2024年03月28日
〜転職ノウハウ〜 失敗しない営業職の志望動機の書き方とは?
転職活動において、書類選考で必ず求められるものといえば「志望動機」。シンプルな質問ではありますが、だからこそ何を書けばいいのか、どう書くのが正解なのか…と悩んでしまいますよね。今回は、誰でも失敗せずに完成させられる志望動機の書き方についてご紹介します。
第1章 志望動機に入れるべき内容&書く順番
志望動機は、
「志望理由」→「志望理由の背景」→「入社後の目標」の順番で書くのが定石。
早速、失敗しない志望動機の書き方をご紹介します。書くときのポイントは大きく2つ。1つは「書く内容をきちんとおさえること」、そしてもう1つが「書く順番に気をつけること」です。志望動機は基本的に、①志望理由(結論)→②志望理由の背景→③入社後の目標という内容・順序で書くのがおすすめ。以下で詳しく解説していきます。
【1】志望理由(結論)
1番最初に書くべきなのが、結論。なぜその企業を志望したのかを簡潔にまとめることで、言いたいことがスピーディーかつ明確に伝わります。
志望理由はご自身の考えを書いていただければと思いますが、書く内容が見つからない方は企業HP、求人、採用サイトなどをチェックして企業の特徴を掴んでみましょう。たとえば「どんなターゲット層に向けた商材を展開しているか」「競合他社と比べたときの商材の強みは何か」「その商材を通してどのような社会を実現しようとしているか(≒企業理念)」といった点に注目してみると、企業の魅力が見つかりやすくなります。
【2】志望理由の背景
結論を書いたら、次は「なぜその結論に至ったか」という背景を明らかにしましょう。背景が具体的であればあるほど説得力が増すため、特に力を入れてみてください。
入れるべき内容としては、「どのような経緯でその企業を知り、魅力を感じるようになったのか」「自身が大切にしている考え・価値観」「その企業のどんな点に共感しているか」といった点。エピソードを盛り込むと、他の人では言えない個性的な内容になるのでおすすめです。
【3】入社後の目標
最後に、入社後どのように企業に貢献していきたいか、どんな仕事がしてみたいかといった「入社後の目標」を伝えてみましょう。将来像を示しておくことで、採用担当者があなたの活躍する姿を想像しやすくなります。その際、自身の強みや持っているスキルをあわせてアピールできるとより納得感のある志望動機になりますよ。
第2章 タイプ別 志望動機の例文
営業職は、種類によって求められる資質が異なるため注意が必要。
第1章の内容を踏まえて、志望動機の例文をご紹介していきます。その前にまず注意しておきたいのが、志望動機には「これを書いておけばOK」といった正解の答えはないということ。企業は1社1社違うため、その企業や業務内容を踏まえた内容にしなければなりません。そこで今回は、営業を3つの種類に分けてそれぞれの例文・解説を紹介していきます。
▼法人営業(メーカー営業 →人材営業への転職)
<例文>
顧客の課題を自らの力で解決する存在になりたいと考え、貴社を志望いたしました。
私は工作機械の販売を手がけております。ルート営業で安定した仕事ではありますが、「ただ有形商材を紹介する仕事ではなく、自らの提案力を活かす仕事がしたい」と考えるようになりました。そんな時に「採用課題にとことん向き合う」という理念のもと採用コンサルティング事業を行っている貴社を知り、魅力を感じたため今回志望させていただきました。
現職では経営者層から現場社員までさまざまなお客様の窓口となり、商談からアフターフォローまで幅広く担当しております。この対応力を活かし、貴社でもあらゆる視点から顧客の課題に向き合ってまいりたいと考えています。
<解説>
法人営業は、経営者や現場社員などあらゆる立場の方とコミュニケーションを取ることが多い仕事です。そのため複数の意見をまとめる調整力や、誰とでも物怖じせず話せるスキルなどがアピールできると評価が高まりやすいでしょう。
▼個人営業(事務職 →保険営業)
<例文>
より顧客に近い立場で献身的な仕事がしたいと考え、貴社を志望いたしました。
私は前職で営業事務として働いておりました。その中で、営業に代わって顧客対応を行うことが度々あり、お客様一人ひとりの役に立つことに大きなやりがいを感じるようになりました。そのため、個人営業の仕事を志望しております。また貴社は、外貨運用など他社にはない保険も幅広く扱っているとお聞きしました。貴社であれば、お客様一人ひとりの悩みや希望に寄り添った柔軟な提案ができると考えております。
営業事務で培った、相手の言動からニーズを汲み取る力や顧客対応経験を活かし、貴社に貢献していきたいです。
<解説>
個人営業は1人の相手に対して提案することが多いため、親しみやすさや共感力など人柄にフォーカスされることが多め。また、人と話すことが好きかどうかも重視されやすいです。そのため志望動機も、あなたの人柄が分かる内容にするのがおすすめです。ちなみに未経験から営業職へ転職する場合、「そもそもなぜ営業職を選んだか」についても言及しておいたほうがいいでしょう。
▼インサイドセールス(不動産営業 →SaaS営業)
<例文>
営業経験を活かしつつ、これまで以上に「サービスを広めること」にフォーカスした仕事に挑戦したいと考え、今回貴社を志望いたしました。
私は前職で、新規事業である自社企画マンションの販売を担っておりました。はじめは伸び悩んでおりましたが、営業活動を通して顧客の求めるものを情報収集し、商品企画に活かしていくことで、商品の認知度や売上が高まり、最終的に事業拡大に繋がりました。この体験から、顧客それぞれの課題をヒアリングして自らの提案で解決し、サービスを広める仕事に興味を持ち始めました。前職の経験を活かし、今年貴社からリリースされた新規サービス「◎◎」の拡販に貢献したいと考えています。
<解説>
見込み顧客の育成を行うインサイドセールスは、導入する企業が少しずつ増えてきている注目の営業職です。まずは仕事内容をよく理解してから志望動機を整理しましょう。また顧客の情報を収集することが大切な仕事でもあるため、ヒアリング力がある方は積極的にアピールしてみてください。
第3章「受かる志望動機」を書くための方法
確実に内定を獲得したい方は、“転職のプロ”に添削してもらおう。
第2章で少し触れましたが、志望動機は企業や業務内容の特徴、そして応募者の特性によって書くべき内容はまったく異なります。「受かる志望動機」をしっかり考えたい方は、営業職に特化した転職エージェント「hape Agent」にご相談ください。
hape Agentは、豊富な営業経験を持つキャリアコンサルタントが多数在籍。志望動機もプロの視点から納得がいくまで丁寧に指導しております。また長年の実績があるため、企業の募集要件といった情報も非常に豊富です。その結果、書類選考通過率は脅威の90%以上!他社を圧倒する結果となっております。
まとめ
今回は「 失敗しない営業職の志望動機の書き方」をご紹介しました。志望動機は分かりやすく、そしてご自身の強みや人柄が伝わるように書くのがポイント。また企業によって求める人材は異なるため、志望動機も一社ごとに用意するのがおすすめです。
志望動機に自信のない方、書類選考を通過させるコツが知りたいといった方は、ぜひ一度「hape Agent」にご相談ください。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。