2024年03月31日
転職する時の判断基準とは?転職した方がいい人や年代別のポイントも解説
「今の仕事に不満や悩みがある。だけど、本当に転職していいのか分からない…」。このような悩みを抱えた経験がある方はいらっしゃいませんか?
現職に留まるか、転職をするか決断するのはとても勇気が要りますし、判断が難しいものですよね。今回は、転職すべきか悩んだ際の「判断のポイント」を解説します。
転職は人生において大きなターニングポイントとなるイベントです。後悔しない選択ができるように、正しい観点を身につけましょう。
転職するか迷った時はやめた方がいい?判断ポイント・決め方を5つ紹介
転職するか否かを判断する場合、5つのポイントを押さえたうえで判断しましょう。
- 「転職で叶えたいことが明確か」
- 「現在どれくらい心身に負担がかかっているか」
- 「転職市場における自分の価値を把握しているか」
- 「転職しなかった時のデメリットはなにか」
- 「今あるメリットよりも得たいものはあるか」
以下で、それぞれ具体的に解説していきます。
ポイント①転職で叶えたいことが明確か
まずは、あなたが「転職先で叶えたいこと」を具体的に考えてみましょう。
叶えたいことや目標を明確にすることで、どのような会社に転職すればよいのかが分かり、転職活動もうまくいく可能性が高いです。
一方で「現職を辞めたいだけで、次のことはあまり考えていない」「年収アップ、働きやすさ、やりがいなど叶えたいことがたくさんあり、絞りきれていない」といった状態の場合、転職を考え直す必要があります。
現在、転職市場には何万件もの求人が出ており、職種や業界も多様化している状態です。転職先を選ぶ基準が定まっていないと、転職活動にムダな時間や手間がかかったり、後で後悔したりする可能性が高いのです。
まずは現職の問題点を整理し、自分がそれを許容できるか否か、また現職では解決できないことなのかを考えてみてください。
ポイント②現在どれくらい心身に負担がかかっているか
「1日何時間も残業がある」「人間関係に大きな問題がある」「強いプレッシャーやストレスを感じる仕事をしている」といった方は、ご自身の体調ときちんと向き合い、長く働くのは困難だと感じる場合は転職を検討しましょう。
無理をしながら働いていると心身に大きなダメージが加わるため、場合によっては日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
どのくらい心身に負担がかかっているかは、Web上にあるストレスチェック診断なども活用しながら振り返ってみてください。
いま勤めている会社の人事・労務担当へ相談し、休職や部署異動を打診するという選択肢もあります。自分を守るためにも、一人で悩むのではなく周りに相談し頼ってみてください。
ポイント③転職市場における自分の価値を把握しているか
志望する企業から内定を獲得するためには、企業に「採用メリットがある」と思わせる必要があります。
自分が転職市場においてどれくらい採用メリットのある人物かを冷静に把握し、それを踏まえて転職活動することで転職も成功しやすくなります。
逆に市場価値を気にせず転職活動を行うと「なかなか内定が出ない」「選考が長引いてしまい、希望条件を満たさない企業へ入社せざるを得なくなる」といった事態になることも考えられます。
市場価値は、その人が持つ経験やスキル、年齢、また志望する業界などに応じて大きく変動します。
たとえば「Aの業界では経験・スキルが重視されるが、Bの業界では若手・未経験者の方が人気が高い」といったこともよくあります。自分の市場価値を正しく把握したい方は、転職のプロである転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
ポイント④転職しなかった時のデメリットはなにか
転職しなかった時のデメリットを考えることも大切です。
現在の職場での安定性や福利厚生、キャリアの発展性など、転職しなかった場合のメリットを考慮することで、転職するリスクを客観的に判断できます。
転職によって失うものが多い場合、転職を見送ることも選択肢の一つとなるでしょう。
ポイント⑤今あるメリットよりも得たいものはあるか
転職をする場合、今あるメリットよりも得たいものはあるかを考えましょう。
転職によって得られるメリットや成長の機会が、現在の職場に比べて大きいのかを考慮することが重要です。
自分のキャリアや生活の質を向上させるために、転職によって得られる可能性があるものを見極めましょう。
自分の転職理由はおかしい?よくある転職理由を7つ紹介
転職を考える際、自分の転職理由が他の人と比べておかしいのではないかと不安になることはありませんか?しかし、実際には多くの人が同じような理由で転職を考えることがあります。ここでは、よくある転職理由を7つ紹介します。
- 給料が低い
- 労働条件が悪い
- 人間関係が悪い
- 仕事のやりがいがない
- 家庭の事情がよくない
- 仕事内容が自身に合っていない
- 転勤が多い
順に紹介します。
理由①給料が低い
まず1つ目は給料が低いという理由です。
現在の給料が自分の努力や能力に見合っていないと感じる場合、転職を考えることは自然なことです。
給料面での満足感は、仕事に対するモチベーションや生活の質にも大きく影響します。
理由②労働条件が悪い
2つ目は労働条件が悪いという理由です。
長時間労働や過重な業務負担、休暇の取りにくさなど、労働条件が自分に合っていない場合、転職を検討するのは当然のことです。
自分の働き方やライフスタイルに合った労働環境を求めるのは、健康や仕事への取り組み方を考える上でも重要です。
理由③人間関係が悪い
3つ目は人間関係が悪いという理由です。
職場の人間関係が円滑でなく、コミュニケーションやチームワークがうまくいかない場合、仕事へのやる気やストレスが増えてしまいます。
自分に合った人間関係が築ける職場を求めることは、働く上での幸福度を高めるために重要な要素です。
理由④仕事のやりがいがない
4つ目は仕事のやりがいがないという理由です。
毎日の仕事に充実感や達成感を感じられず、モチベーションが上がらない場合、転職を考えることは自然な流れです。
自分の能力や興味に合った仕事に就くことで、やりがいを感じられる可能性が高まります。
理由⑤家庭の事情がよくない
5つ目は家庭の事情がよくないという理由です。
家族の状況や生活環境の変化により、転職を考えることは珍しくありません。
例えば、子供の教育環境や介護の必要性など、家庭の事情に合わせた働き方を求めることは、家族の幸福度を高めるためにも重要です。
理由⑥仕事内容が自身に合っていない
6つ目は仕事内容が自身に合っていないという理由です。
自分の専門性やスキルに合わない仕事に就いている場合、成長やキャリアの発展が難しいと感じることがあります。
自分の能力を最大限に活かせる仕事を見つけるために、転職を考えることは理にかなった選択です。
理由⑦転勤が多い
最後に7つ目は転勤が多いという理由です。
転勤が頻繁にある場合、地理的な制約や家族との距離感など、様々な問題が生じることがあります。
転勤の回数や範囲が自分に合っていないと感じる場合、転職を検討するのは自然な流れです。
転職した方がいい人と転職しない方がいい人の特徴とは?
ここではプロのキャリアコンサルタントが回答した「現職にとどまるべき人」と「転職すべき人」の特徴をご紹介します。
転職した方がいい人の特徴
出典:エン・ジャパン株式会社
「現職にとどまるべき」と思う理由として、多くのキャリアコンサルタントが挙げているのは、「本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」でした。
その他にも「転職回数が多く、これ以上の転職には大きなリスクが伴う」「キャリアアップできない理由が会社にあると思っている」といった回答も多いです。
昔に比べて転職することへの抵抗が無い時代になりましたが、それでも短期間で離職を繰り返していると企業からの評価は低くなる傾向があります。転職は、自分のキャリアプランをきちんと立てた上で、冷静に決断することが大切です。
転職しない方がいい人の特徴
出典:エン・ジャパン株式会社
「転職すべき」と思う理由として、「今後やりたいことと、転職理由に整合性がある」が第1位にランクインしていますね。
その他には「現職企業に将来性がない」といった回答も多いです。コロナ禍以降、ビジネス構造や働き方が大きく変わりました。
企業の将来性に不安を感じる方は、転職を前向きに検討してみても良いかもしれません。
【年代別】転職を考える悩みや判断ポイントとは
転職を考えるとき、年代によって悩みや判断ポイントは異なります。20代、30代、40代という年代ごとに見ていきましょう。
- 20代の悩みと転職の判断ポイント
- 30代の悩みと転職の判断ポイント
- 40代の悩みと転職の判断ポイント
順に見ていきましょう。
20代の悩みと転職の判断ポイント
20代の方が転職を考えるとき、一番の悩みは将来のキャリアパスです。まだ経験が浅く、自分の将来の方向性を見つけるために転職を考えることもあります。また、現在の仕事に不満を感じている場合もあります。
転職の判断ポイントとしては、自己成長ができる環境かどうかが重要です。若いうちにスキルを磨くことができるか、将来的にキャリアアップが見込めるかを考える必要があります。また、自分の興味や関心がある分野にチャレンジすることも大切です。
30代の悩みと転職の判断ポイント
30代の方が転職を考えるとき、家庭や将来の安定を考えることが増えてきます。結婚や子育て、住宅ローンの返済など、生活の安定を求める方も多いでしょう。
転職の判断ポイントとしては、収入や福利厚生、働き方の柔軟性が重要です。家庭の事情に合わせて働くことができるか、将来的に収入を増やすことができるかを考える必要があります。また、自分のスキルや経験を活かせる職場かどうかも重要なポイントです。
40代の悩みと転職の判断ポイント
40代の方が転職を考えるとき、キャリアの転換や再スタートを考えることがあります。経験や知識を活かして新たな挑戦をしたいという思いが強くなる年代です。
転職の判断ポイントとしては、自分の経験やスキルを活かせる職場かどうかが重要です。また、将来的なキャリアパスや成長の見込みも考慮する必要があります。さらに、働きやすい環境や職場の文化も重要なポイントです。
転職の判断ポイントに困ったら転職エージェントに相談しよう!
転職を有利に進めたい場合には、「転職エージェント」を活用するのをおすすめします。
転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーが担当に付き、あなたの現状や希望を考慮した上で適切な求人を紹介してくれるので、不安の多い転職も安心して進められます。
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まとめ
今回は「現職か、転職すべきか。悩んだ際の判断のポイント」について解説しました。仕事選びは、物件探しと似ています。
「東京23区内で駅近、築浅、間取りも広めなのに家賃が月1万円」なんて物件が存在しないのと同じように、すべての条件・待遇に満足できる仕事というのはなかなか見つかりません。
そのため、転職を考える際には「自分が転職で最も叶えたいことは何か」を整理することが大切。また転職後の仕事や生活を具体的にイメージしておくと、後悔のない決断がしやすくなります。
この記事の監修者
株式会社マシカク/コピーライター 白井秀幸
人材業界ではリクルートとエン・ジャパンを合わせると約20年経験。コピーライター/ディレクターとして、業界・職種を問わず2000社以上の採用広告制作に携わる。採用HPやムービー、スローガンなど、採用ブランディング構築の観点で企業と向き合い、様々な課題解決を行なってきた。