2025年01月02日
【企業7選】ホリゾンタルsaasとは? 特徴や転職するメリット紹介
「ホリゾンタルSaaSって何?」
「ホリゾンタルSaaSにはどんなものがある?」
ホリゾンタルSaaSはインターネットを通して、さまざまな事業の効率化をしてくれるITツールです。
しかし、具体的にどのようなSaaSがあるのか、わからない方も多いでしょう。
本記事ではホリゾンタルSaaSの特徴や具体的に改善できる業務について解説していきます。
ホリゾンタルSaaSの代表的な企業や実際に転職して働くメリットなども合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ホリゾンタルSaaSとは?バーティカルSaasとの違い
ホリゾンタルSaaSとは、業種業界を問わずさまざまな事業の改善をインターネットを通して行うクラウドサービスです。
ホリゾンタル(horizontal)には「水平」という意味があり、幅広い業種業界に対応しているSaaS(Software as a Service)という言葉として用いられます。
ホリゾンタルSaaSの対象としてバーティカルSaaSがあります。
バーティカル(vertical)は「垂直」という意味があり、幅広く対応するホリゾンタルSaaSとは異なり、特定の業種業界に特化したSaaSです。
ホリゾンタルSaaSの特徴3つ
この章では、ホリゾンタルSaaSの特徴を3つにまとめて詳しく解説していきます。
- 市場規模が大きい
- 汎用性が高い
- コスト削減や業務効率化ができる
それぞれの特徴を押さえて、ホリゾンタルSaaSのより詳しい理解をしていきましょう。
特徴①市場規模が大きい
ホリゾンタルSaaSは市場規模の大きいという特徴があります。
さまざまな業種業界に対応できるため、市場規模が限定されません。
例えば、顧客管理の支援をするSaaSの場合、顧客を抱える業種であればどのような企業にも採用される可能性があります。
新たな市場が形成されれば、その都度サービス内容を適応させることで乗り遅れることなくターゲットを取り込めます。
ホリゾンタルSaaSの市場規模には上限がないとも言えるでしょう。
特徴②汎用性が高い
汎用性の高さもホリゾンタルSaaSの特徴の1つです。
各企業の事業内容や業種ごとに機能をカスタマイズできる点は、ホリゾンタルSaaSの強みでもあります。
ソフトを顧客のパソコンへインストールするITツールの場合、システムを作り替えなければいけないため、顧客のニーズ変化に対応できなくなる場合があります。
しかし、ホリゾンタルSaaSは日々アップデートが行われ、かつサーバーをSaaS提供企業で保有しているため、顧客動向に合わせてシステムの改修が可能です。
また、あらかじめシステムの改修を前提で開発されているケースが多い点も強みと言えるでしょう。
特徴③コスト削減や業務効率化ができる
コスト削減や業務効率化ができる点もホリゾンタルSaaSの特徴の1つです。
ホリゾンタルSaaSはクラウドを活用しさまざまなデータの管理が可能です、そのため、紙媒体へ手書きで事業の記録をしている業態では余計な手間を省き、業務の効率化が可能です。
また、企業が業務効率化を進めるためには、専門の人材や新しい部署の設立にともなうコストがかかります。
しかし、ホリゾンタルSaaSを導入することで必要最低限のコストで事業改善を進められます。
コンサルタントによるサポートを受けられるホリゾンタルSaaSもあるため、専門家の知見を借りながら業務効率化も可能です。
ソフトで何をする?ホリゾンタルSaaSが使われやすい領域3つ
ホリゾンタルSaaSが導入されやすい領域は主に以下の3つです。
- 人事や労務
- 財務や会計
- マーケティングや営業
ホリゾンタルSaaSがそれぞれの領域で貢献できるメリットを把握、よりサービスの特徴を理解していきましょう。
領域①:人事や労務
ホリゾンタルSaaSが活躍する領域として、人事や労務が挙げられます。
例えば、SaaSを活用した勤怠管理システムによって従業員の出勤と退勤を自動で管理することで、労務に必要なデータを自動で反映させることが可能です。
また、従業員の業務内容をSaaS上に集計することで成長度合いやスキルの可視化が可能になります。
これにより、従業員の評価をより公平にすることが可能になり、また事業に応じて適した人材配置にも役立てられます。
領域②:財務や会計
ホリゾンタルSaaSは財務や会計においても活躍します。
会計領域に強いホリゾンタルSaaSは、仕分作業やクレジットカードの引き落とし履歴などをデータとして自動収集してくれるため、経理作業の効率化をすることが可能です。
また、手作業で行っていた請求書の発行や発送なども、一元管理しているデータを活用することで作業スピードを高めてくれます。
さらに、企業のキャッシュフローもクラウド上で管理してくれるため、財務情報が一目でわかる状態を維持できます。
領域③:マーケティングや営業
ホリゾンタルSaaSが活躍する領域として、マーケティングや営業も挙げられます。
顧客データをSaaS上で管理することで、各商談の進捗状況や取引内容を可視化してくれます。
営業の進捗が一目で確認できるデータを活用すれば、顧客に合わせた提案やアイデアが生まれ、成約率の向上にもつながるでしょう。
また、マーケティングオートメーション領域でもSaaSは活用してくれます。
例えば、リード獲得を目的としたメールの送信やアポイント獲得につながる文面の作成が可能になり、営業効率の改善に役立てられます。
厳選7社!ホリゾンタルSaaSの上場企業一覧
ここからは、ホリゾンタルSaaSの上場企業を7社ご紹介していきます。
- マネーフォワード|株式会社マネーフォワード
- freee|フリー株式会社
- 楽楽シリーズ|株式会社ラクス
- カオナビ|株式会社カオナビ
- KARTE|株式会社プレイド
- sansan|Sansan株式会社
- インフォマート|株式会社インフォマート
各企業とそれぞれのサービスの特徴を詳しくみていきましょう。
マネーフォワード|株式会社マネーフォワード
マネーフォワードは株式会社マネーフォワードが運営する、バックオフィス課題の解決に特化したSaaSです。
個人事業主から中小企業、大企業までの幅広いターゲットの経理・人事・法務などの作業を効率化してくれます。
個人事業主は確定申告、大企業はIPO準備のように各企業の事業フェーズに沿ったサービスの提供も大きな特徴です。
バックオフィス業務専門の部署を抱えていない企業の悩みはマネーフォワードが解決してくれるでしょう。
運営会社 | 株式会社マネーフォワード |
会社ホームページ | https://corp.moneyforward.com/ |
SaaS名称 | マネーフォワード |
サービスサイト | https://biz.moneyforward.com/ |
freee|フリー株式会社
freeeはフリー株式会社が手がける会計・人事労務にかかる業務を支援するSaaSです。
個人事業主と法人のどちらにも対応し、経理業務の経験がない方でも直感的に操作できるシンプルさが特徴的です。
AIによる仕訳や法令対応機能なども充実しており、事務作業の大幅な削減を可能にしてくれます。
あらゆるバックオフィス業務を任せられるため、事業に集中したい企業にも最適なホリゾンタルSaaSです。
運営会社 | フリー株式会社 |
会社ホームページ | https://corp.freee.co.jp/ |
SaaS名称 | freee |
サービスサイト | https://www.freee.co.jp/ |
楽楽シリーズ|株式会社ラクス
楽楽シリーズは株式会社ラクスが運営する、バックオフィス業務支援に特化したSaaSです。
楽楽シリーズでは以下のようなサービスが提供されています。
サービス名称 | 概要 |
楽楽精算 | 経費の入力、処理、記録をクラウド上にて自動で行えるクラウド型経費精算システム |
楽楽明細 | 請求書、納品書、支払い明細などの帳票をWeb上で発行し、自動で取引先まで届けるクラウド型の電子請求書発行システム |
楽楽請求 | 請求書の処理の際に発生するさまざまな業務を自動で行う請求書受領システム |
楽楽電子保存 | 請求書や領収書、納品書などのあらゆる書類を一元管理・保存できる電子帳簿保存システム |
楽楽販売 | 見積もり・受注・請求・発注などの販売業務を自動化する販売管理システム |
楽楽勤怠 | 勤怠管理と給与計算を効率化するクラウド型システム |
各領域に特化したサービスを提供しており、顧客企業は欲している機能のみを選択できます。
導入コストの低さやシンプルな操作性も特徴的であり、国内でも高いシェアを誇るホリゾンタルSaaSです。
運営会社 | 株式会社ラクス |
会社ホームページ | https://www.rakus.co.jp/ |
SaaS名称 | 楽楽シリーズ |
サービスサイト | https://www.rakus.co.jp/business/cloud/ |
カオナビ|株式会社カオナビ
カオナビは株式会社カオナビが開発・運営するタレントマネジメントに特化したSaaSです。
社員の情報をデータにて一元管理し、スキルや適性を基にした人材配置や組織構成を可能にしてくれます。
従業員を多く抱える大企業でも、社員一人ひとりのポテンシャルを最大限活用し事業を最大化することが可能です。
直感的で使いやすいデザインも特徴的であり、マネジメント経験の少ない人でも使いこなせるでしょう。
人事出身の創業者ならではの人材に焦点をあてた注目のホリゾンタルSaaSです。
運営会社 | 株式会社カオナビ |
会社ホームページ | https://corp.kaonavi.jp/ |
SaaS名称 | カオナビ |
サービスサイト | https://www.kaonavi.jp/ |
KARTE|株式会社プレイド
KARTEは株式会社プレイドが手がける、CX(顧客体験)を元にしたマーケティング支援を行うSaaSです。
リアルタイムで収集した顧客の行動履歴を元に、パーソナライズされた体験を提供することで効果的なマーケティング活動を支援してくれます。
顧客一人ひとりにクリティカルな価値提供をすることで、利益率の向上が期待できます。
また、オンラインのビジネスだけでなく、不動産や旅行業、自治体などのオフライン事業にも活用できる点も大きな特徴です。
国内で推進されているDXやIoTを加速させられるホリゾンタルSaaSと言えるでしょう。
運営会社 | 株式会社プレイド |
会社ホームページ | https://plaid.co.jp/ |
SaaS名称 | KARTE |
サービスサイト | https://karte.io/ |
sansan|Sansan株式会社
SansanはSansan株式会社が運営する、法人向け名刺管理に特化したSaaSです。
名刺や企業の情報、営業履歴などをデータにて一元管理することで、同一企業の重複や名刺に記載されている役職などもすべて整理してくれます。
また、開示されている企業の情報とも照らし合わせ、人事異動や各企業の最新ニュースも素早く反映します。
管理しているデータを活用した営業リストの作成やメール配信もしてくれるため、業務の効率化が可能です。
運営会社 | Sansan株式会社 |
会社ホームページ | https://jp.corp-sansan.com/ |
SaaS名称 | Sansan |
サービスサイト | https://jp.sansan.com/ |
インフォマート|株式会社インフォマート
インフォマートは株式会社インフォマートが手がける、BtoB取引のデジタル化を実現するSaaSです。
BtoB取引で発生する書類のデータ化だけでなく、関連するあらゆる業務をデジタル化し、商取引の効率化をサポートしてくれます。
また、インフォマートを通して行われる取引には標準化された帳簿フォーマットが使用されるため、BtoB取引をよりシンプルで強固なものへ改革してくれます。
BtoB取引をスムーズにすることで、業界や市場全体の活性化に大きく貢献しているホリゾンタルSaaSです。
運営会社 | 株式会社インフォマート |
会社ホームページ | https://corp.infomart.co.jp/ |
SaaS名称 | インフォマート |
サービスサイト | https://www.infomart.co.jp/index.asp |
ホリゾンタルSaaS企業へ転職するメリット3つ
ホリゾンタルSaaS企業への転職を検討している人も多いでしょう。ここからは、ホリゾンタルSaaS企業へ転職するメリットを3つご紹介していきます。
- 成長市場で働ける
- スキルや知識を活かしやすい
- スキルアップできる
それぞれ詳しくみていきましょう。
メリット①成長市場で働ける
ホリゾンタルSaaS企業で働くメリットに、成長市場で働けるという点が挙げられます。
日本におけるSaaS市場は2018年頃から「SaaS元年」という言葉が用いられ急速に普及し始めました。
人口減少による人手不足の解消を目的としたDX化の流れもあり、日本国内のSaaS市場はまだまだ成長していくことが予想されます。
SaaS市場でキャリアを築ければ、個人の市場価値の向上にもつながるでしょう。
特にホリゾンタルSaaSは市場規模が大きく、さまざまな業種業界に顧客を抱えられるため、ビジネスチャンスも広がりやすいです。
メリット②スキルや知識を活かしやすい
ホリゾンタルSaaS企業で働くことで、スキルや知識を活かしやすいというメリットも受けられます。
ホリゾンタルSaaSは、さまざまな業種業界の企業へソリューションを提供しているため、前職の知識や経験が活かせる場合があります。
例えば、営業として実績を抱えている人であれば、営業支援のSaaSを扱いながら顧客企業のサポートで活躍できるでしょう。
現場の経験をしてきた人材だからこそ提案できるアイデアは、ホリゾンタルSaaS企業では重宝されやすいです。
メリット③スキルアップできる
ホリゾンタルSaaS企業にはスキルアップできるというメリットもあります。
ホリゾンタルSaaS企業ではコンサルティングスキルやコミュニケーションスキルなど、あらゆる業種に通ずるスキルが求められます。
そのため、ホリゾンタルSaaS企業で活躍できれば、キャリアを通して価値のあるスキルを身につけることが可能です。
ホリゾンタルSaaSの企業へ転職するデメリット2つ
ホリゾンタルSaaS企業で働くメリットがある一方で、以下2つのデメリットも存在します。
- 競合が多い
- 業界知識が求められる
それぞれ詳しくみていきましょう。
デメリット①競合が多い
ホリゾンタルSaaS企業で働くデメリットは、競合が多い点です。
幅広い業種業界に対応できることは、サービスやシステムの差別化次第では参入しやすいとも言えます。
類似したサービスの場合、低価格で提供できるリソースの豊富な大手企業が有利になってしまうこともあるでしょう。
そのため、ホリゾンタルSaaS企業で働くにあたって競合に勝てる価値提供や営業力などが必須となります。
入社後に激務となってしまう可能性も否めません。
デメリット②業界知識が求められる
ホリゾンタルSaaS企業で働くには、業界知識が求められるというデメリットもあります。
SaaSは顧客企業に対してコンサルティング業務を行うケースが多いです。
さまざまな業種業界に対応するためには、顧客企業が属する業界知識が欠かせません。
各業界における、自社のSaaSが支援する人事や労務といった領域特有の悩みを理解する必要があります。
また、企業の経営課題を見つけて最適なサービスを提供するためには汎用的なビジネススキルも求められます。
未経験の業界に属する顧客に対応するためには、事前に学習する必要があるでしょう。
まとめ|ホリゾンタルSaaS企業への転職はプロへ相談!
本記事ではホリゾンタルsaasの特徴や代表的なホリゾンタルsaas企業をご紹介していきます。
ホリゾンタルsaasは幅広い業種業界の経営支援を行うクラウドサービスです。今後も成長が見込まれ、汎用的なスキルを身につけられる人気の業界でもあります。
前職の経験を活かしながら成長市場でキャリアを形成していきたい方は、ぜひホリゾンタルSaaS企業への転職も検討してみてください。
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この記事の監修者
hape Agent編集部
営業職特化だから選ばれる営業転職エージェント「hape Agent」の編集部です