2025年03月13日
経理スキルは営業への転職で武器になる!活かせる強みとアピール方法

経理から営業へと畑違いの職種への転職が不安な方も多いでしょう。
しかし、営業職は比較的チャレンジしやすい職種であり、経理出身者でも前職の経験が強みになる可能性もあります。
本記事では経理から営業職への転職に関して、おすすめな理由や経理出身ならではの強みを紹介していきます。
営業職へ転職するおすすめのタイミングや事前に見つけておきたいスキルも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
経理から転職可能!営業職がおすすめな理由3つ
経理から営業職への転職は難しいと感じる人も多いでしょう。まずは、なぜ営業職がおすすめなのか、以下3つの理由に沿って解説していきます。
- 未経験でも転職しやすい
- 成果によっては高収入を狙える
- 過去の経歴や実績を活かしやすい
それぞれ詳しくみていきます。
①未経験でも転職しやすい
営業職は、経験者優遇というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、営業職が取得できる資格は、他の業種に比べて多くありません。そのため、採用の際は人柄やコミュニケーション能力を重視している傾向にあります。
また、人手不足になりやすい職種でもあるため、未経験でも受け入れている企業も多数あります。
「未経験者可」の求人も多く出されているため、営業職は経理出身でも比較的挑戦しやすいです。
②成果によっては高収入を狙える
営業職がおすすめな2つ目に理由は、成果に応じた高収入が期待できる点です。
高収入が期待できる理由は、インセンティブにあります。インセンティブとは、成果に対して支払われる報酬です。
「頑張った分だけ給与に反映される」という明確な評価制度は、モチベーション高く仕事に取り組む上で大きな魅力です。
その他の一般職では、年次を重ねなければ昇給しないケースも多いです。
一方で営業職は、年齢や経験に関係なく、実力次第で高収入を得られるチャンスがあります。
自分の頑張りで給料を上げたいという方にとって、営業職は魅力的な仕事となるでしょう。
③過去の経歴や実績を活かしやすい
経理は売上や利益、コストを細かく把握する仕事です。この経験によって、営業活動でも違った視点を持った提案ができ、他の人と差別化を図れるかもしれません。
また、細かい数字まで注意深く追えることは経理ならではの実績になります。過去の売上データなどの数字が記載されてある資料を基に、戦略的に営業活動をしていきましょう。
このように、営業職はそれぞれが持つ特性や個性を活かしやすい汎用性の高い職種です。
営業職で活きる!経理時代のスキルと経験5つ
経理出身者が営業職で活かせるスキルにはどのようなものがあるでしょうか。ここでは、以下の5つに分けて経理時代に培った強みを紹介していきます。
- 専門的な知識
- パソコンスキル
- 数字意識
- 丁寧な作業経験
- 保有資格
それぞれ詳しくみていきましょう。
①専門的な知識
経理出身者の強みは、やはり専門的な知識です。
財務諸表を読む力や会計の知識は、顧客企業の経理状況の把握と的確な提案を行う上で役立ちます。
専門的な観点から課題点を見つけだせれば、より具体的な解決策の提案ができ、競合と差別化も可能です。
特にコンサルティング営業やITツールの営業など、企業の経営改善が命題となる営業職では重宝されやすいでしょう。
②パソコンスキル
経理職の強みとして、高度なパソコンスキルも挙げられます。
営業職ではExcelを使って提案資料を作成したり、顧客データを管理したりなどパソコンに触れる機会が多いです。
そのため、経理時代に日常的に操作していたExcelやWordなどのパソコンスキルが営業職でも有利に働きます。
③数字意識
経理時代に培った数字意識も、営業職では役立ちます。
営業職では、売上や商談数などの目標を数字に落とし込んで活動します。日々の活動を数字が支配すると言っても過言ではありません。
しかし、数字に苦手な営業担当者も多く、数字に対する意識が薄いまま日々の業務にあたることもあるでしょう。
経理出身者は数字に対する意識が培われているため、日々の営業においても経理ならではの数字意識が大きなアドバンテージとなり得ます。
- 利益率を考えた提案
- データを活用した説得力のある営業
利益率を意識した営業活動を行うことで、会社にとっても価値の高い営業担当として評価される可能性が高くなるでしょう。
④丁寧な作業経験
経理出身者の強みには、細かい数字と向き合うなかで鍛えられた丁寧な作業も挙げられます。
- 売上管理
- 請求書の整理
- 伝票の作成
- 現金や小切手の管理
- 資金の出納管理
このような数字処理業務を経験していくなかで培われる「丁寧に作業する意識」は、営業でも役立ちます。
例えば、顧客に対する丁寧な言葉遣いや対応を心がける意識につながり、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
また、提案資料や見積書を作成する際にも丁寧な作業の経験によってミスを減らせます。
日々細かい数字と向き合う経験は、営業だけでは養われない丁寧な作業意識として活躍してくれるでしょう。
⑤保有資格
経理職で取得した資格も、営業職においても強みとなる場合があります。
経理では、日商簿記やFP(ファイナンシャルプランナー)などの資格を取得する機会があります。
このような資格が、財務関連の営業職や保険営業の商談時に信頼や権威性を担保してくれるでしょう。
また、資格を保有していることが転職においても好印象につながることもあります。
いつがいい?経理から営業職へ転職するタイミング3つ
では、具体的に経理から営業職へ転職するのはいつがよいでしょうか。ここではおすすめの転職のタイミングを3つご紹介します。
- 3年以上経験を積んだとき
- 他の職種へチャレンジしたいとき
- 給与や待遇に満足できなくなったとき
それぞれ詳しくみていきましょう。
①3年以上経験を積んだとき
まず、おすすめのタイミングは3年以上経験を積んだときです。
経理職として3年以上の経験を積むと、業務の流れや必要な知識・スキルが身についてきます。
この段階で営業職に転職することで、経理の知識を活かしつつ新しいキャリアを築きやすくなります。
また、3年以上の経験は転職市場においても一定の評価を得やすい時期です。ある程度の社会経験を持つ人材を採用することで、普遍的なスキルを一から教える必要がなくなるためです。
②他の職種へチャレンジしたいとき
他の職種へチャレンジしたくなったときも、おすすめのタイミングです。
- 経理以外の仕事にも興味がある
- さまざまな職種を経験してみたい
このような方は、積極的に他の職種へチャレンジしてみましょう。
特に20代や30代前半であればキャリアチェンジしやすく、若いうちにさまざまな経験を積むことで将来のキャリアの幅を広げることもできます。
もちろん、未経験の職種に挑戦するのは不安もあるかもしれません。
企業によっては未経験者向けの研修制度を設けている場合もあるため、営業職が未経験でも心配いりません。
また、転職エージェントに相談することで、自分に合った求人を紹介してもらうことも可能です。
③給与や待遇に満足できなくなったとき
給与や待遇に満足できなくなったときも、転職を考えるよいタイミングです。
特に営業職は、成果に応じてインセンティブや歩合給が支給される企業が多いです。自身の頑張り次第では、経理職よりも高い収入を得られるでしょう。
しかし、今まで経理の経験しかない人が給与のみで企業を選ぶのは、あまりおすすめしません。
違う業種にチャレンジする人こそ、自分だけで求人をチェックするのではなく転職のプロに相談するのがおすすめです。
プロに相談することで、偏った考えや誤った判断により後悔する可能性が減ります。
経理からの挑戦!営業職で求められるスキル4つ
ここからは、経理から営業職へ転職する際に求められるスキルを4つにまとめてご紹介していきます。
- コミュニケーションスキル
- ヒアリング力
- 論理的思考力
- 体力・忍耐力
営業で活躍するためには、採用されてから上記のスキルを学び続ける意欲が必要です。すぐにスキルを習得するのは難しいので、徐々に実務をこなしながら慣れていきましょう。
①コミュニケーションスキル
まずは、営業職で最も重要なコミュニケーションスキルです。
対話をしながら自社の製品やサービスを購入してもらう営業職において、コミュニケーションスキルは欠かせません。
また、商談で必要なトーク術だけでなく、合間の会話や話やすい雰囲気づくりも営業職では必要です。
そのため、転職前になるべく対顧客の会話を練習しておくとよいです。
②ヒアリング力
営業職では、ヒアリング力も求められます。
営業は、一方的に話して商品を売り込む仕事ではありません。
顧客の話を親身になって聞き、課題やニーズを的確に把握するヒアリング力が必要です。
経理時代に培った専門知識や数字に落とし込むスキルなども、丁寧なヒアリング力があってこそ活かせるといえるでしょう。
③論理的思考力
営業職では、顧客の課題に対して的確な解決策を提案するための、論理的思考力が求められます。
顧客の本質的な課題を理解し、根拠に基づいた解決策の提案には論理的に物事を考える力が欠かせません。
根拠のない主張は納得感も薄く、顧客との信頼関係も築きづらくなってしまいます。
経理時代に論理的に考える機会が少ない場合は、本や動画で勉強しておくのがおすすめです。
④体力・忍耐力
営業職では、体力や忍耐力が必要です。
営業には商品の販売だけでなく、以下のようなさまざまな関連業務が生まれます。
- 顧客先への訪問
- 自社に戻ってからの資料作成
- 合間のこまめな連絡
- 上司や同僚との打ち合わせ
そのため、繁忙期には労働時間が長くなり体力的につらくなることもあるでしょう。
また、営業がうまくいかない時期にはメンタルやモチベーションが落ち込む場合もあります。その際に耐える忍耐力も必要です。
経理職はデスクワークが中心のため、体力を使う機会は少ないかもしれません。
しかし、正確な作業を長時間続ける体力や締め切りまでに業務を完了させる習慣は営業職でも活きてくることでしょう。
経理から営業職へ転職するコツ5つ
最後に、経理から営業職へ転職するコツとして次の5つをご紹介していきます。
- 転職したい理由を明確にする
- 転職する業界や企業を調べる
- ノルマの厳しくない会社を選ぶ
- スキルや経験をアピールする
- 転職エージェントを活用する
経理から営業職への転職を成功させたい方はぜひ参考にしてみてください。
①転職したい理由を明確にする
まずは、「なぜ営業職に転職したいのか」という転職したい理由を明確にしましょう。
転職する理由を明確にすることで、転職活動のモチベーションにもつながり、企業選びの軸も定まってきます。
- 数字と向き合うだけでなく、人と関わる仕事がしたい
- 自分の提案で顧客の課題を解決したい
- 成果に応じて評価される環境で働きたい
上記のように、営業職ならではのやりがいなどを絡めながら転職理由を考えてみるとよいです。
なお、転職理由はできるだけポジティブなものにすることをおすすめします。
②転職する業界や企業を調べる
経理から営業職への転職では、転職する業界や企業を調べることも重要です。
営業職といっても、扱う商材や顧客はさまざまです。
自分の関心のある業界や強みを活かせる分野を考えて、企業を絞り込んでいきましょう。
また、企業を選ぶ際には企業の規模や社風、待遇なども考慮することが重要です。
企業のホームページや採用情報だけでなく、社員のインタビュー記事や口コミサイトなども参考にするとよいでしょう。
③ノルマの厳しくない会社を選ぶ
経理から営業職への挑戦が不安な方は、ノルマの厳しくない会社を選ぶのもおすすめです。
経理からいきなり営業職に転職すると、営業ノルマの厳しさに慣れないかもしれません。プレッシャーを感じてしまい、本来の力を発揮できない可能性もあります。
まずは、営業の基本を学び経験を積むことを優先するためにも、ノルマの厳しすぎない会社を選んでみてください。
顧客とじっくり向き合い、信頼関係を築く経験を積めるでしょう。
④スキルや経験をアピールする
経理から営業職への転職では、スキルや経験をアピールすることも大事です。
経理時代に培われたスキルや経験としては次のようなものが挙げられます。
- 数字に強い
- 正確な事務処理能力
- 丁寧な顧客対応
- パソコンスキル
上記のスキルと経験は営業職でも大いに役立ちます。
資格や語学力など、自身で獲得したスキルがあればアピールしていきましょう。
自己PRや職務経歴書を作成する際は、自身のスキルや経験をもとにどのような貢献ができるか、具体的に記述してみてください。
⑤転職エージェントを活用する
経理から営業職への転職をスムーズに進めるためには転職エージェント活用がおすすめです。
特に営業未経験の場合、どのような企業が自身に適しているかわからないですよね。
転職エージェントは、専門のキャリアコンサルタントが求職者に的確な求人情報を提供してくれます。
また、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、転職活動を通してさまざまなサポートをしてくれます。
転職エージェントの利用は無料のため、まずは登録してみることがおすすめです。
【自己PR】経理から営業職への志望動機例
【志望動機例】
私は3年間経理職として企業の財務状況や数字と向き合ってきました。
日々の業務を通して、企業の経営活動を支える上で、数字の重要性をあらためて認識しました。
しかし、数字を通して企業や顧客の課題を解決するだけでなく、直接人と関わりながら顧客の喜びを分かち合いたいという気持ちが芽生えました。
そこで、これまでの経理経験で培った数字に対する強みを活かし、顧客と直接関わることができる営業職に挑戦したいと考えております。
志望動機で重要な点は、次の2点です。
- 経理職での経験
- 営業職への動機
経理職で培った数字に対する強みをアピールしたうえで、「人と関わりたい」「顧客の喜びを分かち合いたい」という気持ちを述べています。
このように、経理時代の作業風景がイメージできる内容と営業職への熱意を具体的に記載することがポイントです。
まとめ|経理から営業職への転職はhape Agentへ相談!
本記事では経理から営業職への転職がおすすめな理由や営業で強みになる経理スキルなどを紹介してきました。
営業は未経験者でも挑戦しやすくやりがいも豊富な職種です。
さらに、業界・業種によって営業の内容も幅広いため、経理出身が強みになる企業も多いです。
ぜひ、さまざまな求人をチェックして、自身が働いていたいと思える企業を見つけてみてください。
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この記事の監修者
hape Agent編集部
営業職特化だから選ばれる営業転職エージェント「hape Agent」の編集部です