご紹介します。
- 医薬品業界
- コンサルティング業界
- 海外営業
それぞれ詳しくみていきましょう。
①医薬品業界
MRはMedical Representativeと呼ばれる、医薬品業界の営業です。製薬会社などに所属し、医師や薬剤師へ自社製品の有用性・安全性・副作用情報・効能などの情報を提供します。
MRは、間接的ですが人命に関わる仕事のため、深い専門知識が不可欠です。
また医療従事者とのやり取りが多いため、医療の専門用語を用いた高度なコミュニケーションが求められます。その結果、営業経験者や医療業界経験者が優遇されやすくなっています。
②コンサルティング業界
コンサルティング業界の営業(コンサルタント)は、経営戦略やIT、財務など、経営上の課題の解決が主な業務です。企業の問題点や解決策を考えて提案・指導する必要があり、通常の営業よりも難易度が高めです。
高いコミュニケーションスキルやさまざまな業界知識に加えて、ビジネスマナーや財務の知識なども求められるため、営業経験者が優遇される傾向があります。
③海外営業
特定の業界ではありませんが、海外企業を相手にする営業も経験者が優遇されやすいでしょう。
海外営業の場合、既存顧客への提案だけでなく、新規販路の開拓や高度な交渉まで任されるケースが多いです。また、人気職種なため、即戦力が採用されやすい傾向もあります。
海外営業で働きたい場合は英語力を身につけ、営業の実績を積んだうえでチャレンジするとよいでしょう。
営業に求められることは? 必要なスキル4つ
営業に転職するにはさまざまなスキルが必要です。未経験者が営業へ転職する際に身につけたいスキルとして主に以下の4つが挙げられます。
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考能力
- 自己管理スキル
- 精神力
即戦力として営業で活躍するためにも、それぞれのスキルについて把握して身につけていきましょう。
スキル①コミュニケーションスキル
営業にはコミュニケーションスキルが欠かせません。顧客へ商品やサービスを売り込む仕事のため、コミュニケーションが取れなければ営業は難しいでしょう。
営業に有効な提案方法や話し方などは練習することで身につけられます。
しかし、相手に好印象を与えられる話し方や雰囲気などは普段の振る舞いが大きく関係します。
そのため普段からコミュニケーションの機会を増やして、スムーズな会話ができるように練習しておくとよいでしょう。
スキル②論理的思考能力
営業には論理的思考能力も求められます。
論理的思考能力は課題や原因、解決策などを分けて考えたり、自身の主張の根拠を明確に伝えたりするために欠かせません。
顧客の課題のもとになっている原因を見つけて最適な提案ができなければ、営業で契約を獲得できないでしょう。
また、顧客にとって自社の商品やサービスがなぜ役立つのか、根拠をもとに提案するためにも論理的思考能力が必要になります。
スキル③自己管理スキル
営業には自己管理スキルも求められます。
営業は顧客とのアポイントや商談のスケジュール管理、資料作りや自身の学習時間など、日々の業務ややるべきことを無駄なくこなしていかなければなりません。
スケジュール管理ができないと顧客に迷惑をかけてしまい、会社のブランドの低下にもつながってしまいます。また、自身の成果にもつながらないため、年収アップも望めないでしょう。
日々の過ごし方を見つめ直しつつ、自身に適した働き方を模索していくとよいです。
スキル④精神力
営業には精神力も求められます。
営業していくなかで顧客に断られたり、トラブルによって商談が破談となったりすることもあります。
営業には順調にはいかないことも多いため、耐えられる精神力が必要です。
また、日々の業務が忙しくなると体力的にきつくくなることもあります。そのなかでも日々の業務に支障が出ないように、精神力で耐えつつ仕事をすることが求められる場合もあります。
ただし、働き方を考えたり、同僚や上司にサポートを受けたりしながら営業していくことで、負担を和らげることが可能です。
未経験から営業職に転職するコツ4つ
では実際に、未経験者が営業職に転職する場合には、どのような準備が必要でしょうか。具体的には、下記の4つが挙げられます。
- スキルの棚卸し
- 情報収集
- 自分に合う営業スタイルの検討
- コミュニケーション能力の向上
それぞれ詳しくみていきましょう。
準備①スキルの棚卸しをする
スキルの棚卸しは、営業への転職のみならず、すべての職種への転職時に共通して必要な準備です。スキルの棚卸しとは、過去の経験や自分の強み、弱みなど、自分のスキルを整理する作業です。
自分自身のスキルを業務にどう活かせるのか、どのような業界に向いているのかなどを判断する場合にスキルの棚卸しはとても役立ちます。
準備②情報収集をする
営業職といっても、業界の幅は広くあります。そのため、転職したい業界が決まっていなければ、視野を広くしてさまざまな業界の情報収集をしましょう。
業界が幅広いことは、未経験者でも多くの場所にチャンスがあり、情報収集をしていく中で新しい発見にもつながります。
自身が興味を持てる業界を見つけられれば転職活動のモチベーションアップにもなるでしょう。
準備③自分に合う営業スタイルを検討する
営業スタイルには新規開拓営業やルート営業など、さまざまな種類があります。そのため、どのスタイルが自分に向いているかを検討するのも重要です。
これを自分一人で判断するのはなかなか難しいかもしれません。そのため、友人や家族など、第三者の意見を取り入れながら考えるとよいでしょう。
実際に転職活動を始めるとなったら、自分がどうなりたいのか、どのような営業をしたいかを明確にして、営業職への意欲をアピールしましょう。
準備④コミュニケーション力を高める
営業職は顧客と直接やり取りをするため、コミュニケーションスキルも必要です。特別なスキルが必要なわけではありませんが、人と関わる機会を増やしてコミュニケーションスキルに磨きをかけるとよいでしょう。
営業では、基本初対面の人とのコミュニケーションが必要となります。そのため、積極的に初対面の人とコミュニケーションをとることをおすすめします。
未経験から営業への転職に関するよくある質問
最後に、未経験から営業への転職に関するよくある質問を3つご紹介します。
- 30代でも未経験から営業へ転職できる?
- 未経験から営業への転職は何歳までなら可能?
- 営業未経験の女性でも転職しやすい業界は?
未経験から営業への転職で疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
30代でも未経験から営業へ転職できる?
30代でも未経験から営業へ転職可能です。
営業職が足りていない業界やある程度知識のある業界を視野に入れて転職活動をするとよいでしょう。
また、30代はマネジメントスキルや過去の経験が重視されます。20代にはない経験や経験からくる知識やスキルなどを積極的にアピールしていくとよいでしょう。
未経験から営業への転職は何歳までなら可能?
未経験から営業への転職に年齢制限はありません。
ただし、営業はポテンシャルがみられたり、体力が必要となったりすることからも、できるだけ若い方が採用されやすい傾向にあります。
ただし、年齢を重ねてもマネジメントの経験や専門知識がある場合は、重宝されやすくなります。
営業未経験の女性でも転職しやすい業界は?
女性におすすめの業界は以下の5つです。
- 美容業界
- 人材業界
- 保険業界
- 不動産業界
- 広告業界
女性が興味を持ちやすい美容関連の営業は特におすすめです。また、営業職の足りていない業界であれば男女問わず転職しやすいといえます。
まとめ|未経験で営業に転職するならプロに相談しよう
本記事では、未経験から営業へ転職するコツやおすすめの業界を紹介しました。
営業職は、顧客に喜ばれたり、成果を上げれば評価につながりやすい職業です。また、業界や業種によっては高年収を得やすく、やりがいも感じやすいです。
ただし、未経験の場合は仕事の特徴を把握したり準備すべきこと、アピール方法を理解したうえで応募することが欠かせません。
一人で転職活動をするのが不安な場合は、ぜひ転職エージェントに相談してみましょう。
hape agentでは営業職に特化して支援していますので、未経験から営業へ転職を希望している方はぜひ下記よりhape agentにご相談ください。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。