2025年05月21日
営業は土日に休めない?土日出勤のない業界・業種5つと転職するポイント3つ

営業職への転職を検討しているものの、土日に休みが取れないことを懸念している方も多いでしょう。
しかし、営業職は仕事量の多さや顧客の性質によって、土日でも勤務しなければならない場合が多いです。
本記事では、営業職に土日休みが少ない理由や土日でも休みやすい業界をご紹介していきます。土日休みの営業職を探す際のポイントもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
なぜ?営業職が土日に休めない理由3つ
営業職が土日に休めない理由として、以下3つがあげられます。
- 顧客の都合に合わせるから
- ノルマに追われるから
- 事務作業が多いから
上記を参考に、営業職が土日に休みづらい原因を理解すると、転職先を選ぶ際に役立ちます。それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
顧客の都合に合わせるから
営業職が土日に休みにくいとされる理由の一つが、顧客の都合に合わせて行動する必要がある点です。
まず、カレンダー通りに土日が休日と設定されていない企業では、そもそも土日が通常の営業日として扱われている場合があります。とくに、個人向け営業では、顧客が平日仕事で時間が取れないことが多く、土日や祝日に対応することが前提となっている企業も少なくありません。
一方、カレンダー通りに土日が休日となっている企業であっても、法人顧客との関係構築や急な商談対応などの事情で、休日出勤が発生するケースもあります。
顧客からの信頼を得るために、柔軟な対応が求められる場面があるのも営業職の特徴です。
このように、営業職は「土日が休みでない職場」と「休日対応が求められる職場」の両面があるため、土日に働く可能性が比較的高い職種といえます。
ノルマに追われるから
営業職では、売上目標や商談件数などのノルマが設定されていることが一般的です。これらの目標は、役職や給与、評価に直結するため、多くの営業職が日々その達成に追われています。
企業によっては土日が本来の休日に設定されている場合でも、ノルマが未達の場合は「休日も活用して取り戻す」必要に迫られることがあります。
たとえば、週末にアポイントを入れたり、提案書や資料作成を進めたりと、結果的に休みが取りづらくなるケースもあるのです。
さらに、集客を狙って土日や祝日に合わせてイベントや展示会を実施する企業もあり、そうした業務が営業担当に割り当てられることも少なくありません。
このように、営業職が土日に休みづらい背景には「休日が定められていない」だけでなく、たとえ土日が休日でも、ノルマ達成のプレッシャーにより出勤せざるを得ない状況があるという点も理由の一つです。
事務作業が多いから
営業職が土日に休みづらくなる背景のひとつに、顧客対応以外の事務作業の多さがあります。
見積書や提案書の作成、契約処理、社内報告など、営業職には顧客対応と並行して多くのデスクワークが発生します。平日はアポイントや商談で時間が埋まりがちなため、事務作業を後回しにせざるを得ず、本来は休日である土日に対応することになる場合もあるのです。
特に、バックオフィス体制が整っていない企業や少人数の営業チームでは、分業が難しく、営業担当が一人で対応する負担が大きくなる傾向があります。
つまり、企業としてはカレンダー通りに土日が休日とされていても、業務量の多さや平日のスケジュールの都合によって、実質的に休日が潰れてしまうケースがあるということです。
営業職で土日に休むには?具体的な対策2つ
続いては、営業職で土日に休むための対策を2つ紹介します。
- 効率的な時間管理方法を身につける
- 顧客や社内メンバーとのコミュニケーションを徹底する
上記ポイントを押さえれば、勤務時間内で仕事を片付けて、休日はプライベートの時間に充てられます。それぞれの対策をチェックしていきましょう。
効率的な時間管理方法を身につける
営業職で土日に休むためには、効率的な時間管理方法を身につけることも大事です。
時間管理ができるだけで、タスクを早く終わらせられ、平日のうちに仕事を片付けられる場合があります。
タスク管理ツールを活用して業務を可視化したり、集中して作業できる時間帯を見つけて優先順位の高いタスクから順に片付けたりするなど、さまざまな工夫をしてみましょう。
また、外回りの移動時間や隙間時間などの有効活用も、休日に業務を持ち越さないため重要です。
資料の作成や確認、メールの返信などをスキマ時間に処理すると、効率的に業務を片付けられます。
顧客や社内メンバーとのコミュニケーションを徹底する
顧客や社内メンバーとのコミュニケーションの徹底も、営業職で土日に休むためには重要なポイントです。
顧客に対しては、急用時の連絡体制や対応可能時間を伝えておくと、休日の仕事のやり取りを減らせます。また、顧客への連絡を平日のうちにこまめに行うことでも、休日の連絡頻度を減らせます。
また、社内メンバーとは日頃からこまめにコミュニケーションをとり、各自のスケジュールや進捗状況を把握しておくことで、打ち合わせやミーティング時に必要な報告や相談事項を効率的に整理・共有できます。
確認漏れや共有不足が原因の緊急の対応をなくすためにも、顧客やメンバーとのコミュニケーションは大事です。
営業職で土日休みのある業界・業種5選
ここからは、営業職で土日休みの多い業界や業種を5つ紹介します。
- IT/Web業界
- 金融業界
- 人材業界
- 商社
- メーカー
土日休みの営業職へ転職したい方は、上記の業界・業種を参考に求人を検索してみてください。順番に詳しくみていきます。
IT/Web業界
土日休みのある営業職の業界・業種として、IT / Web業界があります。
IT ・Web業界は、自社のITサービスや商材を法人企業へ提供・販売して売上を得るビジネスモデルです。
そのため、顧客企業が休みの土日は、営業職も休みであることが多いです。
また、業務効率化や社員の働きやすさを重視しているホワイト企業も多いため、比較的ワークライフバランスを充実させやすい業界でもあります。
ただし、土日にイベントやセミナーを開いたり、土日休みの少ないインフラ系企業の対応をしたりする場合は、休日出勤となる場合もあります。
金融業界
金融業界も、営業職に土日休みがある業界の1つです。
- 銀行
- 証券会社
- 生命保険・損害保険会社
上記のような業界の営業職も法人が顧客の場合、土日は顧客企業の休みにあわせて、営業担当者も休みとなりやすいです。
ただし、保険会社は代理店への営業のみ土日休みが多く、個人顧客への営業は土日や祝日もアポイントが入る場合が多いです。
人材業界
人材業界の営業職は、土日に休みやすい職種です。
人材業界の営業職は、人材を採用したい企業と仕事を求めている求職者の橋渡しとなり、双方とコミュニケーションをとります。
企業側とのコミュニケーションは、顧客企業が営業している平日に行われ、また、求職者との面談も基本的には平日に組まれるため、土日に勤務するケースは少ないです。
ただし、仕事が忙しい求職者との面談は、土日や祝日に入る場合があります。
接客業や介護・福祉業など、平日休みの多い業界に特化した人材紹介会社であれば、求職者との面談も平日になりやすいため、土日・祝日は休みやすい傾向があります。
商社
商社の営業は、土日・祝日に休みやすい職種の1つです。
商社営業の主な業務は、企業と企業の取引の仲介であり、法人との取引がメインなため、土日・祝日は顧客にあわせて休みとなる会社が多いです。
ただし、海外企業との取引の場合、時差によっては土日・祝日や夜間に業務をしなければならない場合があります。
また、商社営業は仕事量が多いことで知られており、休日返上で仕事をしなければならないケースも珍しくありません。
商社営業へ転職する際は、実際に働いている社員の働き方をチェックしてみましょう。
メーカー
メーカーの営業職も、主な顧客は法人となるため、比較的土日休みの多い職種です。
メーカー営業は、自社で製造した商品や部品などを、小売店や製造業の企業へ卸すのが主な業務です。
コンビニやスーパーのような、土日も営業している小売店がメーカーの顧客となる場合もあります。しかし、一般的に取引は平日にのみ行われ、土日祝日にメーカー営業の業務が発生するケースは少ないです。
ただし、メーカーは見本市や展示会のようなビジネスイベントに出展する機会があり、土日・祝日に開催される際は休日でも業務が発生します。
土日休みの営業職へ転職する際のポイント3つ
土日休みが多い業界に求人を絞っていても、転職後に「想定していた働き方と違った」となってしまうことも少なくありません。このような事態を防ぐには、以下3つのポイントを抑える必要があります。
- 「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いを理解する
- 休日出勤が多い企業に注意する
- 転職エージェントを活用する
土日に休める企業の求人と出会うためにも、各ポイントを詳しくチェックしていきましょう。
「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いを理解する
土日休みの営業職を探す際は、「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いを理解しておきましょう。それぞれは以下のような意味があります。
完全週休2日制 | 毎週必ず2日間の休日が設定されている制度。ただし、2日間の休みは平日になる場合もある。 |
週休2日制 | 休日が2日間ある週を1ヵ月に1回以上設ける制度。休日の曜日や休日が2日間ある週を月に何度設けるかは、企業によって異なる。 |
週休2日では、1週間に休みが1日しかない週が発生するため、休日が少なくなります。そのため、休日をしっかりとりたい場合は、完全週休2日制を採用している企業に絞って求人を検索しましょう。
また、完全週休2日制でも、平日休みとなっている企業もあるため、土日祝日休みかどうかも求人をみる際にチェックしてみるとよいでしょう。
休日出勤が多い企業に注意する
土日休みの営業職を探す際は、休日出勤が多い企業に注意しましょう。
例えば、土日にイベントを頻繁に開催している企業の場合、休日出勤が発生する可能性が高いです。
また、法人営業の仕事でも、小売店のような土日・祝日に忙しくなる業態が顧客の場合、休日に業務が発生する場合もあります。
顧客と一緒に販促活動をしたり、イベントを企画したりする場合もあるでしょう。
基本的には土日祝日が休みでも、休日に業務が発生する企業もあるため、土日に業務が発生する頻度や振替休日などもチェックしてみると良いかもしれません。
転職エージェントを活用する
土日休みの営業職を探す際は、転職エージェントの活用がおすすめです。
前章では、土日・祝日休みを採用していても、休日出勤が発生する企業もあると記載しました。
このような土日・祝日に業務が発生する企業かどうかは、一人で転職活動をすすめていると確認できないこともあります。
例えば、実際の働き方が求人には記載されておらず、内定してから休日出勤が発覚するケースもあるでしょう。
転職エージェントであれば、求人に掲載されている各企業の働き方や内部事情まで把握しており、土日・祝日が休みかどうかも理解しているため、事前に情報を提供してくれます。
土日休みの営業職の求人を見つけたい方は、転職エージェントに相談してみましょう。
まとめ|土日休みの営業職へ転職するならhape Agentへご相談を!
本記事では、営業職に「土日が休日」となるケースが少ない理由や、土日休みを確保しやすい業界・職種の特徴について紹介しました。
営業職といっても、業界や企業の営業スタイルによっては、カレンダー通りに土日休みを取得できる職場もあります。そのため、転職活動を進める際は「完全土日休み」などの条件をしっかり確認しておくことが重要です。
とはいえ、求人情報だけでは実際の休日日数や働き方が分かりにくい場合もあります。
土日休みの営業職へ転職したい方は、ぜひhape Agentへご相談ください。
hape Agentでは営業職に特化した転職エージェントであり、土日休みの営業職の求人も豊富に抱えています。
転職支援実績の豊富なプロのアドバイザーが、じっくり時間をかけて対話を行い、転職者一人ひとりに適した求人を紹介します。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。