2024年04月30日
営業職からコンサルタントへの転職は難しい?それぞれの違いやポイント・注意点を解説
「営業職からコンサルタントに転職するのって、どのくらい難しいの?」
「営業職からコンサルタントへの転職に向けて何をしたらいいんだろう?」
上記のようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では営業職からコンサルタントへの転職を詳しく解説しています。
仕事の違いや転職の難易度、転職する際のポイントや注意点などがわかるので、ぜひ最後まで読んでください。
営業職からコンサルタントへの転職は若い方が有利!
営業職からコンサルタントへの転職では、今までの営業実績よりポテンシャルが重視される傾向にあります。
そのため、年齢が高い人よりも、若い方が有利です。20代のうちに転職しておくのがベストでしょう。
しかし、年齢が高くても、コンサルタントとして採用される可能性は十分あります。
営業職の役職が上位であったりしっかりとした営業実績があったりする人は、特に採用されやすいでしょう。マネージャークラスのコンサルタントへ転職できる可能性もあります。
また、25歳までに転職活動ができれば、特に今までの経験や実績で判断されることなく、スムーズに採用される可能性があるでしょう。
そもそも営業職とコンサルタントの違いとは
営業職とコンサルタントには、以下の違いがあります。
- 仕事と目的
- 年収
それぞれの違いを解説していきます。
違い①仕事と目的
営業職とコンサルタントでは、そもそも仕事と目的が異なります。営業職の仕事内容は、自社で取り扱っているサービスや商品を顧客に提供することです。
一方で、コンサルタントの仕事内容は、自身のコンサルティングサービスを提供することになります。
営業職とコンサルタントでは仕事の内容以外にも、目的がそれぞれ異なります。営業職の総合的な目的としては、顧客の求めるサービスや商品を提供することです。
一方でコンサルタントの総合目的は、コンサルタントならではの専門的知識を駆使して、顧客の経営問題を解決へと導くことになります。
違い②年収
営業職とコンサルタントの違い2つ目は、年収です。
営業職の年収よりも、コンサルタントの年収の方が、比較的高いです。営業職の平均年収439万円なのに対して、コンサルティングファームや専門事務所などの専門職の平均年収は、585万円となっています。
日本の平均年収458万円よりも、専門職の平均年収の方が高いです。
さらにコンサルタントは、インセンティブが加わることがあります。中には年収が1,000万円を超える人も出てくるでしょう。また外資系の大手企業は、さらに年収が上がってきます。
営業職からコンサルタントへの転職理由とは
営業職からコンサルタントへ転職する理由としては、主に以下の通りになります。
- 営業職で得られるスキルの他に、さまざまな分野で対応できる、高度なスキルを身につけたい
- ビジネスパーソンとしてもっと活躍したい
- 将来に備えて、できる仕事を増やしたい
- さまざまなキャリアを積みたい
- 今よりも収入を伸ばしたい
- 企業の経営に多く深く関わりたい
このように、営業職からコンサルタントへ転職する人は、ポジティブな理由を持っていることが多いです。
営業職から他の業種に転職する人のほとんどは、「営業の仕事は精神的に辛いから」「ノルマを達成しなくてはならないから」などの、ネガティブな理由から転職しているでしょう。
営業職からコンサルタントへのポジティブな転職理由に、意外だと感じた方は多いのではないでしょうか。
営業職からコンサルタントに転職しやすい人の特徴とは
営業職からコンサルタントに転職しやすい人の特徴として、主に以下のような特徴が挙げられます。
- 学習意欲が高い
- 明確に目的・軸を持っている
- 学歴が高い
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
特徴①学習意欲が高い
営業職からコンサルタントに転職しやすい人の1つ目の特徴として、学習意欲が高いことが挙げられます。
コンサルタントの仕事では、自身で積極的に情報を調査して、有益なコンテンツを顧客に提供しなければなりません。
そのため、学習意欲が高くなければ、そもそもコンサルタントとしての業務を全うできなくなるでしょう。
また、語学や弁護士などの資格を所有していれば、コンサルタントとしての仕事の幅も大きく広がります。
さまざまなキャリアが積めるようになったり今よりも収入がアップしたりするなどの、たくさんのメリットが生まれるでしょう。
特徴②明確に目的・軸を持っている
営業職からコンサルタントに転職しやすい人の2つ目の特徴としては、明確に目的・軸を持っていることです。
営業は比較的、結果を評価されることが多い職業です。しかしコンサルタントは、結果ももちろん評価対象になるものの、その結果を出すまでの過程もきちんと見て総合的に評価してくれる傾向にあります。
そのため、明確に目的・軸を定めて、自分はどのように行動できるのかを示すと転職しやすくなるでしょう。
特徴③学歴が高い
営業職からコンサルタントに転職しやすい人の3つ目の特徴としては、学歴が高いことです。
学歴が高い人の方が、論理的に思考できる傾向にあります。そのため、業務の中で論理的な思考が欠かせないコンサルタントでは、学歴が高い人の方が向いているでしょう。
顧客に正確に伝える力も必要なので、きちんと言語化力も鍛えておくことをおすすめします。
営業職からコンサルタントに転職する際の5つのポイントとは
営業職からコンサルタントに転職する際の、5つのポイントを紹介します。ポイントとしては、以下の通りです。
- 自分のスキルやキャリアを把握する
- 仕事における軸をブラさないようにする
- 早期に転職活動を開始する
- 営業戦略をアピールする
- 自身のポテンシャルをアピールする
それぞれのポイントを詳しく解説します。
ポイント①自分のスキルやキャリアを把握する
営業職からコンサルタントに転職する際の1つ目のポイントは、自分のスキルやキャリアを把握することです。
営業職からコンサルタントへの転職を目指している場合は、まず行うようにしましょう。
自分のスキルやキャリアを把握しておくと、自分が働きたいコンサルタントの分野の他に、どの分野が自分に向いているのか、自分はどの分野から求められているのかなどが明確にわかるようになります。
さらに、自分のスキルやキャリアの伸びしろも客観視できるようになるため、転職時の面接でスムーズにアピールできるようになるでしょう。
ポイント②仕事における軸をブラさないようにする
営業職からコンサルタントに転職する際の2つ目のポイントは、仕事における軸をブラさないようにすることです。
コンサルティングファームでは、営業の経験が豊富な人材は、強いニーズがあります。
そのため、コンサルティングファームから、高年収などの好条件を提示されることもあるでしょう。
しかし、転職を成功させて安定した環境で働くためには、自分のやりたいことや価値観が合ったコンサルティングファームで働くことが大切です。
好条件に揺らいで軸がぶれないように、気をつけましょう。
ポイント③早期に転職活動を開始する
営業職からコンサルタントに転職する際の3つ目のポイントは、早期に転職活動を開始することです。
コンサルタント業界は人材が不足している傾向にあるため、未経験者でも積極的に採用してくれます。
特に、20代の若年層をポテンシャル採用する傾向にあるので、早期に転職活動を開始しておくとよいでしょう。
またその際に、コンサルタント業界への転職に強い転職エージェントや転職サイトを利用すると、スムーズに転職活動が進みます。ぜひ活用しましょう。
ポイント④営業戦略をアピールする
営業職からコンサルタントに転職する際の4つ目のポイントは、営業戦略をアピールすることです。
コンサルタントでは、結果ももちろん評価されますが、その結果に行き着くまでの過程も評価される傾向にあります。
そのためコンサルタントに転職する際は、営業職として過去にどのようなアプローチをして営業結果を出してきたのか、重点的にアピールすることが大切です。
ポイント⑤自身のポテンシャルをアピールする
営業職からコンサルタントに転職する際の5つ目のポイントは、自身のポテンシャルをアピールすることです。
営業職からコンサルタントへ転職する際には、もちろん過去の営業成績もアピールの材料として使えます。
しかし、それがそのままコンサルタントとしての評価に直結するわけではありません。
むしろ、コンサルタントとしてのポテンシャルがどのくらいあるのかをアピールした方が、評価されやすいでしょう。
営業職からコンサルティングに転職する際の3つの注意点とは
営業職からコンサルティングに転職する際の3つの注意点は、主に3つあります。
- 年収が低下する可能性がある
- 転職後は地道な作業が多くなる
- 営業職よりも実力主義の世界となる
それぞれの注意点を詳しく解説していきます。
注意点①年収が低下する可能性がある
1つ目の営業職からコンサルティングに転職する際の注意点は、年収が低下する可能性があることです。
特に、営業職で活躍して高い収入を得ていた人は、コンサルタントに転職したことによって年収が下がってしまうことがよくあります。
例えかつて営業職で活躍していても、転職してしまえば、コンサルタント業界では未経験扱いです。そのため、転職後は顕著に年収が下がってしまう傾向にあります。
しかし、コンサルタントの研修やサポートを受けて徐々に成長していくことによって、じきに年収は上がっていくでしょう。
つまり、一時的に年収は下がるものの、早期に年収を上げられる可能性も十分あります。
注意点②転職後は地道な作業が多くなる
2つ目の営業職からコンサルティングに転職する際の注意点は、転職後は地道な作業が多くなることです。
コンサルタント業務未経験で転職すると、初めはクライアントに提示する資料のリサーチ業務や、作成業務などの業務を行うことになります。
そのため、転職前に想像していたコンサルタント業務とはイメージが異なり、「思っていたような仕事と違う…」とネガティブに感じてしまう人も多くいるでしょう。
しかし、最初の地道な業務をきちんと続けていくことによって、コンサルタントとして重要なベースが鍛えられます。
たとえ想像していた業務とは違っていても、焦らず丁寧に、業務を続けていくようにしましょう。
注意点③営業職よりも実力主義の世界となる
3つ目の営業職からコンサルティングに転職する際の注意点は、営業職よりも実力主義の世界となることです。
営業はノルマを達成しなければならない企業が多く、厳しい実力主義の世界です。
一方コンサルタントは、それ以上に厳しい実力主義の社会だと言われています。精神的にも肉体的にも強くないと、コンサルタントとして生き残れないと言われているほどです。
しかし、厳しいコンサルタントの世界で結果を出せれば年収が大幅に上がったり待遇されたりするなどの大きな利益が得られるようになります。
また、厳しいコンサルタントの世界での経験は、ビジネスパーソンとして今後大いに役立ってくれるでしょう。
コンサルタント業界における営業職の評価・価値とは
コンサルタント業界における営業職の評価・価値は高いです。
営業職は人に提案する力やコミュニケーション能力の他に、プレゼン力などの基本的な営業スキルが備わっています。
このようなスキルは、企業の経営問題を解決へと導くコンサルタントの業務に向いているため、コンサルタント業界における営業職の評価・価値は高くなっているのでしょう。
法人の営業経験者は特にニーズがあります。
まとめ
本記事では、営業職とコンサルタントの違いや転職難易度、転職する際のポイントや注意点などを解説してきました。
営業職はコンサルタント業界にニーズがあり、特に若年層は、未経験でも採用されやすいです。
「コンサルタントに転職して年収をあげたい」「コンサルタントに転職してさまざまなキャリアを積みたい」などの思いを抱えている方は、ぜひこの機会に、コンサルタントへの転職を考えてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
hape Agent編集部
営業職特化だから選ばれる営業転職エージェント「hape Agent」の編集部です