2024年03月29日
営業職の転職における「注目の業界」8選(2022年12月時点)
技術革新などにより、ビジネスのあり方が急速に変化している現代。今は大手企業ですら安泰とは言えない時代になってきているため、転職先に悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、将来性が期待されている「注目の業界」をご紹介します。また各業界への転職を有利に運ぶために役立つスキル・資格もまとめましたので、あわせてご覧ください。
第1章 注目の業界8選
新型コロナウイルスによる影響は、現在も持続中。
ご存知のとおり、新型コロナウイルスの流行で人々の生活や価値観は大きく変わりました。この変化は一過性のものではなく、ニューノーマルとして社会に受け入れられていくと予測されています。コロナ禍で一気に普及したリモートワークやフードデリバリーなどは、その最たる例。これに付随する業界は今後も順調に成長していく見込みです。中でも注目すべき8つの業界について、詳しく解説していきます。
【1】IT業界
今後も成長していく業界の代表株といえば、やはりIT業界。特に2020年以降、多くの企業でDX導入が進んでいるため、IT業界は今やどの分野においても欠かせない存在となっています。
中でも注目したいのが「サイバーセキュリティ」と「デジタルマーケティング」の領域。サイバーセキュリティとは、デジタル化された情報の漏えいや改ざんといったサイバー攻撃を防ぐ手段のこと。リモートワークなどインターネットに接続する機会が増えている今、サイバー攻撃の脅威も増しており、セキュリティ強化のニーズは高まる一方です。またWeb広告をはじめとしたデジタルマーケティングも同様に需要が拡大中。この2つの領域は、2022年以降も高い成長率を維持するでしょう。
【2】半導体、電子部品業界
スマホ、PC、ゲーム機、自動運転車…など、あらゆるデバイスに欠かせないのが半導体や各種電子部品。現在は生産が追いつかないほど需要が高まっており、各社で組織拡大が進んでいるところ。今後も著しい成長が見込まれる業界です。
【3】エンタメ業界
音楽、漫画、ゲーム、動画などを扱うエンタメ業界も、更なる成長が期待されています。特にサブスクリプション型の配信サービスは、ステイホーム期間から急速に需要が増加。現在も人気を集めています。またゲーム業界も同様に急成長。巣ごもり需要が落ち着いた2021年は市場縮小が懸念されていましたが、実際には2020年に引き続き成長を続けています。
【4】EC業界
ネットショッピングを始めとしたEC業界も、今後さらに成長が加速すると言われている業界です。経済産業省によると、国内のEC化率(すべての商取引に対する、電子商取引の市場規模の割合)はBtoC領域で前年比0.7ポイント増、BtoB領域で前年比2.1ポイント増。商取引の電子化が年々進んでいることが分かります。
出典:経済産業省
【5】物流業界
EC事業の成長に伴って盛り上がるのが、商品の保管・梱包・配送などを行う物流業界。人材不足が深刻化していますが、同時にIT技術による効率化も進んでおり、今後のさらなる成長が大いに期待されています。
【6】ヘルスケア業界
少子高齢化がハイスピードで進んでいる日本では、ヘルスケア産業の市場規模が年々高まっています。健康診断やウェアラブルデバイスを使った体調管理など、健康寿命を延ばすためのツールも需要が増加。GAFAをはじめこれまでヘルスケアに関係のなかった企業も次々と参入を決めており、かなり注目度が上がっています。
【7】農業業界
高齢化に伴って労働力不足が叫ばれている農業業界ですが、今はドローンやAIを使った「スマート農業」が本格化。また健康志向が強まっている今、生産者と消費者を直接つなぐD2Cサービスなど新しい農業ビジネスも次々と生まれており、今後の成長が期待されています。
【8】宇宙開発業界
宇宙産業市場は、2040年には現在の約3倍にまで成長すると予想されています。政府だけでなく民間企業の参入が始まったことや、新たな宇宙機器産業や宇宙利用産業が生まれたのがその理由。今後さらに事業拡大が加速していく業界と言えるでしょう。
出典:日本経済団体連合会
第2章 「注目の業界」への転職で役立つ資格・スキル
ITに関連する資格・スキルは、どの業界でも役立つ可能性大。
今後の成長が期待される業界は、当然転職志望者も多いものです。注目の業界への転職で活かせる資格・スキルをご紹介します。
▼IT系の資格
前述したとおり、どの業界でもIT化やDX化が進んでいる昨今。商談の場でITの話題が出ることも多いため、IT業界への転職はもちろん、その他の注目企業を志望している場合でも、IT知識は高く評価されやすいでしょう。中でも、初心者の方でも取得しやすく、広く知られている「ITパスポート」や「基本情報技術者」の資格は取得しておいて損はないでしょう。
▼英語スキル
人口減少が続いている日本では、成長企業であればあるほど海外マーケットを視野に入れているケースが多いです。そのため語学力は転職において大きなアドバンテージとなります。最近はTOEICのスコアを基準にする企業が多いため、英語スキルをアピールしたい方はTOEICを受験してみてください。
まとめ
今回は転職をお考えの方に向けて「注目の業界」をご紹介しました。2022年最新版として8つの業界を取り上げましたが、社会が変化するスピードは速いため、一瞬にして状況が変化することがあるかもしれません。日頃からニュースや株価の動きをチェックするなど、社会の動きにアンテナを張っておきましょう。
また、企業研究を行う際は事業内容だけではなく、その企業が投資している事業やグループ企業もあわせてチェックするのがおすすめ。今後の展開が予測しやすくなるため、企業選びの大きなヒントとなるはずです。
最後に、業界選びの際は将来性のある業界か否かだけでなく「興味を持って働けるかどうか」「理想とするキャリアプランに沿っているかどうか」といった観点と照らし合わせることも大切です。無理なく長く活躍できるように、自分にマッチした業界を選んでみてください。
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。