2024-09-01
【営業の転職理由9選】面接で好印象を与える7つのコツと例文、注意点を解説
「営業の転職理由ってどうしたらいい?」
「転職理由の考え方が知りたい」
納得のいく転職理由を考えようとしても、いざ面接で話す場合、なかなか難しいですよね。
「正直に話していいものなのか?」「好印象を与えられる転職理由を新たに考えるべきでは?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、営業からの転職でよくある転職理由と面接でよい印象を与える転職理由の考え方のコツをご紹介していきます。面接での伝え方や例文も合わせてご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
営業に多い転職理由とは?よくある退職理由ランキング9選
まずは、営業からの転職に多い転職理由として、以下9つをみていきます。
- ノルマが厳しい
- 残業が多い
- 休みが少ない
- 給料が低い
- 職場の雰囲気になじめない
- 人間関係がうまくいかない
- 評価に不満がある
- 将来や先行きに不安を感じている
- 新しい仕事にチャレンジしたい
転職理由が思いつかないという方はぜひ参考にしてみてください。
①ノルマが厳しい
営業からの転職に多い転職理由として、ノルマが厳しいというものがあげられます。
営業は売上や成約数がノルマとして課せられます。ノルマを達成できなければ自身の評価に反映され、給与減やボーナスダウンにつながってしまいます。
ノルマが厳しいとスキルアップや自身の納得のいく営業活動に集中できません。とにかく数字を達成することだけに追われてしまうため、日々の業務による疲労も溜まりやすくなります。
②残業が多い
営業からの転職に多い転職理由として、残業が多いというものもあげられます。
営業は顧客との商談だけでなく、資料作りやチームのフォローなど、さまざまな業務があります。
そのため、業界業種によっては残業が多くなりやすいです。
定時で帰れなくなると、ワークライフバランスが崩れてしまうこともあるでしょう。
仕事とプライベートを両立したいと考え、残業の多さを懸念して転職を検討する人も多いです。
③休みが少ない
営業からの転職に多い転職理由として、休みの少なさもあげられます。
営業は顧客のスケジュールに合わせなければならないため、土日や祝日も業務を行う場合があります。
そのため、家族や友人との時間をとりたいと考え、転職を検討する人も多いです。
④給料が低い
給料が低いことも、営業からの転職理由として多いです。
インセンティブ制となっている営業の場合、基本給は他職種の平均年収よりも低い傾向にあります。そのため、成果をあげられなければベース給料が安くなってしまいます。
一方で、ルート営業のような新規開拓しない企業には、インセンティブが設けられていません。その場合、報酬アップは見込めないため、給料も安くなりやすいです。
給与体系が自身に合わず、転職を検討する場合もあるでしょう。
⑤職場の雰囲気になじめない
職場の雰囲気になじめないことも、営業からの転職理由として多いです。
営業が楽しくても、職場の雰囲気が合わなければストレスが溜まりやすくなってしまいます。
職場の雰囲気は働いている人の声を聞いたり、社風について事前に聞き込みをしたりして、下調べしておきましょう。
⑥人間関係がうまくいかない
人間関係がうまくいかないことも、営業からの転職理由として多いです。
職場内での人付き合いがうまくいかなければ、仕事に集中できなくなってしまいます。
人付き合いの問題はどのような職場でも起こりうるため、ある程度は想定しておく必要もあります。
⑦評価に不満がある
評価に不満があることも、営業からの転職理由として多いです。
企業によっては、営業成績に対して正当な評価を受けられず、不満がたまることがあります。
営業は成果によって給料もきまりやすいため、正当な評価を受けられなければキャリアアップにも影響してしまいます。
自身の評価を正しく受けられる企業かどうかは、転職で重要なポイントです。
⑧将来や先行きに不安を感じている
将来や先行きに不安を感じ、営業から転職を検討する人も多いです。
自身のキャリアが定まらなかったり、営業成績が振るわなかったりすると、営業をこのまま続けてよいか不安になることもあるでしょう。
働いていて違和感がある場合は、早めに転職も視野に入れてみるとよいです。
⑨新しい仕事にチャレンジしたい
新しい仕事にチャレンジしたいと考え、営業から転職を検討する人も多いです。
営業はやりがいのある仕事ですが、他に興味のある業界や職種があれば思い切って転職してみるのもありです。
営業で身につくスキルは他の職種でも活きるため、ある程度の経験を積んでから挑戦することをおすすめします。
転職理由を聞くのはなぜ?面接官の本音4つ
転職時の面接では、面接官から転職理由を聞かれます。面接官が転職理由を聞く理由は以下4つです。
- 自社にマッチするかどうか知りたい
- 長く活躍できそうかを見極めたい
- 仕事に対するスタンスを知りたい
- 退職理由が妥当か知りたい
面接官の本音を理解しておくことで、面接時に相手が欲しい答えを返せます。面接をスムーズにすすめるためにも把握しておきましょう。
①自社にマッチするかどうか知りたい
面接官が転職理由を聞く理由として、自社とマッチする人材かを見極めたいという点が挙げられます。
企業には一社一社違ったカラーがあり、活躍する人材もそれぞれ異なるため、自社に適した人材か見極めることが重要です。
転職理由を聞くことで、あなたの考えや人となりを知り、自社とマッチしてお互いにしこりを残さずに働けるかを判断します。
②長く活躍できそうかを見極めたい
面接官は、求職者が長く活躍できそうかも見極めとうとします。
転職したものの、結局前職と状況が変わらなければ、早期離職につながってしまうでしょう。
そのため、面接の段階で転職理由を聞いて「あなたが転職先に何を求めているのか、企業としてその願望を実現できるか」を確認しようとしているのです。
上記の観点から、偽りの転職理由を用意するのはやめましょう。
③仕事に対するスタンスを知りたい
面接官は、仕事に対するスタンスも見極めたいです。
当然ながら、企業は意欲的に仕事をする人材を採用したいと思うものです。
転職を考えたきっかけや理由を探り、意欲や積極性を測ります。
言い換えれば、面接ではできるだけポジティブかつ具体的な転職理由を話すことが重要ともいえます。
④退職理由が妥当か知りたい
面接官は、退職理由の妥当性も知りたいと考えます。
退職理由が他責思考だった場合、面接官はあまりよい印象を持ちません。自社に入社しても再度また同じ理由で離職する可能性があるためです。
また、妥当な退職理由を考えられるということは、自身についてや業界・職種についてしっかり分析しているともいえます。
仕事に対するスタンスを把握することにもつながるため、退職理由の妥当性は大きな指標となります。
転職理由の考え方は?4つのステップ
ここからは、退職理由の考え方を4つのステップで紹介します。
- 自分のホンネを探る
- 前職の状況を振り返る
- ポジティブに言い換える
- 志望動機と矛盾がないかチェックする
以下で具体的に説明します。
①自分のホンネを探る
まずは、転職を考えるようになったきっかけを思い出します。
きっかけを思い出すことで転職先に最も求めたいポイントが表れているはずです。
また、きっかけを振り返る際に大切なのが、建前ではなくホンネを赤裸々にすることです。
「給与が低い」「休みが少ない」などネガティブな理由である方も多いと思いますが、そのままで構わないので正直な気持ちを整理してみましょう。
②前職の状況を振り返る
次に、転職を決めた当時の状況を具体的に振り返りましょう。
たとえば転職のきっかけが給与面にある方は以下のような項目を思い出してみてください。
会社の給与制度がどのような仕組みだったのか
異動や昇進などの選択肢もあった中で、なぜ転職という決断に至ったか
当時の状況を振り返ると、転職理由がより具体的になります。
また、その不満を解消するために取った行動を振り返るのも大切です。
たとえば給与アップを望んでいる方は以下のような行動があげられます。
- 売上向上を目指して営業スキルを高めた
- 早期のキャリアアップを目指して能動的に後輩育成を行った
- 給与制度の改善を上司に持ちかけた
このようなアピールができると「軽い気持ちで転職に踏み切ったのではなく、最善を尽くしての結果だった」という印象を与えられるでしょう。
③ポジティブに言い換える
①で考えた転職のきっかけがネガティブな方は、ポジティブな内容に変換しましょう。
変換するコツは「どのような状況になったら不満が満足に変わるか」を考えることです。
以下に例を挙げてみました。
- 給与が低い→自分の成果を正当に評価してもらえる環境で働きたい
- 残業が多い→業務効率化に積極的な会社で働きたい、スキル向上のための時間を確保したい
- 仕事がつまらない→もっと成長実感がわく、責任ある仕事がしたい
- 人間関係に悩みがある→積極的に意見を交わせる風通しのいい環境で働きたい
過去の不満ではなく未来への期待を込めた内容にすることで、前向きな印象を与えることができます。
④志望動機と矛盾がないかチェックする
転職理由と志望動機の内容には一貫性をもたせましょう。
たとえば転職理由が「会社経営に不安があった」であるのに対し、志望動機が「仕事内容が魅力的だから」と辻褄があわない内容になっていると、なぜその会社を志望したのか理由が分からず疑問が残ります。
転職理由と志望動機は、必ずセットで考えるようにしてください。
転職理由を伝えるコツ!7つのポイントと注意点
ここからは、転職理由を伝えるコツと注意点を7つのポイントにまとめて紹介します。
- 伝わりやすくする
- 数字を用いる
- 再発しやすい退職理由は控える
- ポジティブな言葉に言い換える
- 他責思考な理由にしない
- 嘘はつかない
- 将来のビジョンを伝える
それぞれ詳しくみていきます。
①伝わりやすくする
転職理由を伝える際は、伝わりやすくすることが重要です。
長々と自身の話を述べても、面接官が知りたい情報は伝わりません。それどころか、話が長いと悪い印象にもつながりやすいです。
自己紹介やアピールポイントなど、完結にまとめて伝わりやすくしましょう。
補足したいことは面接官から適宜質問される場合に答えるとよいです。
②数字を用いる
転職理由を伝える際は、数字を用いることも重要です。
数字を用いることで面接官も前職の実績をイメージしやすくなります。特にまったく異なる業界や業種からの転職の場合、面接官は前職の知識がないため、数字を用いて説明することがポイントとなります。
また、数字意識があるという仕事のスタンスも伝えられます。好印象をもってもらいやすいため、できるだけ数字を使って話すとよいでしょう。
③再発しやすい退職理由は控える
転職理由を伝える際は、再発しやすい退職理由はできるだけ控えます。
再発しやすい理由があると、入社後もまた同じ理由で退職してしまうおそれがあるためです。
ただし、人間関係や環境など、どうしても避けられない理由がある場合もあります。
その場合は、解決するためにとった行動やそのなかで学んだ教訓などを伝えていきましょう。
④ポジティブな言葉に言い換える
ポジティブな言葉に言い換えることも大事です。
たとえば、退職理由が「仕事に飽きた」としても、「新しい仕事に挑戦したい」という言葉へ言い換えるだけで印象は大きく変わります。
言葉は人間性の裏返しともいわれるため、人柄をよくみせるためにもポジティブな言葉で伝えていきましょう。
⑤他責思考な理由にしない
転職理由は、他責思考な理由にしないことも重要です。
企業は他責思考な考え方をする人を採用したいと思いません。どれだけ優秀でも、トラブルの火種になったり、余計な工数のもととなったりといったイメージを他責思考な人にもちます。
たとえまわりの環境が理由で退職しても、自身で反省する部分がなかったのか、振り返るようにしましょう。
⑥嘘はつかない
面接で嘘をつくことはやめましょう。
たとえば売上や契約数などの実績を大袈裟に伝えたり、過去の経歴を偽ったりなどです。
嘘をつくと、悪い印象を与えるだけでなく、違法行為になってしまうこともあります。
ポジティブな言い換えは問題ありませんが、嘘になってしまわないように注意しましょう。
⑦将来のビジョンを伝える
面接時に将来のビジョンを伝えることも重要です。
企業は将来のビジョンをしっかり持っている人と働きたいと考えます。また、将来のビジョンがあれば、入社してどのように貢献してくれるかもイメージしやすいです。
将来のビジョンは自身の想いだけでなく、企業でどのような働き方をして、どのような効果をもたらすかまで具体的に伝えましょう。
そのためには、事前に企業について調べておくことが重要です。
好印象を与える伝え方とは?営業職の退職理由例文6選
最後に、好印象を与える退職理由の例文を6選ご紹介します。
- 給与面に不満がある場合
- 休日日数や残業時間に不満がある場合
- 仕事内容に不満がある場合
- 人間関係に悩んでいる場合
- ノルマが厳しかった場合
- 評価に不満がある場合
退職理由を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
①給与面に不満がある場合
前職にはインセンティブのような制度がなく、営業成績を高める努力をしても正当に評価してもらえないという悔しさを抱えていました。より自分自身を成長させるためにも、実力主義の企業で力を試したいと考え、転職を決断いたしました。
②休日日数や残業時間に不満がある場合
前職はIT化や仕組み化があまり進んでおらず、非効率な業務で勤務時間が圧迫されている状態でした。よりスムーズな業務の進め方を自ら考えて提案しましたが、上司に受け入れられなかったため転職を決意しました。今後は効率的に働ける環境に身を置き、空いた時間で資格取得や営業スキルの向上を目指したいと考えています。
③仕事内容に不満がある場合
前職アパレルの販売員として働いていた際は、お客様一人ひとりに対する接客時間は短めでした。しかしある時、常連の方とじっくりお話しする機会があり、お客様の悩みや不安に寄り添うことの面白さにきづきました。接客業で培った人あたりの良さを活かし、今後は顧客の課題に深く向き合う仕事をしたいと考えています。
④人間関係に悩んでいる場合
これまでいた企業は年功序列の色合いが強い社風だったため、若手の私が何かを意見しても、なかなか受け入れてもらえない状況にありました。視座を高めていくという意味でも、今後は社長や役員とも対等に意見を交わせるような環境に身を置きたいと考え、転職を決意しました。
⑤ノルマが厳しかった場合
前職は会社の売上が最重要視され、お客様の悩みの解決や最適な提案はないがしろにされがちでした。このような働き方に違和感を覚え、儲けることだけではなくお客様からの感謝の先に売上があると気づきました。御社ではお客様ファーストを徹底した働き方をしていきたいと考えています。
⑥評価に不満がある場合
前職は上司の方とのコミュニケーションの機会が少なく、普段の働き方が伝わりづらい環境でした。日々の成果もあまりみてもらえず、自身の正当な評価につながっていないと感じていました。御社の風通しのよく社員同士のコミュニケーションの多い環境にとても魅力を感じています。
まとめ
本記事では、営業からの転職理由と面接でよい印象を与えるコツについて解説しました。
面接ではできるだけポジティブな言葉で、完結に自身の素直な気持ちをつたえることが重要です。
とはいえ、自己分析が苦手だったり、具体的な転職理由が思いつかなかったりする人も多いと思います。
もし「転職理由をどう伝えていいか分からない」「転職理由を添削してほしい」とお悩みなら、一人で悩まずに「hape Agent」へご相談ください。
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営業職を熟知したアドバイザーが専任でつき、じっくりアドバイスを行います。初回ヒアリングはたっぷり60分を確保していますので、「まずは相談だけ乗って欲しい」という方にもピッタリです。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。