2025年03月12日
【転職回数が多いと人生終わり?】不利になるケースと採用されるコツ11選を解説

世間一般では「転職回数は少ない方がいい」といわれることが多いですよね。
しかし、転職回数が多いと必ずしも理想の転職ができなくなるとは限りません。
アピールの仕方を工夫することで、転職回数の多さが強みになり転職を成功へ導くことが可能です。
本記事では、転職回数が多くても希望する企業の内定を獲得するためのコツやポイントを解説していきます。
目次
転職回数が多くても大丈夫! 人生終わりではない理由4つ
転職回数が多いと、人生終わりだと思っている人もいるかもしれません。
しかし、転職回数が多いことは悪いことばかりではありません。その理由として以下4つがあげられます。
- さまざまなスキルや経験が身につく
- 人脈が広がる
- 転職回数を気にしない企業もある
- 転職は年齢とともに多くなりやすい
それぞれ詳しくみていきましょう。
①さまざまなスキルや経験が身につく
転職を重ねると、さまざまなスキルや知識が身につきます。
さまざまな業界や職種を経験すると、各企業で身につけられるスキルや知識が自分の中に積み上がっていきます。
例えば、営業職のみしか経験していない人は、他の業種の事情がわからないため顧客ニーズを十分理解できません。
一方で、さまざまな業界を経験していれば、顧客のニーズを自分ごととしてとらえて寄り添った対応ができます。
転職を重ねた経験は強みとなる可能性も大いに秘めています。
②人脈が広がる
転職回数が多いことで、人脈が広がるというメリットもあります。
前職の顧客と信頼関係を築けていると、転職した際に再びお客様になってくれることがあります。
自分が転職した企業が人材不足に悩んでいれば、人脈を活かして採用担当者へ紹介することもできるでしょう。
また、さまざまな人とのコミュニケーションを重ねることで勉強できることもあります。
転職によって得た人脈が武器になる場合もあるため、転職回数が多いことは悪いとは言い切れません。
③転職回数を気にしない企業もある
日本では転職の多さが悪いイメージにつながりやすいですが、なかには転職回数を気にしない企業もあります。
スキルや知識などを重視して採用している企業では転職回数の多さは気にしません。
むしろ、転職を重ねたことによる経験を重宝してくれる場合もあります。
専門性よりも、さまざまな豊富な経験から得たコミュニケーションスキルやマネジメントスキルが身についている人材を、欲しがる企業も多いです。
転職回数の多さを素直に伝えて、気にしているか確認してみるとよいでしょう。
④転職は年齢とともに多くなりやすい
転職は年齢とともに多くなりやすいのが一般的です。
マイナビが調査した「転職動向調査2024年版(2023年実績)」によれば、男女ともに年齢が高い方が転職回数が多くなっています。
出典:転職動向調査2024年版(2023年実績)
経験を重ねてキャリアアップを実現していれば、転職回数が多くなるのも不思議ではありません。
スキルや知識を身につけていけば、年齢を重ねるとともに企業が欲しがる貴重な人材になりえます。
転職回数の多さがキャリアアップにつながるケースもあるでしょう。
【デメリット】転職回数が多いと人生終わりと言われる理由5つ
転職にはメリットもある反面、回数が多いことで不利になるケースもあります。転職を重ねるデメリットとして、以下の5つがあげられます。
- 生涯年収が低くなりやすい
- 社会的信用を得づらい
- 専門性を磨きづらい
- 意欲がないと思われる
- 転職回数を気にする企業もある
転職が多いことによるデメリットも把握しておくことで、自身の弱みの理解にもつながります。それぞれ詳しくみていきましょう。
①生涯年収が低くなりやすい
転職回数が多くなると、生涯年収が低くなりやすいです。
20代や30代は、平均的な基本給が低い傾向にあります。
年次によって昇給する前に転職を重ねてしまうと低い年収レンジの期間が長くなり、トータルで得られる年収も低くなりやすいです。
ただし、専門的なスキルや資格を保有しておくと転職先でも評価されやすくなります。
生涯年収を少しでも高めたい場合は専門性を極めるとよいでしょう。
また、実績によっては高い年収で転職できる場合もあるため、転職前に少しでもアピールできる成果を残しておくことも大事です。
②社会的信用を得づらい
転職を何度もしていると社会的信用を得づらくなります。
転職の多さを気にしない企業もあるものの、やはり日本では「転職の回数が多い=イメージが悪い」というのが一般的な印象です。
企業としてもすぐに転職されてしまうと、採用や教育にかかった時間や費用が無駄になります。また、業務の進捗が軌道に乗った段階で人が辞めると、その分の作業を引き継ぐ必要があり、スケジュールに遅れがでる恐れがあるのも懸念点です。
社外的要因として、転職を重ねているとローンを組む際に影響する場合があります。1年未満で転職しているケースは特に注意が必要です。
このように、短期間で転職を重ねると社会的信用に影響してしまうことを理解しておきましょう。
③専門性を磨きづらい
専門性を磨きづらい点も、転職回数が多いことによるデメリットといえます。
1つの企業に勤め続けることで、特定の業界や職種の専門性を極められます。
年次を重ねて昇進していけば、特定の業界でしか経験できない仕事を任されるケースもあるでしょう。
しかし、転職を重ねていては昇進も難しく、新卒や未経験者でもできる業務しかさせてもらえなくなってしまいます。
規模の大きな案件や重役との商談などは、1つの企業に勤め続けなければ経験することが困難です。
大きな仕事がしたい方は、1つの企業で一定期間働き続ける選択肢も視野に入れておきましょう。
④意欲がないと思われる
転職回数の多さは、「飽きっぽい」「我慢できない」「責任感がない」などのネガティブなイメージにつながりやすいです。
そのため、採用担当者の価値観によっては意欲のない人材ととらえられてしまう場合もあります。
しかし、実際は新しいことに挑戦したいという意欲から、転職を重ねている人もいます。そういった場合には、面接の場でポジティブな理由であることを、しっかりと採用担当者に伝えることが有用です。
⑤転職回数を気にする企業もある
終身雇用の考え方が残る日本では、やはり転職回数の多さをネガティブに受け取る企業も存在します。
年功序列の企業や長期的な人材育成を重視する企業では、転職回数が多い人に対して不安を感じやすいです。
しかし、近年では転職に対する考え方も変化しており、さまざまな経験を持つ人材を歓迎する企業も増えています。
企業の社風や採用方針を事前に調べ、個人の能力や経験を重視する企業を選ぶことが大切です。
【末路】転職回数の多さが不利になってしまったケース3つ
ここからは、転職回数の多さが不利になってしまった具体的なケースを3つ紹介していきます。
- ブラック企業で働くことになる
- 選考で受かりづらくなる
- 収入が安定しない
不利になってしまったケースを理解しておくことで、最悪の状況を避けられるでしょう。それぞれ詳しくみていきます。
①ブラック企業で働くことになる
転職回数が不利になってしまった1つ目のケースは、ブラック企業で働く例です。
転職回数が多いことから焦って転職先を決めてしまうと、企業の情報を十分に調べずに入社してしまいます。
あとからブラック企業だと気付き、後悔してしまいかねません。
転職でのミスマッチをなるべく避ける意味でも、きちんと応募先の企業の業界のことや、会社の社風、どんな人が働いているのか?などを事前に調べて、選考の中で懸念点を解消していくことが重要なポイントになります。
②選考で受かりづらくなる
転職回数が不利になり、選考で受かりづらくなってしまうケースもあります。
ただ転職を重ねただけでは、企業側も「何か問題があるかもしれない」と考えて、採用に踏み切れません。
特に、短期間で転職を繰り返している場合は、企業に不信感を与えてしまいやすいです。
転職回数が多さが気になる方は、転職理由やキャリアプランを明確に説明したうえで企業の懸念を払拭することが大切です。
面接では過去の職務経験から得られたことや、今後のキャリアプランなどを積極的にアピールしましょう。
③収入が安定しない
転職回数が多くなってしまうことで、収入が安定しない将来も考えられます。
転職のタイミングによっては、一時的に収入が途絶えることもあります。また、転職先の給与が以前よりも低い場合もあるでしょう。
他にも、ボーナスの対象となる在籍期間に影響したり生涯年収が低くなってしまったりと、転職の回数は収入に影響します。
転職を検討する際には収入面も考慮して、無理のない転職活動をすることが大切です。
なぜ?転職回数が多くなってしまう人の特徴4つ
転職回数は増やしたくないと考えている方もいることでしょう。ここでは、転職回数が多くなってしまう人の特徴を4つご紹介していきます。
- 年収や待遇ばかり気にしている
- キャリアプランが定まっていない
- 企業研究が足りていない
- コミュニケーションスキルが低い
それぞれ詳しくみていきましょう。
①年収や待遇ばかり気にしている
転職回数が多い人は、年収や待遇ばかりを気にして転職を繰り返す傾向があります。
もちろん、年収や待遇は重要な要素です。しかし、それだけを重視してしまうと長期的なキャリアプランを見失ってしまいます。
まずは自身のキャリアをじっくり考え、そのうえで給与や待遇に目を向けてみましょう。
仕事内容や企業文化、成長機会なども考慮して自分に合った企業を選ぶことが大切です。
②キャリアプランが定まっていない
キャリアプランが定まっていない人も、転職回数が多くなりがちです。
どのようなキャリアを形成していきたいかが決まらず、なんとなく転職を繰り返してしまうケースです。
明確なキャリアプランがないまま転職を繰り返すと、「転職をすること」が目的化してしまい退職の原因と向き合えません。
その結果、次の転職先選びにも失敗し、再び転職することになってしまいます。
キャリアプランを定めるには、自分の強みや興味などを分析して長期的な視点で考えることが大切です。
③企業研究が足りていない
転職回数が多い人には、企業研究が足りていないという特徴もあります。
企業研究を十分に行わずに転職し、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔するケースです。そしてまた転職を繰り返してしまいます。
余計に転職を繰り返さないためにも、企業研究にじっくりと時間をかけることが大切です。
企業研究を行う際には、社員のインタビュー記事や口コミなども参考にするとよいでしょう。
また、転職エージェントを利用してプロの意見を取り入れるのもおすすめです。
④コミュニケーションスキルが低い
コミュニケーションスキルの低さから、転職を繰り返してしまう場合もあります。
職場の人間関係がうまくいかず、居心地が悪いと感じて転職してしまうケースです。
ただし、それぞれの状況や職場の人との相性もあるため一概には言えません。
まずは相手の話に耳を傾け、自分の意見を的確に伝えることを意識してみましょう。
また、人間関係ばかり気にせず、仕事に励む姿勢をみてもらうことも有効です。
転職回数が多い人必見!採用されるためのコツ11個
ここからは、転職回数の多い人が採用されるためのコツとして、以下11個を紹介していきます。
- キャリアに一貫性があることを伝える
- 「どのような貢献ができるか」を示す
- 長く働く意志があることをアピールする
- 転職によって成長できたことをアピールする
- 業務で工夫した点や実績を具体的に記載・答える
- 転職市場が活発かどうか考慮する
- 転職回数は偽らないようにする
- 転職理由を明確化して準備を入念に行う
- 職務経歴書は分かりやすく端的に記載する
- ポジティブな内容を記載する
- 転職エージェントを活用する
転職回数の多さが気になる方は、それぞれのポイントをぜひ参考にしてみてください。
①キャリアに一貫性があることを伝える
転職回数が多い人はキャリアに一貫性があることを伝えてみましょう。
転職の動機が会社ごとにバラバラ
あまり目的を持って転職しているように見えない
上記のような印象を持たれてしまう方は、不採用になりやすい傾向があります。
逆に転職回数が多くても「キャリアや仕事への考え方に一貫性がある」と認識されると、評価されやすいです。
自身の将来のビジョンが明確になっている人材は企業も欲しがるでしょう。
これまでのキャリアを振り返り、自分の考え方や転職の軸について整理してみてください。
②「どのような貢献ができるか」を示す
入社後にどのような貢献ができるかを示すことも大事です。
企業が採用したい人材は、転職回数が少ない人ではなく自社で活躍してくれる人です。
入社後に活躍している姿をイメージしてもらえれば、採用担当者の印象にも残りやすいでしょう。
過去の経歴について補足することよりも、会社でどのような価値を発揮できるかをしっかりアピールしてみましょう。
③長く働く意志があることをアピールする
転職回数が多い人は、長く働く意志があることをアピールしましょう。
具体的には「次の転職を最後にしたい」「この会社で腰を据えて長く働きたい」といった内容を伝えます。
やはり企業は、長く活躍してくれる人材を欲しがります。
入社後は経験をいち早く積んで、長期にわたって貢献していきたい旨を示してみましょう。
④転職によって成長できたことをアピールする
転職回数が多い方は、転職によって成長できたこともアピールしてみましょう。
転職は多くの人が何度も繰り返すものではありません。言い換えれば、転職を繰り返して得た経験は貴重ともいえます。
転職を重ねたことでどのような経験とスキルを得られたのか、自身の成長をアピールして転職回数の多さを強みに変えましょう。
転職回数が少ないライバルと差別化を図れるかもしれません。
⑤業務で工夫した点や実績を具体的に記載・答える
転職回数が多い人は、業務で工夫した点や実績を具体的に伝えるとよいです。
業務で工夫したポイントを伝えることで、考えて仕事に取り組んでいるという印象を与えられます。
具体的には、新しい仕事へ馴染むための工夫やスキル・資格取得へ向けた取り組みなどです。
転職先の業界・職種が未経験だとしても、入社後に学習する意欲を示せます。
また、工夫や取り組みによってどのような結果が得られたのかまで伝えられると、より転職で有利になります。
⑥転職市場が活発かどうか考慮する
転職回数が多い人は、転職市場が活発かどうかを考慮する必要もあります。
一般的に転職市場は、新卒が入社する1~3月あたりに向けて活発になります。新しい人材を獲得し体制を整える企業が多くなるためです。
転職市場が活発な時期に向けて準備をすれば、検討できる企業の選択肢が多くなり転職もスムーズに進められるでしょう。
また、人材不足に悩んでいる業界に絞って転職活動をしてみることもおすすめです。しかし、離職率が異常に高い企業は、十分に注意が必要です。
転職回数が多いという自身のウィークポイントを、市場の動きに合わせることでカバーする方法も検討してみてください。
⑦転職回数は偽らないようにする
転職回数が多かったとしても、数は偽らないようにしましょう。
転職回数の多さがマイナスなイメージにつながりやすいことから、転職が多いことを伝えづらく感じるかもしれません。
しかし、どのような場合でも嘘を伝えないようにしましょう。絶対に転職の際に経歴を偽って入社してはいけません。
後ろめたさがある場合は、転職理由をポジティブなものへ言い換えて、他の強みをアピールしてみてください。
⑧転職理由を明確化して準備を入念に行う
転職回数が多い人は、転職理由を明確にして準備を入念におこないましょう。
転職理由が曖昧だと、採用担当者は何が目的で転職しようとしているのかがわかりません。
転職回数が多い理由がネガティブかもしれないと、疑問を抱かれることもあります。
過去の実績や自身のスキルをアピールしつつ、転職を検討した理由も明確にして転職活動に臨みましょう。転職回数が多いことに対する企業側の懸念点を如何に払拭するか、考えるようにしてください。
⑨職務経歴書は分かりやすく端的に記載する
転職回数が多い人は、職務経歴書を分かりやすく端的に記載しましょう。
転職回数が多いと書くことが多くなりやすいです。しかし、人事担当者の負担も考えて、できるだけ端的にまとめるようにしましょう。
理想のボリュームはA4用紙1〜2枚に収まる程度です。また、見出しやカッコをうまく使うなど、視覚的な分かりやすさも意識してみてください。
⑩ポジティブな内容を記載する
転職回数が多い人は、転職理由をなるべくポジティブな内容にして記載しましょう。
転職の理由が「退屈だったから」「つまらなかったから」などの理由だと、採用面接官はまた同じ理由ですぐに辞めてしまうのではないかと考えます。
なぜ転職を繰り返したのか、できるだけポジティブな理由を職務経歴書へ記載してみてください。
- 資格やスキルなどを身につけたかったから
- 同じ職種で他の業界を経験したかったから
ポジティブな理由としては上記の例が挙げられます。
⑪転職エージェントを活用する
転職回数が多い人は、転職エージェントを活用しましょう。
転職回数の多さが強みになるとはいえ、一人では思いつきづらいです。
転職エージェントでプロの視点からアドバイスを受けられれば、自身の強みや弱みを把握したうえで転職に臨めます。
また、転職エージェントでは転職回数を気にしない企業も紹介してくれます。
一人では出会えない求人も多数抱えているため、まずは登録して相談してみるのがおすすめです。
【回答例】転職回数が多い人向けの面接対策方法4選
ここからは、転職回数が多い人向けの面接対策として、よく聞かれる面接時の質問と回答例を4つ紹介していきます。
- 転職回数が多いのはなぜですか?
- 弊社を志望した理由・弊社を魅力と感じた部分はなんですか?
- 前職を転職しようと思った理由はなんですか?
- 短所や失敗経験はなんですか?
ここまでの章で触れてきた内容もおさらいしながら、参考にしてみてください。
Q1.転職回数が多いのはなぜですか?
転職回数が多い人には、必ずといっていいほど聞かれる質問です。
ネガティブな理由を回答してしまうと悪い印象を与えてしまいます。
できるだけ採用担当者が納得しやすい理由を答えるようにしましょう。
以下に回答例を紹介します。
転職回数が多い理由としましては、豊富な経験やスキルを身につけたいと思ったからです。
将来は、あらゆるビジネス上の課題に対しても対応できるゼネラリストのような働き方をしたいと考えております。そのため、早い段階で幅広い業種業界を経験しながら、さまざまなスキルを身につけたいと思い複数回にわたって転職をしました。
Q2.弊社を志望した理由・弊社を魅力と感じた部分はなんですか?
仕事に対してのモチベーションや、企業へどのような価値を提供してくれるかの判断が含まれている質問です。
「年収が高いから」「おもしろそうだから」といった浅はかな回答はNGです。
転職活動のなかで業界や企業のことを念入りに調査し、具体的な回答を心がけましょう。
以下に回答例を紹介します。
転職を重ねる中で、異なる業界特有の課題解決手法や顧客目線を学び、それらを組み合わせた総合的なスキルセットを身に付けました。
そこで、いままでの経験を集約し、長期的に成長へとつなげられる環境を求めていたところ、御社の多角的な事業展開や新しい挑戦を尊重する社風に強く惹かれました。
業界を超えた視点やノウハウを活かせる風土があるからこそ、私の経験を最大限発揮しつつ、さらに専門性を深めていけると確信しています。
御社でなら、これまで蓄えた知見をもとにより大きな価値を提供し、長期的に貢献できると感じています。
Q3.前職を転職しようと思った理由はなんですか?
前職の退職理由を質問する意図は、新しい仕事への姿勢やトラブルによる退職ではないかの確認です。
嘘はつかずに、できるだけ中身のある退職理由を答えましょう。
以下に回答例を紹介します。
前職では新規事業の立ち上げや業務改善プロジェクトなどに携わり、さまざまな課題解決の手法などを学びました。
しかし、複数の業界を渡り歩いて培ってきた経験を長期的な成長につなげるためには、より多角的な視点や新しい挑戦が求められる環境が必要だと感じるようになりました。
前職も魅力ある職場でしたが、私のキャリアビジョンである「幅広い知見を活かして、組織の成長に貢献する」という目標を追求するには、さらなる専門性の学びが必須です。
新しい職場で自分の強みを総合的に発揮し、継続的にスキルを高めていくために転職を決めました。
Q4.短所や失敗経験はなんですか?
面接では求職者は、ポジティブな言葉で自己PRをすることが多いです。そのため、あえてネガティブな一面を知る目的でこのような質問をされます。
失敗した経験を素直に的確に述べられると、採用担当者へ好印象を与えやすいです。
以下に回答例を紹介します。
最も大きな失敗は、部下への指導で感情的になってしまい、結果的に相手のモチベーションを下げてしまったことです。
その背景には、短い納期や厳しい目標に追われた焦りがあり、成果を急ぐあまり部下の思いや意図を十分に汲み取れず、自分の考えだけを押し付けてしまいました。
この経験から、成果だけでなくメンバーの成長意欲や心情を理解しながらコミュニケーションを図る重要性を痛感しました。具体的には、まずは相手の意見や状況を丁寧に聞き取り、課題を把握した上で方向性を示すよう心掛けています。
現在の転職活動においても、互いの考えを尊重し合いながら目標達成を目指せる組織であることを重視しています。
今後はこの失敗の教訓を活かし、部下や顧客との信頼関係を強化しながら、成果と人材育成の両面で貢献できるマネジメントスタイルを磨いていきたいと考えています。
転職回数が多い人が抱くよくある疑問とは
最後に、転職回数が多い人が抱くよくある質問を3つご紹介します。
- 転職回数を気にしない業界や企業はある?
- 転職回数を気にするのは日本だけなの?
- 「転職が多い」と感じる回数は?
- 転職回数が多くても即採用される理由は?
それぞれ詳しくみていきましょう。
転職回数を気にしない業界や企業はある?
転職回数を気にしない業界や企業として以下が挙げられます。
- サービス業
- 介護業界
- Web・IT業界
- 営業職
- ベンチャー企業
特徴として、「未経験でも可」「人手不足」「ポテンシャルを重視」などを求人に記載している点が挙げられます。
転職回数の多さが気がかりな方は、上記のような業界・企業へ絞って転職活動をしてみるとよいでしょう。
転職回数を気にするのは日本だけなの?
海外では、転職回数を気にしない文化があります。
一方で、日本では1つの企業に勤め続けるといった考えがまだ強く残っています。そのため海外と比べて、日本は転職回数を気にしやすいといえます。
とはいえ、日本でもスキルの高い優秀な人材はヘッドハンティングされやすいです。
やはり、どのような企業からも求められるスキルや経験があれば、転職回数も気にされにくくなります。
「転職が多い」と感じる回数は?
一般的には、20代は3回、30代は4〜5回以上で「転職が多い」と感じるようです。
しかし、採用担当者によって多いと感じる回数も異なるため、上記はあくまで一般論です。
また、転職理由や業界によっては回数が多くなる場合もあるため、上記の回数が正しいとはいえません。
さらに、企業としては「書類選考の段階では先入観を抱かないようにしている」といった声も挙がっています。
そういった点も考慮すると、転職回数の多さだけで選考に落とされるとは限らないでしょう。
やはり、転職回数の多さよりもスキルや経験、人柄が重要かもしれません。
転職回数が多くても即採用される理由は?
転職回数が多くても即採用される理由として、以下が挙げられます。
- それぞれの職歴で得た経験・スキルを認識し、自分の言葉でアピールできる
- 転職の目的が明確で、面接でもしっかりアピールできる
- 他社で学んだ経験を次の会社でどう活かすかしっかり考えられている
「各社でどのような経験・スキルを得たか」、そして「次の転職先で何をしたいのか」を整理しておくことで、選考での印象を引き上げられるでしょう。
まとめ|転職回数が多いから人生終わりではない!
本記事では転職回数が多くても人生終わりではない理由をご紹介してきました。
転職回数が多いとマイナスイメージにつながりやすい印象がありますが、実際はあまり気にしていない企業も多数存在します。
また、転職回数の多さは幅広いスキルや経験を持っている、新しい環境に柔軟に対応できるといった強みにもつながります。
あまりネガティブになりすぎず、企業へ貢献できるという点や自身の強みなどを冷静に振り返って転職活動を進めてみてください。
もし不安な場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
hape Agentでは90%以上の書類選考の通過率を誇り、面接後3人に1人が内定を獲得しています。転職回数の多い人でも、一人ひとりに適した業界・企業をみつけられます。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。